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コンパクトカー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コンパクトカーの例
4代目トヨタ・ヤリス

コンパクトカーとは、乗用車形状の1つである。全長4,400 mm級未満の小型車に用いられることが多い[1]。特にただし書きがない限り、日本ではそのうち登録車(軽自動車以外)を指すのが一般的である。

概要・定義

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これといった明確な定義は存在しないが、日本では一般的に普通車のうち全長が4,200 mm程度まで、全幅がおよそ1,700 mm程度までの「5ナンバー枠」のサイズの前後とされているが、2020年代においてはクロスオーバーSUVの流行やホットハッチの高性能化も影響して輸入車はもとより日本車でも3ナンバー車は少なくないことに留意が必要である。形はハッチバックトールワゴンなどの2ボックス型ボディが主流である。欧州の基準で言えばBセグメントが近い。また輸入車と比較する場合にはCセグメントをコンパクトカーの範疇に収める場合もある。

エンジン排気量は1,000 - 1,500 ccクラスの直列3気筒から4気筒のものが多いが、一部グレードや姉妹車に1,500 cc超、車種によってはV型6気筒3,500 ccもの大排気量エンジンを搭載しているもの(例: 前者が1.5Lモデルの「RS」を除くトヨタ・GRヤリス、後者がトヨタ・ブレイドマスターなど)もある。近年は安全基準の強化や海外での売り上げを重視する車作りが進み、車が全体的に肥大化しているため、国内でのコンパクトカーの人気は安定して高い。2019年現在、日本で売れている登録車の25%はコンパクトカーである[2]

一方で広大な土地を有する北米大陸における「コンパクトカー」は、日本より一回り上の大きさのCセグメント車、具体的にはトヨタ・カローラ日産・セントラ(日本名: 日産・シルフィ)、ホンダ・シビックマツダ・MAZDA3クラスの車を指す。全長は4,300 mmから4,700 mmで4気筒エンジンを搭載するものが多く、排気量はおおむね1,500 - 2,500 cc程度である。なお、2020年現在における基準ではノッチバックセダン、およびクーペステーションワゴンの場合、全長4,500 mm以下・全幅1,750 mm以下・ホイールベース2,650 mm以下はそれぞれサブコンパクトカー(欧州の基準でいうフルBセグメントBCセグメント〕相当)に分類され、具体的には日産・ヴァーサ、トヨタ・プリウスC(日本名:トヨタ・アクア)、トヨタ・ヤリス(北米市場向けのみマツダ・MAZDA2(ハッチバック/セダン)のOEM)、日本仕様のトヨタ・カローラセダン/カローラツーリングなどがこれに該当する。

欧州では日本同様Bセグメントのハッチバックと、加えてさらに小柄なAセグメント[注 1]車も指す。Aセグメントはヨーロッパ諸国において主流となっているクラスで、日本にも主な車種が輸入・販売されている(後述)。以前より一部のカーマニアが物珍しさに購入していたが、1990年代からの価格の値下げ(日本車の同クラスの2-3割高程度まで縮小)や右ハンドル車・販売網・サービス体制などの拡充で、場合によっては国産車との比較対象に入る場合もある。[注 2]結果としてカーマニアではない一般のユーザー(国産車とユーザー層が同じ主婦など)が購入するケースも、かつてほど珍しいモノではなくなってきている。

2000年代初頭に、欧州メーカーから小排気量エンジンにターボを装着した「ダウンサイジングターボ」が誕生し、急速に普及。同ターボは、小排気量化で高速性能と燃費向上を両立させ、気筒数の減少でコストダウンと軽量化を可能とし、国産メーカーでも多くの車種で採用された。それ以前は、アルファロメオ147 GTA」、BMW「M140i」、トヨタ「ブレイドマスター」、スバルインプレッサ WRX STI A-Line」など大排気量のコンパクトカーも存在した[3]

モータースポーツではラリージムカーナダートトライアルなど、小回りが重要な競技で用いられることが多い。特にWRC(世界ラリー選手権)や世界ラリークロス選手権では、現在下位クラス含め用いられているマシンの殆どはコンパクトカーである。

日本におけるコンパクトカーの歴史

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1950年代

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国民車構想の発表から、各方面から自動車産業への参入が見られ、現在に続く軽自動車規格が生まれるきっかけとなる。

名称 登場年 備考
スズキ・スズライト 1955年 鈴木自動織機(現・スズキ)ロイト LP 400シトロエン・2CVなどを参考にして独力で開発した4輪車。実用水準に到達し、商業的に軌道に乗った日本初の軽自動車と見られている。
スバル・360 1958年 東洋一の航空機メーカーであった旧中島飛行機の技術陣が、そのノウハウを生かしたマイクロカー。優れた設計から、軽自動車の傑作となる。

1960年代

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自動車そのものの普及(大衆化)を目指していた時代で、低廉な価格で必用十分な性能を得るため、各社とも、小型・軽量化に腐心する。また、消費者の上級・高級志向が予想以上に強く、各社とも販売開始直後に、見栄え、性能、装備の見直しを迫られる。

