モスクワ室内合唱団
モスクワ室内合唱団Московский государственный академический камерный хор | |
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出身地 | ロシア モスクワ |
ジャンル | クラシック |
活動期間 | 1972年 - |
レーベル | メロディア、ドイツ・グラモフォン、Sacrambow 他 |
公式サイト | http://www.choir.ru/ |
メンバー |
芸術監督兼首席指揮者 ウラディーミル・ミーニン |
モスクワ室内合唱団(ロシア語: Московский государственный академический камерный хор、英語: Moscow State Academic Chamber Choir)は、モスクワを拠点とするロシアの合唱団。正式名称は、「モスクワ国立アカデミー室内合唱団」。略称は「МГАКХ」。日本では「国立モスクワ室内合唱団」[1]、「国立モスクワ合唱団」[2]とも表記される。結成以来、ウラディーミル・ミーニンが芸術監督兼首席指揮者を務めており、ロシア本国では、指揮者の名前をとって「ミーニン合唱団」と呼ばれることも多い。
概要
[編集]ミーニンがグネーシン記念音楽教育大学の総長を務めていた1972年に、同大学の学生、卒業生、教師を集め結成した合唱団。「現代的ア・カペラのロシア室内合唱団の創設」「独唱者のアンサンブルの創設」を目指し、当初は22名から成るアマチュア合唱団として発足した。1972年4月23日にモスクワ科学者の家で最初の演奏会を開き、以後、週末や学業・勤務を終えた夜間に練習を行い、アンサンブルを練り上げていった。合唱作品を創作の中心としていた作曲家のゲオルギー・スヴィリードフやソ連文化省、マネージメント組織であるロスコンツェルトなどの支援もあり、結成して2年を経ない1974年1月1日付けでプロフェッショナルな国立組織へと昇格している[3]。ルネサンス音楽から西ヨーロッパ古典音楽、ロシア・ソヴィエトの合唱作品、現代音楽、ロシア民謡、大衆歌曲までレパートリーは極めて広く、優れたアンサンブルに注目したスヴィリードフをはじめとするロシア・ソヴィエトの作曲家―ヴァレリー・ガヴリーリン、ロディオン・シチェドリン、ウラディーミル・ダシケーヴィチ、ギヤ・カンチェリらが合唱団を想定して曲を書き、作品の初演を依頼している。ロシア国内だけでなく、海外での演奏活動も極めて活発で、オーストリアのブレゲンツ音楽祭には1996年より2006年までの間、継続して出演し、オペラ、ミュージカルの合唱パートを担当した。2010年に開催されたバンクーバーオリンピックの閉会式ではア・カペラでロシア連邦国歌を歌う模様が世界各国に中継された。1986年の初公演以来、来日公演も数多く行っている。
主な録音
[編集]- ロシア聖歌集
- モーツァルト:証聖者の盛儀晩課 ハ長調 K.339 他
- フランスの合唱曲とスヴィリードフの作品
- シューベルト:ミサ曲第2番 ト長調
- ヴィヴァルディ:グローリア ニ長調 RV.589(ソンデツキス指揮リトアニア室内管弦楽団他との協演)
- シチェドリン:封印された天使
- ラフマニノフ:聖金口イオアン聖体礼儀
- ガヴリーリン:独唱、合唱、オーボエと打楽器のための合唱交響曲「鐘」
Sacrambow
- ロシア民謡の心(1991年来日公演の際のライヴ録音)
- ロシア民謡集
- ロシア合唱曲集
- ラフマニノフ:晩祷
脚注
[編集]- ^ ドイツ・グラモフォンの国内盤CDで採用。なお、ライナーノーツ中では、更に略した名称として「モスクワ室内合唱団」を使用、記事名もこれに基づく。
- ^ 招聘元のジャパン・アーツが使用。ジャパン・アーツが協力して制作されたSacrambowレーベルCDでも用いられている。ただし、「国立モスクワ合唱団」と呼ばれる合唱団は、ミーニンの師であるウラディスラフ・ソコロフが1956年に創設したГосударственный Московский хорがあり、同名称での来日公演もあり録音も普及している。
- ^ 公式サイトの記述。参考文献の多くは恐らく昇格が内定した時期を採り結成翌年に国立組織となったとしている。
外部リンク(兼・参考文献)
[編集]参考文献
[編集]- 1997年来日公演プログラム
- 各種CD(メロディア、ドイツ・グラモフォン、Sacrambow)ライナーノーツ