モノグラム (江戸川乱歩)
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『モノグラム』は、江戸川乱歩の著した短編小説である。1926年(大正15年)7月、『新小説』に掲載された。
ある中年男のノロケともつかない小咄である。
登場人物
[編集]- 私 - 聞き手。冒頭にしか出ない。
- 栗原 一造(くりはら いちぞう) - 守衛で本作の語り手。若い頃、すみ子に懸想していた。
- 田中 三良(たなか さぶろう) - 三重県人で、すみ子の弟。姉の形見を預かっている。
- 北川 すみ子(きたがわ すみこ) - 北川家の養女で三良の姉。どことなく険があった。病死している。
- 栗原 園(くりはら その) - 一造の妻。ヒステリー持ち。すみ子とは同級生。
あらすじ
[編集]栗原は、数年前、田中三良と名乗る青年と知り合いになった。田中は栗原を知っていると言い、栗原も田中の顔に見覚えがあった。お互い初対面の筈なのに、なぜお互いを見たことがあると感じたのであろうか。それには、栗原の過去と田中が持っていた姉の形見が深く関わっているのだった。
収録
[編集]- 角川文庫 『三角館の恐怖』 1974年1月