名称 登場年 備考
三菱・500 1960年 太平洋戦争後に改組された三菱重工業が、乗用車市場への本格参入を目指して開発。
トヨタ・パブリカ 700 1961年 国民車構想に呼応し、シトロエン・2CVを目指しFF車として企画されるも、信頼性の高いFRとなり、結果として、トヨタ唯一となる空冷水平対向2気筒エンジンのみが残った。安価で信頼性の高い大衆車を具現化したが、簡素に過ぎた造りは市場からは敬遠され、その後のトヨタ車の行方を決定付けることにもつながる方針転換を迫られる。2代目からは、姉妹車としてダイハツ・コンソルテも加わった。
ダイハツ・コンパーノ 1963年 当初は需要の多いライトバンからスタートし、ワゴンベルリーナ 2ドアスパイダー、ベルリーナ 4ドア、トラックの順にラインナップを拡充。ビニヤーレでスタイリングされた、イタリアンルック。
マツダ・ファミリア 800 1963年 R360クーペキャロルの上級車種として誕生。コンパーノ同様、ライトバン、ワゴン、セダントラッククーペの順に拡充が図られる。ボディーを一周する流行の「ハチマキモール」をイタリアンルックのスタイリングはベルトーネによるもので、オールアルミエンジンの採用など、全体に新味があり、当時の大衆車の中では垢抜けた存在。
三菱・コルト800 1965年 ミニカの上級車、コルト 600の後継車として登場。ファストバックスタイルやハッチバックの採用など、水島製作所の威信をかけた意欲作。ランサーの登場により一旦消滅している。
ホンダ・L700 / P700 1965年 2ドアのライトバンとトラックで、商用車でありながらホンダらしくDOHCエンジンを採用する。新規参入でも需要の見込める商用車として企画され、これらを基としたセダンやクーペ等の乗用車は市場投入されなかった[4]。ユーザーの実状にマッチしないエンジン特性から失敗に終わっている。
ダットサン・サニー 1000 1966年 日産自動車の小型車部門であるダットサン最後のエントリーモデル。従来型ダットサン 1000 / 1200(210型系)のブルーバードへの上級移行に伴い誕生。オースチン譲りの快活な動力性能や運動性、手馴れた造りと「枯れた技術」による高い信頼性と耐久性を誇る。
スバル1000 1966年 航空機技術を生かした軽量モノコックボディー、水平対向エンジンの搭載、FF方式による車室のフラットフロア化等、先進性をアピールした。同社ではスバル 360と450を大衆車と位置づけていること、同時代の他社製大衆車とは大きく異なる構成であることなどから、コンパクトカーや大衆車として認識されることは少ない。
トヨタ・カローラ 1966年 元々はパブリカとコロナの中間を埋める車種として企画された小型車として開発。実用性・機能性主義に徹したパブリカが商業的に成功を収められなかったことへの反省と経緯から、大衆ユーザーの上位志向に応じた「デラックス感」のある内外装を備えつつ、「乗る楽しさ=スポーティ性」を追求しトータルでの高い完成度を追求する「80点主義+α」の思想で展開、競合モデルのサニーよりも若干割高な価格設定でありながら装備と価格のバランスが良く割安感が高かったことが受け入れられ、登場直後にサニーを凌駕する人気を獲得、当初の目論見通り商業上の大成功を収めた結果、日本における小型大衆車の代名詞となった。特に初代は77万2002台も生産されている[5]

1970年代

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オイルショックを経験することで、経済性や実用性の水準は一気に引き上げられ、後のニューファミリー層の台頭により、ファッション性や環境性能などの要求も高まる。

名称 登場年 備考
日産・チェリー 1970年 プリンス時代に開発され、合併後に日産初のFF車として時代を先取りしたスタイリングで登場。後にチェリー F II、パルサーへとモデルチェンジされる。
ホンダ・シビック 1972年 日本車に「2ボックス」を定着させたパイオニア。後にCVCCエンジンで、自動車排出ガス規制にいち早く対応するなど、影響力は大きい。初めてタイプRが設定された6代目は21万8998台[6]も生産された。
ダイハツ・シャレード 1977年 欧州製コンパクトカーのパッケージング手法を導入し、合理性の追求で従来の大衆車のイメージ(上級車を縮小したような安易な構成や、高級車への未練が見え隠れするなど)を払拭した。また、3気筒エンジンの採用も注目され1000CCであったため「リッターカー」とも呼ばれた。
三菱・ミラージュ 1978年

1980年代

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経済性と実用性のみならず、「走り」も重視した「ライトウェイトスポーツ」、「ボーイズレーサー」(「ホットハッチ」)が登場した。

