モーガン郡 (インディアナ州)
インディアナ州モーガン郡 | |
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設立 | 1822年 |
郡名の由来 | ダニエル・モーガン将軍 |
郡庁所在地 | マーティンズビル |
最大の都市 | マーティンズビル |
面積 - 総面積 - 陸 - 水 |
1,060 km2 (409.43 mi2) 1,046 km2 (403.97 mi2) 14 km2 (5.46 mi2), 1.33% |
人口 - (2010年) - 密度 |
68,894人 65.44人/km2 (169人/mi2) |
標準時 | 東部: UTC-5/-4 |
モーガン郡(英: Morgan County)は、アメリカ合衆国インディアナ州の中央部に位置する郡である。2010年国勢調査での人口は68,894人であり、2000年の66,689人から3.3%増加した[1]。郡庁所在地はマーティンズビル市(人口11,828人[2])であり、同郡で人口最大の都市でもある。
モーガン郡は州内で人口最大のマリオン郡に隣接しており、同郡のインディアナポリス市と南隣のモンロー郡ブルーミントン市との間に位置している。インディアナ州道37号線と67号線の2本で、この2つの大都市圏に多くの人々が通勤している。郡内は14の郡区に分かれ地方レベルのサービスを行っている[3][4]。
歴史
[編集]モーガン郡は1822年に設立された。郡名はアメリカ独立戦争のカウペンスの戦いでイギリス軍を破ったダニエル・モーガン将軍に因んで名付けられた。19世紀後半から20世紀初期にマーティンズビル市の鉱泉が温泉となり、マーティンズビル高校運動部のニックネームはアーテジアンズ(掘り抜き井戸)となった。19世紀初期に入ってきた開拓者は圧倒的に南部州からの移住者が多かった。ムーアズビル地域とその周辺の町は奴隷制度に反対していた南部のクエーカー教徒が多く入った。ムーアズビルの住人ポール・ハドリーは現在のインディアナ州旗のデザインを行った者であり、20世紀初期には地域で著名な水彩画家だった。
2000年代に入って郡政府は新しく郡経済開発組織である企画部局を創り、また2000年から2004年の間には郡として初めての公園余暇委員会を設立した。2004年、レストランでは喫煙を禁じる条例を発効したことでは、インディアナポリス大都市圏で最初の郡にもなった。付近の町も直ぐにモーガンのやり方に追随することになった。
2006年、インディアナ州郡協会から郡達成賞を受賞し、1997年、2003年に続く3回目の受賞となった。
2006年、インディアナ州中部では初めて住民に処方箋薬品代の減額を提案し、20%の減額を達成した。やはり2006年にモーガン郡とヘンドリックス郡は共同で経済開発のためのTIF地区(税増大計画)を立ち上げた。
モーガン郡はムーアズビル大通り計画と一体化する新しい大通り計画を開発し、また新しい首都改善計画も策定した。どちらも郡の発展のための包括的計画の前哨戦となっている。
郡庁舎
[編集]モーガン郡庁舎は建築家アイザック・ホッジソンがイタリア様式で設計したものである。1857年から1859年に32,000ドルを掛けて、マーティンズビル市のペリー・Mブランケンシップが建設した。当初はやはり1857年に工事を始めたバーノン市にあるジェニングス郡庁舎とほぼ同一のものだったが、1970年代に増築を行い、このときに当初からの構造も改修し、再生された。白い石材を隅につかった赤煉瓦造りであり、アーチ型の高い窓が対称をなしている。南北戦争以前に建てられた数少ない建築物の一つになっている[5]。
地理
[編集]アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は409.43平方マイル (1,060.4 km2)であり、このうち陸地403.97平方マイル (1,046.3 km2)、水域は5.46平方マイル (14.1 km2)で水域率は1.33%である[6]。モーガン郡はホワイト川流域で二分されている。近年はこの川を資産として保護することに関心が高まり、川沿いに公園や緑地帯を開発することが求められ、毎年春には川の清掃が始められている。
郡内には最終氷期に氷河の浸食を受けなかった土地が多い。川が流域を潤し、氷河作用を受けなかった丘陵部と共に、インディアナポリス大都市圏の他の部分では見られない地形になっている。住民はこの景観の良い地形を誇り、快適環境の保護とアクセスのために公園体系や自転車道・遊歩道の整備計画を作ってきた。この資金作りのために毎年5マイル (8 km) 競走が開催されている。
主要高規格道路
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隣接する郡
[編集]パットナム郡 | ヘンドリックス郡 | マリオン郡 | ||
ジョンソン郡 | ||||
モーガン郡 | ||||
オーウェン郡 | モンロー郡 | ブラウン郡 |
気候と気象
[編集]マーティンズビル | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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雨温図(説明) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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近年、郡庁所在地であるマーティンズビル市の平均気温は1月の18°F (-8 ℃) から7月の85°F (29 ℃) まで変化している。過去最低気温は1994年1月に記録された-35°F (-37 ℃) であり、過去最高気温は1954年7月に記録された105°F (41 ℃) である。月間降水量は2月の2.44インチ (62 mm) から5月の4.73インチ (120 mm) まで変化している[7]。
郡政府
[編集]郡政府は憲法による政体であり、インディアナ州憲法とインディアナ州法典によって特別の権力を認められている。
郡政委員会
[編集]郡政委員会は郡政府の立法府であり、郡の歳出や歳入を管理している。委員は郡内の選挙区から選出され、任期は4年間である。給与、年間予算、特別支出を設定する責任がある。郡レベルで所得税や資産税、消費税、サービス税を課する限定付き権限があるが、所得税と資産税は州の承認を要する[8][9]。
行政委員会
[編集]行政委員会は郡政府の行政府である。委員は郡全体を選挙区に選出され、任期は4年間で2年毎に半数が改選される。委員の一人、通常は最も経験のある者が議長になる。行政委員会は郡政委員会が決めた法を実行し、税金を集め、郡政府の日々の機能を管理する責任がある[8][9]。
