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メンタン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
p-メンタン

trans-メンタン

cis-メンタン
識別情報
CAS登録番号 99-82-1 チェック
PubChem 7459
ChemSpider 7179
UNII CGW5GN8TXU チェック
EC番号 202-790-4
特性
化学式 C10H20
モル質量 140.27 g mol−1
外観 無色の液体
密度 0.8086 g/cm3
沸点

168℃

その他溶媒への溶解度 有機溶媒に溶ける
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

メンタン (menthane) はテルペンの一種で、精油中など天然に存在する有機化合物である。無色の液体で、フェンネル様の芳香を持つ。p-メンタン骨格は多くのテルペン類の母体である。

構造

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p-メンタンはシクロヘキサン環の1位と4位にメチル基イソプロピル基が置換した構造を持ち、それらの向きが異なるシスとトランスの異性体が存在する。天然物も合成品もそれら二つの異性体の混合物である。また、置換基の位置が違う異性体として m-メンタン、o-メンタンがあるが、これらは天然にはみられず、利用価値にも乏しい。

合成

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p-メンタンはグロブルスユーカリ (Eucalyptus globulus) の果実などの精油から得られる。工業的には、リモネンテルピネオールシメンなどを水素化することによって合成される[1]

おもな誘導体

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不飽和誘導体

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アルコール誘導体

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カルボニル化合物

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その他

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  • シネオール - 1,8-エポキシ-p-メンタン。エポキシド。
  • アスカリドール - 1,4-エピジオキシ-p-メンタ-2-エン。架橋ペルオキシド。
  • カンナビジオール - 2-(p-メンタ-1,8-ジエン-3-イル)-5-ペンチルベンゼン-1,3-ジオール。カンナビノイドの一種。

参考文献

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  1. ^ Eggersdorfer, M. (2003). "Terpenes" in Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry. Wiley: Weinheim, p. 658.
  2. ^ 鳥居鎮夫『アロマテラピーの科学 普及版』朝倉書店、2011年、80頁。ISBN 978-4-254-30109-0