名称 登場年 備考
トヨタ・カローラII ボーイズレーサーブームの1980年代初頭に登場。姉妹車として、ターセルコルサもあり、1980年代後半のモデルではターボ搭載グレードやリトラクタブルヘッドランプの設定もあった。1990年代以降は実用グレードを中心に展開。
トヨタ・カローラFX さらなる派生車種としてAE86レビンに搭載された、1.6ツインカム16バルブエンジン(4A-G)を搭載しスポーティな走りを可能とした。
トヨタ・スターレット パブリカ後継となる実用性重視の廉価な車種。ターボチャージャーを搭載したモデルもあり、力強い走りを実現した。
日産・パルサー 3ドアクーペも存在した。1980年代中盤にはバックドアの交換で、リアラゲッジルームがノッチバックとカムバックに変更できるユニークなモデルもあったが、日本国内では登録後の車型の変更となるため認可がおりず、どちらかの仕様での固定となった。兄弟車として、ラングレーリベルタビラがあった。
日産・マーチ 初代モデルはターボ・モデルもあり、さらに国産量産車史上唯一のツインチャージャーモデルとなるスーパーターボも設定されていた。
日産・Be-1 初代マーチベース。限定車として一時プレミアがついた。日産パイクカーシリーズ第1弾。なんと、この年代のコンパクトカーとしては、2007年現在でも未だに流通している。
日産・パオ 初代マーチベース。日産パイクカーシリーズ第2弾。
ホンダ・シティ シビックより下位モデルとして、都会的センスあふれる小型車として登場。ホンダ市販車初のターボ搭載モデルも追加発売され、さらに進化していった。2代目になると当時のホンダ車のアイデンティティでもあるボンネット部を下げた低いスタイリングで不発とはなってしまったがクラス初の燃費にも貢献できる4速フルATやあまり重要視されなかった豪華装備が設定されるなど進化は大きかった。
ホンダ・CR-X/シビック 軽量ボデーに高出力エンジンを搭載し、FFレイアウトのコンパクトカーでありながら、スポーティーな走りを実現した。
マツダ・ファミリア 既に1970年代にもハッチバックモデルとして存在していたが、VWゴルフをコピーしたFF2BOXとしてモデルチェンジし大ブレイクし、チューニングカー/ドレスアップカーの始祖ともなった。
スバル・ジャスティ 自社の軽自動車レックスと小型車レオーネの間を埋めるべく、1980年代のコンパクトカーに参戦登場。更に日本の登録車初のCVT(ECVT)も設定。
スズキ・カルタス 米国GMでのOEM販売を目的に開発。国内では軽自動車ユーザーからの代替目的で販売された。DOHC搭載のスポーツモデルも発売。

1990年代

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バブル崩壊に伴う経済低迷により、コンパクトカーも本来の経済性と実用性本位のコンセプトに回帰した。

名称 登場年 備考
トヨタ・スターレット(5代目) 1996年 1990年代に入っても快適装備を過剰とせず、トランスミッションの段数を減らした仕様を多数用意するなど、低価格で速い事で人気を保った。また、1996年に発売した5代目は、当時のコンパクトカーにはあり得ないほどの安全への配慮も行われた。特にシートベルトプリテンショナー/フォースリミッターは、当時かなりのコストが掛かるにも関わらず、ターセル兄弟共々標準装備された。
日産・マーチ(2代目) 1992年 1992年にフルモデルチェンジ。丸みを帯びたデザインと実用性の高さで、ロングセラーの地位を守った。また先代同様欧州ではマイクラ名として親しまれる。
日産・キューブ 1998年 マーチベースのトールワゴン。スペース重視の構造とボンネットが際立つ、ユニークなスタイリングが注目を浴び大ヒットとなる。
ホンダ・ロゴ 1996年 不発だった2代目シティ以降に名前も新たに登場する。2代目シティと逆のコンセプトであるため広い室内などマーチ同様実用性の追求、同社の同時期の登録車では採用されていなかった3ATを採用するなど低価格も武器としていたがまたも不発で更には1998年10月に軽自動車の規格改正に伴い各メーカーの軽セダン群も頭上空間が広くなるなど商品性も上がったため競合も激しくなり1代限りとなる。
ホンダ・キャパ 1998年 ロゴベースのトールワゴン。トール型では珍しい全車フロアATシフトなど幅広いユーザーに使いやすい設計となっていたがキューブファンカーゴbBといったライバルたちにシェア争いで破れ、またやはり同年10月に軽自動車の規格改正に伴い3代目ライフがキャパの縮小版的なフォルムで登場したためキャパは税制面で不利になるため1代限りで消滅した。
マツダ・デミオ
(後にマツダ・MAZDA2に改称)
1996年
世代 登場年 備考
初代 1996年 「自由形ワゴン」の広告コピーが象徴する多用途性で、当時のマツダの経営不振脱出の推進役となった。
2代目 2002年 ボディーカラー13色+特別仕様色設定に見られるように、カラフルな色使いを特徴に打ち出していた。
3代目 2007年 大幅に路線変更され、ファッショナブルな外観になった。
4代目 2014年 先代のデザインを踏襲しつつ、マツダのデザインモチーフ「魂動デザイン」を採用した。2019年8月のマイナーチェンジに伴い、日本市場向けモデルもデミオのグローバルネームにあたるMAZDA2に統一・改称された。
ダイハツ・ストーリア 1998年 シャレードの後継車として登場。トヨタ・デュエットとは兄弟車。クローム鍍金をふんだんに取り入れ、お洒落感を演出していた。競技車両である「X4」は713ccのエンジンにターボチャージャーを取り付け120馬力という途方もないパワーを発揮した。
スズキ・ソリオ
(1990年代発売はワイド/プラス、
2000年代はワゴンR ソリオ)
1999年
世代 登場年 備考
初代/2代目 1999年 軽自動車の拡大版小型車として登場。欧州では、オペル・アジーラとしてもOEM販売された。ワイドにはハイトワゴン系では皆無であった5MTもあった。ワイド/プラスはこのクラス唯一(トヨタのTRD仕様などを除く)のターボ搭載車が存在し時期尚早なダウンサイジングエンジンであったが販売比率はそちらのほうが高かった。
3代目 2010年 スイフトベースとなり、スライドドアのコンパクトカーへと進化した。手頃なサイズ感が受け、人気車種となった。2012年にはエアロパーツ装着の「バンディット」も追加された。
4代目 2015年 ヒットした先代から正常進化しつつ、衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」や、新プラットフォーム「HARTECT」が採用された。パワートレーンには先代の1.2Lガソリンに加え、同エンジンにマイルドハイブリッドを組み合わせたモデル、同エンジンに5AGSを搭載したストロングハイブリッドの設定などがされた。
5代目 2020年 4代目からの正常進化となったが、全長と全幅を広げたことにより、荷室とヘッドクリアランスが広く確保された。また、エンジンラインアップは、1.2Lガソリン車と同エンジンにマイルドハイブリッドと、同エンジンに5AGSを搭載したストロングハイブリッドの3種類が継続設定された。

