ラポート郡 (インディアナ州)
座標: 北緯41度36分 西経86度43分 / 北緯41.600度 西経86.717度
インディアナ州ラポート郡 | |
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設立 | 1832年1月1日 |
郡名の由来 | フランス語で「ドア」の意味 |
郡庁所在地 | ラポート |
最大の都市 | ミシガンシティ |
面積 - 総面積 - 陸 - 水 |
1,588 km2 (613.26 mi2) 1,550 km2 (598.30 mi2) 39 km2 (14.96 mi2), 2.44% |
人口 - (2020年) - 密度 |
112,417人 |
標準時 | 中部: UTC-6/-5 |
ウェブサイト | www |
注: * 面積で州内第3位 |
ラポート郡(英: LaPorte County)は、アメリカ合衆国インディアナ州の北端、ミシガン州に接することから「ミシアナ」と呼ばれる地域に位置する郡である。人口は11万2417人(2020年)[1]。郡庁所在地はラポートであり、同郡で人口最大の都市はミシガンシティである。
ラポート郡はミシガンシティ・ラポート都市圏(MSA)に含まれ、またシカゴ広域都市圏(CSA)にも属している。
歴史
[編集]ラポート郡は1832年に設立された。「ラポート」とはフランス語で「ドア」を意味している。フランス人の旅人あるいは探検家が、昔は深い森に覆われていたこの地域に自然の開口部を見つけたので、さらなる西部への入り口という意味で名付けた[2][3]。
白人が入植する以前、現在のラポート郡を構成する土地の全ては、南に隣接するスターク郡と共にポタワトミ族インディアンが主に住んでいた。1838年、これらインディアンはアメリカ合衆国政府によってカンザス州に強制移住させられ、死の道と呼ばれた道中で多くの者が死んだ[4][5]。
ラポート郡の設立が最初に提案され組織化されたとき、その境界は今日あるような南や東まで伸びてはいなかった。カンカキー川より北の土地は当初スターク郡に属していた。しかしこの地域の住人は郡の中央部、後に郡庁所在地となるノックスまで行くには、カンカキー川をレモンの橋で渡るためにかなりの距離をまず東に進むことが必要だった。川より北の住民はスターク郡から幾分孤立した状態だったので、ラポート郡の方に併合される請願をおこない、1842年1月28日に認められた。その後はカンカキー川が郡の南郡境になった。1850年1月10日、東のセントジョセフ郡に属していた20ほどの区画が委譲され、現在ある領域になった[4]。
ラポート郡とラポート市の名前を"La Porte" とするか "LaPorte" とするかで議論が続いている[6]。ただし州法では "LaPorte" となっている[7][8]。
地理
[編集]アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は613.26平方マイル (1,588.3 km2)であり、このうち陸地598.30平方マイル (1,549.6 km2)、水域は14.96平方マイル (38.7 km2)で水域率は2.44%である[9]。
主要高規格道路
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鉄道
[編集]- アムトラック
- カナディアン・ナショナル鉄道
- チェサピーク・アンド・インディアナ鉄道
- シカゴ・フォートウェイン・アンド・イースタン鉄道
- シカゴ・サウス所ア・アンド・サウスベンド鉄道
- CSXトランスポーテーション
- ノーフォーク・サザン鉄道
隣接する郡
[編集]- バーリン郡 (ミシガン州) - 北
- セントジョセフ郡 - 東
- スターク郡 - 南
- ジャスパー郡 - 南西
- ポーター郡 - 西
ミシガン湖 | バーリン郡 (ミシガン州) | |||
ポーター郡 | セントジョセフ郡 | |||
ラポート郡 | ||||
ジャスパー郡 | スターク郡 |
国立保護地域
[編集]- インディアナ砂丘国立湖岸(部分)
気候と気象
[編集]ラポート | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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雨温図(説明) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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近年、郡庁所在地であるラポート市の平均気温は1月の12°F (-11 ℃) から7月の84°F (29 ℃) まで変化している。過去最低気温は1977年1月に記録された-28°F (-33 ℃) であり、過去最高気温は1988年6月に記録された104°F (40 ℃) である。月間降水量は2月の1.68インチ (43 mm) から6月の479インチ (122 mm) まで変化している[10]。