郡裁判所
[編集]郡は幾らかの民事訴訟を扱うことのできる小規模裁判所を維持している。判事は4年間任期で選出され、インディアナ州法廷弁護士協会の会員でなければならない。判事を補助するのがコンスタブルと呼ばれる法執行官であり、やはり4年間任期で選出される。特定の事件における判決に対しては、州レベルの巡回裁判所に控訴できる[9]。
郡政府役人
[編集]上記以外に、保安官、検視官、監査官、財務官、登記官、測量士および巡回裁判所事務官が選挙で選ばれている。任期は4年間であり、郡政府の異なる部門を監督している。郡政府に選ばれる役人は支持政党を公にすることが求めら、また郡の住人でなければならない[9]。
各郡区には消防と救急サービスを管理し、生活保護と墓地の管理などを行う委託者がいる[4]。これを3人の委員からなる郡区委員会が補助する。委託者と郡区委員は4年間任期で選出される[10]。
モーガン郡はアメリカ合衆国下院議員インディアナ州第4選挙区に属している[11]。インディアナ州議会上院では第35および第37選挙区に属しており[12]、下院では第47および第91選挙区に属している[13]。
人口動態
[編集]人口推移 | |||
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年 | 人口 | %± | |
1830 | 5,593 | — | |
1840 | 10,741 | 92.0% | |
1850 | 14,576 | 35.7% | |
1860 | 16,110 | 10.5% | |
1870 | 17,528 | 8.8% | |
1880 | 18,900 | 7.8% | |
1890 | 18,643 | −1.4% | |
1900 | 20,457 | 9.7% | |
1910 | 21,182 | 3.5% | |
1920 | 20,010 | −5.5% | |
1930 | 19,424 | −2.9% | |
1940 | 19,801 | 1.9% | |
1950 | 23,726 | 19.8% | |
1960 | 33,875 | 42.8% | |
1970 | 44,176 | 30.4% | |
1980 | 51,999 | 17.7% | |
1990 | 55,920 | 7.5% | |
2000 | 66,689 | 19.3% | |
2010 | 68,894 | 3.3% | |
Sources: United States Department of Commerce, Bureau of the Census, Population Division[14] Census Quickfacts[1] |
基礎データ
人種別人口構成
先祖による構成
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年齢別人口構成
世帯と家族(対世帯数)
収入[編集]収入と家計 |
郡区
[編集]モーガン郡は下記14の郡区に分割されている。
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都市と町
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未編入の町
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脚注
[編集]- ^ a b Quickfacts.census.gov - Morgan County Archived 2011年7月15日, at WebCite - accessed 2011-12-06.
- ^ Quickfacts.census.gov - Martinsville, Indiana - accessed 2011-12-06.
- ^ “Morgan”. Indiana Township Association. 2011年11月15日閲覧。
- ^ a b “Duties”. United Township Association of Indiana. 2011年1月6日閲覧。
- ^ Counts, Will; Jon Dilts (1991). The 92 Magnificent Indiana Courthouses. Bloomington, Indiana: Indiana University Press. pp. 116–7. ISBN 978-0-253-33638-5
- ^ “Census 2010 U.S. Gazetteer Files: Counties”. United States Census. 2011年11月5日閲覧。
- ^ a b “Monthly Averages for Martinsville, Indiana”. The Weather Channel. 2011年1月27日閲覧。
- ^ a b Indiana Code. “Title 36, Article 2, Section 3”. IN.gov. 2008年9月16日閲覧。
- ^ a b c d Indiana Code. “Title 2, Article 10, Section 2”. IN.gov. 2008年9月16日閲覧。
- ^ “Government”. United Township Association of Indiana. 2011年1月6日閲覧。
- ^ “Conressman Baron Hill”. House.Gov. 2010年3月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年9月12日閲覧。
- ^ “Indiana Senate Districts”. State of Indiana. 2011年1月23日閲覧。
- ^ “Indiana House Districts”. State of Indiana. 2011年7月14日閲覧。
- ^ Forstall, Richard L. (editor) (1996). Population of states and counties of the United States: 1790 to 1990 : from the twenty-one decennial censuses. United States Department of Commerce, Bureau of the Census, Population Division. pp. 50–53. ISBN 0-934213-48-8
外部リンク
[編集]座標: MorganCountyTaxpayer.Org 北緯39度29分 西経86度27分 / 北緯39.48度 西経86.45度