2000年代

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主なターゲット・ユーザ層が女性と言われ、経済性と実用性に加えてファッション性も重視されている。

名称 登場年 備考
トヨタ・ヴィッツ 1999年
世代 登場年 備考
初代 1999年 愛らしい丸みを帯びたデザイン。コンパクトカーの市場を変えたとも云われている。
2代目 2005年 丸みを帯びたデザインを継承しつつ、基本性能を高めた。
3代目 2010年 今までの丸みを帯びたデザインから脱却し、男性的なデザインに変わった。2017年にはハイブリッド車も登場。
トヨタ・イスト 2002年 フィットに対抗し登場。小型SUV的な車種としても注目される。2代目からはワイドボディとなり3ナンバー車として製造されている。2代目は初代ほどの成功を収めることは出来なかったが9年近く販売されていた。シャーシはヴィッツベース。
トヨタ・ファンカーゴ ヴィッツをベースに、より多機能、多用途向けに登場。ヴィッツ以上にエクステリア、インテリアともども丸みを帯びるスタイルであった。
トヨタ・bB 2000年
世代 登場年 備考
初代 2000年 10代後半から30代前半までの若者層を顧客対象として登場。上記2車種と同じヴィッツベースで、トヨタとして初となる「フルデジタル設計」を行った。四角いデザインがターゲット層の若者だけではなく、広い視界が確保されたことで高齢層にも好評だった。
2代目 2005年 初代とは違い、ベース車種がトヨタ・パッソ/ダイハツ・ブーンとなり、それに伴い生産拠点がダイハツ工業に切り替わった。「マッタリシート」などの停車時でも楽しめる機能を搭載した。また、兄弟車にダイハツ・クー(2006年 - 2012年)とスバル・デックス(2008年 - 2012年)があった。
トヨタ・WiLL サイファ 2002年 ヴィッツをベースに、より洗練されたデザインとし、そういったものを好む若者層を顧客対象として登場。
トヨタ・ポルテ
トヨタ・スペイド
2004年
世代 登場年 備考
初代 2004年 助手席側の一枚スライドドアを搭載した新感覚のフレンドリーコンパクトカーとして登場した。
2代目/初代 2012年 運転席側の後席に新たにヒンジドアが設定された。ポルテに加え、スポーティーなデザインのスペイドが新たに発売された。
トヨタ・パッソ
ダイハツ・ブーン
2004年
世代 登場年 備考
初代 2004年 デュエット/ストーリアの後継モデルで、トヨタのボトムを受け持つ車両として登場。
2代目 2010年 先代から一転、丸みを帯びたデザインに変更され、パッソには新グレード「+Hana」が設定された。
3代目 2016年 衝突被害軽減ブレーキ「スマートアシストII」の新搭載や、「+Hana」に変わる新グレード「MODA」(パッソ)・「CILQ」(ブーン)が設定された。2018年10月のマイナーチェンジで、ブーンのみに女性をターゲットとした新グレード「STYLE」が設定された。
ホンダ・フィット 2001年
世代 登場年 備考
初代 2001年 ロゴの後継車。センタータンクレイアウトなどの技術で室内空間が大幅に広がり、2002年には年間販売台数でカローラを抜く大ヒットとなった。
2代目 2007年 2010年のマイナーチェンジで初となるハイブリッド車を設定。また、電気自動車(国内はリース販売、ただし3ナンバー車)も設定されたほか、スポーツグレードのRSでは国産の同クラスで初めて6速MTが設定された。
3代目 2013年 衝突被害軽減ブレーキ「あんしんパッケージ」が新搭載されたり、新ハイブリッドシステム「i-DCD」の搭載で話題となる。2017年のマイナーチェンジでは大きくデザインを変更。衝突被害軽減ブレーキを「Honda SENSING」に切り替えた。
4代目 2020年 先代までのスタイリッシュなデザインから一変して、柴犬をイメージしたキュートなデザインとなった。また、ハイブリッドシステムを新システム「e:HEV」に変更した他、ホンダ車初となるコネクテッド機能「Honda CONNECT」を搭載した。
三菱・コルト 三菱リコール隠しで売り上げが低迷した三菱の救世主として「コルト」の名が復活。国内ではそれほど売れていないが走行性能は極めて高く、欧州では高い評価と人気を得ている。この時期のコンパクトカーでは異例の設計が異なる新エンジン(シリンダーブロックの材質変更など多岐にわたるが、最も大きな違いはタイミングベルトからチェーンへの変更。通常はフルモデルチェンジにて行われる。)をモデル中期に入れ替え。「三菱・コルトRALLIART Version-R」は1500ccで163psを誇り、国産車最強のコンパクトカーとも言われている。
スズキ・スイフト 2000年
世代 登場年 備考
初代 2000年 SUV的な要素を加味されたコンパクトカー。非常に価格が安く、廉価グレード「SE-Z」に至っては79万円という一般的な軽自動車よりも安い価格だった。一方、スポーツグレードの「スイフト・スポーツ」も低価格を売りにしたが、エアロ等でスポーティに仕上げたのみでなく、エンジン変更、クロスレシオ化5速MT、足回り強化、この時期のコンパクトカーでは珍しい3ドア、オーバーフェンダー化など極めて本格的なスポーツ仕様であり、ある意味2代目より競技車両に近い車両であった。
2代目 2004年 先代スイフトの要素を廃し、一から作り直した世界戦略車。低価格ながら、ヨーロッパ車に匹敵する上質な走りは評価が高い。さらに走りに磨きを加えた上級モデル「スイフト・スポーツ」は、現行の国産車では数少ない1600ccエンジンを搭載するホットハッチでもある。
3代目 2010年 先代からキープコンセプトのまま進化。基本性能がさらに進化した。
4代目 2016年 新プラットフォームの採用や、マイルドハイブリッドの設定や、衝突被害軽減ブレーキの設定がされた。
日産・ノート 2005年
世代 登場年 備考
初代 2005年 マーチより一回り大きいホンダ・フィットの対抗車種として登場。トランクルームに工夫を凝らしており、広めのキャビンと安い価格設定を売りとしている。現行の国産車では数少ない1600ccエンジンを搭載する「16X」と「16RZ」(スポーティグレード)も設定されていた。
2代目 2012年 ティーダとの統合車種としてフルモデルチェンジ。エコスーパーチャージャーの設定や、中期型で設定した衝突被害軽減ブレーキ、後期型で設定した新パワートレーン「e-POWER」の設定により、2016年11月には30年2か月ぶりに日産車が自動車新車販売台数ランキングで一位を獲得した。
3代目 2020年 ガソリン車が廃止され、e-POWER専用車種に移行。同年に変更された日産の新マークを量産車で初使用された車種にもなった。セレナやエクストレイルにも搭載された運転支援技術「プロパイロット」を搭載。また「e-POWER」も第2世代に移行し、出力などがアップした。2021年6月には3ナンバークラスで、上質をテーマに開発された派生車「ノートオーラ」も追加された。
トヨタ・ラクティス 2005年
世代 登場年 備考
初代 2005年 ファンカーゴの後継車種として登場。ファンカーゴからコンセプトが一変し、スポーティーなハイトワゴンへと一変。一部グレードにトヨタ初となるパドルシフトを搭載するなど、走りも楽しめる車種になった。
2代目 2010年 2代目モデルは富士重工業(現・SUBARU)との共同開発となり、姉妹(OEM)車としてスバル・トレジアが存在する。先代のスポーティーさを継承しつつ、家族での使用も配慮された設計へと進化した。
トヨタ・iQ 2008年 当時欧州で流行していた「シティーコミュニューター」を、トヨタが開発した車種。全長4mを切るコンパクトな2ドアボディに4人乗れる室内空間を実現した。また、「iQ GRMN」や「eQ」といった派生モデルも多く発表された。

2010年代

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近年増加中のダウンサイジングユーザーへ向けた質の高い車種や、環境問題に配慮したハイブリッドモデルの設定が多くなった。

名称 登場年 備考
トヨタ・アクア 2011年
世代 登場年 備考
初代 2011年 ヴィッツベースのハッチバック。トヨタ初のハイブリッドコンパクトカーとなり、169万円(同時)からの価格や、手頃なボディサイズから大ヒットとなり、一時期は莫大な数のバークオーダーを抱えた。2014年12月のマイナーチェンジでは、クロスオーバースタイルの「X-URBAN」(2017年6月のマイナーチェンジで「Crossover」に改名)が設定された。また、2016年にはトヨタ車史上最速で100万台を達成し、ハイブリッドカーの普及に貢献した。
2代目 2021年 フルモデルチェンジ。プラットフォームを「TNGA-B」プラットフォームに変更した他、量産車で世界初となる「バイポーラ型ニッケル水素」を駆動用バッテリーに搭載。また、「トヨタ アドバンスト パーク」が搭載され、先に発売されたヤリスに搭載された物に加え、アクセルとブレーキ・シフト操作もアシストするシステムが搭載された。
ダイハツ・トール 2016年 スズキ・ソリオの対抗馬として発売されたハイト系コンパクトカー。3代目ブーン/パッソのプラットフォームを使用し、スライドドアで広い室内を実現、またエンジンには新開発となる1.0Lターボエンジンを搭載した。2020年9月のマイナーチェンジではトヨタの全店併売化によりタンクが廃止され、ルーミーに統合された。
トヨタ・ルーミー 2016年
トヨタ・タンク 2016年
スバル・ジャスティ(2代目) 2016年

2020年代

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2010年代後半に相次いだ、高齢者による踏み間違え事故の多発により、衝突被害軽減ブレーキを搭載する車種が多くなった。

名称 登場年 備考
トヨタ・ヤリス(4代目) 2020年 日本では「ヴィッツ」として発売されていたコンパクトカーが海外と同一車名となりフルモデルチェンジ。トヨタ初採用となる1.5L直3「ダイナミックフォースエンジン」に加え、駐車支援技術「トヨタ アドバンスト パーク」が搭載された。また、同年には派生モデルとしてSUVの「ヤリスクロス」、スポーツハッチバックの「GRヤリス」も発売された。

ヨーロッパにおけるコンパクトカーの歴史

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戦後欧州ではゴッゴモビール他、様々な小型大衆車が日本国内同様に登場し消滅したが、現代において有名な車種として、初代VWビートルに始まり、同様に約40年間に渡り基本的に同じモデルが製造販売されたミニを筆頭にシトロエン・2CVフィアット・500あたりが源流。一時期は大型化へ進んだフィアット・128シトロエン・GSがあるものの、オイルショック以降モデルチェンジされ新登場したフォルクスワーゲン・ゴルフIルノー 5フィアット・パンダといった小型車が開発され、当時のベストセラーとなった。この系譜を引き継いだのが後述の、輸入コンパクトカーである。

コンパクトカーの特質

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一般的に指摘されているもの[誰によって?]を挙げる。

利点

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  • 軽自動車よりサイズが大きい分、居住性が良い。
  • ボディサイズが小さく、狭い街路や駐車場に入れやすい(ただし、1.48m弱と車幅の狭い軽自動車には劣る)。
  • 重量が1トン前後と比較的軽量であり、エンジンの排気量の小ささも手伝って燃費が良い。
  • エンジンは軽自動車に比べパワーとトルクに優れ、高速走行にも比較的向いている。
    • 特に軽ターボと比較した場合、パワー・トルク・燃費・車両本体価格いずれも優れていることも珍しくない。しかも軽に比して排気量に余裕があるため低回転型となる。これは静粛性と追い越し加速時の再加速が容易であることを意味する。
  • 量販モデルは軽自動車と本体価格差があまりなく、軽自動車の上位モデルとの比較ではむしろ安いことが多い。(ただし、税金などの諸経費込みの総額では同じ程度か、やや高めになる)[注 3]
  • 登録車(白ナンバー)であるため、大きな車では扱いにくい[注 4]などの理由で小さな車が欲しいものの、「軽自動車では恥ずかしい」、「軽は小さいので安全性が心配」「軽では室内幅が狭い」とユーザーが考えた場合は、必然的にこのクラスを選択することになる。
  • 軽自動車の定員は最大4名であるが、コンパクトカーの定員は例外を除き、通常5名である。
  • 都市部では、軽自動車と維持コストを比較した場合、税金・保険料の差などの軽自動車のメリットが、賃貸駐車場代等の維持費用を考慮するとさほどメリットにはならず、上記の実勢価格などを考慮すると軽自動車を所有するよりかえって安くなることもある。
  • 一般的に車体全長がセダンクーペステーションワゴンSUVなどの常用車と比較して短く、それらの車種では駐車困難な狭いスペースにも容易に駐車させる事が可能である。

欠点

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  • 日本では軽やフルBセグメント以下の小型セダン(カローラアクシオ(ただし同車をベースとしたクラシック風カスタムカー光岡・リューギは除く)、グレイスラティオなど)との関係上、税金[注 5]や車両本体価格(後述)に割高感があるなど中途半端なクラスと見なされることがある。
  • 上下車格の車種との車両価格差があまりない。それらの車種が大幅な値引きを行った場合、価格が逆転することがあり得る。それどころか、場合によっては定価の時点でそれらより高額な場合さえある[注 6]
  • 国内向け車種(アジアからの逆輸入車を含む)は基本的に街乗り用として設計されていることから、上級小型車に比べ連続長距離高速走行では疲労が蓄積しがちである。
  • ボディサイズは小さめながらも、居住性重視によりFFレイアウトを生かしたロングホイールベースの車種が多いため、車体サイズの割に小回りが利かない車種も散見される。特にヴィッツRSは5.6mにもなってしまっている。また、トレッドもホイールベースの割に広く、乗り心地が上位車種と比べると良いとはいえない。
  • 全長が短いため、万一の衝突時の安全性に不安を感じる向きもあるが、近年のモデルではボディ剛性強化、衝突安全ボディーの採用などにより、衝突安全性の改善が計られている。

注意点

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  • 日本では全然コンパクトじゃない「コンパクトカー」の氾濫 - 後述するように「3ナンバー化の波」は2000年代頃からBセグメント車にも押し寄せるようになってきており、2020年代においては国内外問わずBセグメント3ナンバー車は珍しくない。全幅が2000年代のD~Eセグメント車種を上回るモデルも散見され、日本で運用する場合「コンパクトカー」「小型車」という類の宣伝文句を安易に鵜呑みにすることができなくなってきている。
    • 日本の交通インフラ事情、特に戦後早くに造成された住宅地などでは、街路や駐車場が初代カローラやB120型サニートラックなどの小型車などを前提に設計されている。前提となった前2車種の1490mmと言う全幅はいわゆる「新規格660cc」の軽自動車+1cmであり、現在では軽自動車以上の車両の通行や駐車が困難な場合がある。また農道などでは現在でも軽トラックの通行を前提に幅員2.5mで設計されることも多い。このように狭い道のすれ違いや隘路における通行などに響くケースがあるため、車幅の狭さを求めて軽自動車や一部のAセグメント級のコンパクトカーを選択する例が増えている。
    • 一方で最近のコンパクトカーは安全対策上、車幅が1,680 - 1,695mmと小型車(いわゆる5ナンバー)枠一杯かそれに近いものが多い。2021年現在、車幅が1,670mm(5ナンバー枠-3cm)以下の国産コンパクトカーはダイハツ・ブーン(OEMのトヨタ・パッソを含む)、ダイハツ・トール(OEMのトヨタ・ルーミー/タンク〈タンクは2020年10月販売終了〉、スバル・ジャスティを含む)、日産・マーチ(同車をベースとしたクラシック風カスタムカーの光岡・ビュートなでしこを含む)、スズキ・ソリオ(OEMの三菱・デリカD:2を含む)、スズキ・イグニススズキ・クロスビースズキ・ジムニーシエラ三菱・ミラージュ三菱・i-MiEV(2018年4月 - 2021年3月の生産終了まで)の15車種(実質的には9車種)であり、車幅が狭いタイプのコンパクトカーは一時実質3 - 4車種程度にまで減少したものの、近年は再び増加傾向にある。しかし、これら以外の車種は軒並み小型車枠一杯かそれに近い車幅で設計されている。
    • それどころか3ナンバー車すら登場するようになったため、もはや「コンパクト」カーとは呼べない事態すら発生している。トヨタ・istは2代目の登場、BMW・MINIは3代目の登場により、またトヨタ・アクアのSUV風グレードである「クロスオーバー」と日本仕様・北米仕様を除くトヨタ・ヤリス、およびその派生車種の「ヤリスクロス」「GRヤリス」、ホンダ・フィット電気自動車仕様および4代目の「CROSSTER」は、それぞれ3ナンバー枠に突入してしまった。
    • 特にSUV系車種に至ってはその傾向は顕著であり、2020年代の国産量販モデルでは先述のヤリスクロスや日産・キックスなどは全幅でV35スカイラインセダンを上回っている。それどころかホンダ・ヴェゼルに至っては『ゼロ・クラウン』すらをも上回るようになってしまった。それどころかSUVに関する言説においては全幅が1800mmを越えるモデルに対してすらも「コンパクト」「小型」などの語が当たり前のように使われており、注意を要する。[7][8]

長所でもあり、短所でもある面

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  • 軽自動車と比較した場合、中古車市場価格が軽に比べ安めとなっている。
    これは中古車購入時には長所(同程度以下の予算で、走行距離が少なく程度が良い掘り出し物が多く見つかる)となる一方、売却時には短所(輸入車を含むクーペやセダン、ごく一部のスポーツカー、最大積載量が1t未満の小型トラックほどではないものの、それでもリセールバリューが低く、買い叩かれやすい)となることを意味する。また、税金、任意保険料、車検代等は軽自動車の方が安いが、古くなった場合の車体全体のヤレ(疲労度)が違う。コンパクトカーは古い年式になると程度が良くても、購入層が少ないので店頭で売れにくく、走行距離が少なくて程度がよくても同じくらいの価格である。そのため程度の良いコンパクトカーを見つければ、修理費用がかからないので、同程度の価格で販売されている中古軽自動車より維持費用が安く上がるとも考えられる。
  • 一般的に車体全長がセダン、クーペ、ステーションワゴン、SUVなどの常用車と比較して短く、それらの車種と比較して空間認識能力や運転技量が低いユーザーにも操縦しやすいが、その為にコンパクトカーの所有者や運転者は運転技量が劣っていると見做される場合がある。[要出典]

現代のコンパクトカーの例

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ここでは、日本においてコンパクトカーと扱われているものについて記載する。

☆が付与された車種は既存の車種をベースとしたカスタムカー
★は電気自動車
▲は現在、生産終了済でなおかつ流通在庫分のみ販売されている車種
(E)は日本メーカー製日本国外専売車種

脚注

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注釈

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  1. ^ Aセグメントはどちらかというと日本でのコンパクトカーよりは軽自動車に近いが、軽規格に囚われていないため横幅や排気量に関して軽よりも大幅に大きくなる。
  2. ^ たとえばVW・up!は軽自動車ユーザーを狙い撃ちにするかのようなキャンペーン攻勢を仕掛けたことがある。
  3. ^ 各々標準カタログ掲載モデルのベースグレード(AT車)同士で本体価格比較すると、ホンダ・ライフ「C」(約95.5万円)や三菱・eKワゴン「M」(98.2万円)と三菱・コルト「1.3 Limited」(99.8万円)のケースのように、価格差が殆どないケースが存在する。それどころかスズキ・ワゴンR「FX」(107.1万円)やダイハツ・ムーヴ「L」(112万円)とトヨタ・ヴィッツ「1.0F Mパッケージ」(106万円)のように、軽の方が高く付くケースさえ存在する。(2011年3月15日、各社公式サイト参照。)
    特にライフDiva、ワゴンRスティングレー、eKスポーツ、ムーヴカスタムのようなエアロバージョンの場合は総じて車両価格が150万円前後(2011年3月現在)となってしまっているため、とりわけターボによる高出力を求めてそれらのグレードを選ぶ場合はコンパクト - トヨタ・カローラアクシオなどのフルBセグメントクラスの登録車の方がトータルで安上がり(その上高出力・低燃費)になるケースもあり得る。
  4. ^ かつて5ナンバークラスであった車両、とりわけすぐ上のCセグメントに属する車両が海外市場を考慮するなどして3ナンバーになったケースはシビックファミリアアクセラブルーバードシルフィランサー(ギャランフォルティス)、コロナ/カルディナアベンシスカローラ(特にFXランクス)→オーリスインプレッサ……と枚挙にいとまがない。
  5. ^ 軽自動車のような優遇税制がない上、1,000cc未満のモデル以外はカローラアクシオ、グレイス、ラティオなどの1,000cc以上1,500cc未満の大衆セダンと(税制上では)同じクラスとして扱われる。
  6. ^ 例:MXPA12型GRヤリス RS……は消費税込み265.0万円という車両本体価格となっており、同形式のエンジンを搭載するMXPB10/15型ヤリスクロスの各種ガソリン車より20.9万円(Z 4WD車) - 85.2万円(X Bパッケージ 2WD車)以上も高くなってしまう。2021年4月21日、トヨタ公式サイト掲載データより。
  7. ^ 日本では、オペル・ヴィータとして販売されていた。
  8. ^ 日本では排気量ゆえ1000cc未満の登録車として扱われるが、本国(韓国)ではキョンチャ(軽車、日本の軽自動車に相当)に該当する。

出典

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  1. ^ コンパクトカーについて”. くるまのニュース. 2021年5月12日閲覧。
  2. ^ ありそうでない5ナンバーコンパクトSUVAUTO CAR JAPAN 2019年12月1日
  3. ^ さすがにエンジンがデカすぎでしょ!? 大排気量コンパクトカー5選”. Yahoo!ニュース (2020年7月26日). 2020年7月26日閲覧。[リンク切れ]
  4. ^ ただし、1965年に開催された第12回東京モーターショーではL700をベースに4人乗りの2ドアハードトップクーペ型乗用車に改めたN800が参考出品された。
  5. ^ デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第10号3ページより。
  6. ^ デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車 第16号21ページより。
  7. ^ 三菱自動車、2017年ジュネーブ国際モーターショーで新型コンパクトSUV『エクリプス クロス』を世界初披露』(プレスリリース)三菱自動車工業株式会社、2017年2月28日https://www.mitsubishi-motors.com/jp/newsrelease/2017/detail5054.html 
  8. ^ ラリージャパンが終わって2日経ってるのに、ティエリー・ヌービルがまだ日本にいた!? - RALLY PLUS · 2023-11-24

関連項目

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