郡政府
[編集]郡政府は憲法による政体であり、インディアナ州憲法とインディアナ州法典によって特別の権力を認められている。
郡政委員会
[編集]郡政委員会は郡政府の立法府であり、郡の歳出や歳入を管理している。委員は郡内の選挙区から選出され、任期は4年間である。給与、年間予算、特別支出を設定する責任がある。郡レベルで所得税や資産税、消費税、サービス税を課する限定付き権限があるが、所得税と資産税は州の承認を要する[11][12]。
行政委員会
[編集]行政委員会は郡政府の行政府である。委員は郡全体を選挙区に選出され、任期は4年間で2年毎に半数が改選される。委員の一人、通常は最も経験のある者が議長になる。行政委員会は郡政委員会が決めた法を実行し、税金を集め、郡政府の日々の機能を管理する責任がある[11][12]。
郡裁判所
[編集]郡には選挙で選ばれる第一審裁判所判事5人がいる。ラポート巡回裁判所と上級裁判所第1から第3の判事である。判事は6年間任期で党派選挙により選出される。上級裁判所の第3、第4の判事は小さい訴訟事件を扱う。どの裁判所の判決でも、州レベルの控訴裁判所に控訴できる[12]。巡回裁判所と上級裁判所第3はラポート市にある。上級裁判所第1、第2、第4はミシガンシティにある。
郡政府役人
[編集]上記以外に、保安官、検視官、監査官、財務官、登記官、測量士および巡回裁判所事務官が選挙で選ばれている。任期は4年間であり、郡政府の異なる部門を監督している。郡政府に選ばれる役人は支持政党を公にすることが求められ、また郡の住人でなければならない[12]。
ラポート郡はアメリカ合衆国下院議員インディアナ州第2選挙区に属し、2012年時点では民主党議員を選出している[13]。インディアナ州議会上院では第5および第8選挙区に属しており[14]、下院では第9、第17および第20選挙区に属している[15]。
人口動態
[編集]人口推移 | |||
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年 | 人口 | %± | |
1840 | 8,184 | — | |
1850 | 12,145 | 48.4% | |
1860 | 22,919 | 88.7% | |
1870 | 27,062 | 18.1% | |
1880 | 30,985 | 14.5% | |
1890 | 34,445 | 11.2% | |
1900 | 38,386 | 11.4% | |
1910 | 45,797 | 19.3% | |
1920 | 50,443 | 10.1% | |
1930 | 60,490 | 19.9% | |
1940 | 63,660 | 5.2% | |
1950 | 76,808 | 20.7% | |
1960 | 95,111 | 23.8% | |
1970 | 105,342 | 10.8% | |
1980 | 108,632 | 3.1% | |
1990 | 107,066 | −1.4% | |
2000 | 110,106 | 2.8% | |
2010 | 111,467 | 1.2% | |
2020 | 112,417 | 0.9% | |
Sources: United States Department of Commerce,Bureau of the Census, Population Division[16] Census Quickfacts[17] |
以下は2000年の国勢調査による人口統計データである。
基礎データ
人種別人口構成
先祖による構成
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年齢別人口構成
世帯と家族(対世帯数)
収入[編集]収入と家計 |
郡区
[編集]ラポート郡は下記21の郡区に分割されている。
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都市と町
[編集]都市
[編集]町
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未編入の町
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教育
[編集]ラポート郡の公立学校は下記の教育学区が管轄している。
- ラポート・コミュニティ学校法人[18]
- メトロポリタン教育学区ニューダーラム郡区[19]
- ミシガンシティ地域教育学区[20]
- ニュープレーリー統合学校法人[21]
- サウスセントラル・コミュニティ学校法人[22]
- トリ・タウンシップ統合学校法人
脚注
[編集]- ^ “Quickfacts.census.gov”. 17 Nov 2023閲覧。
- ^ Calumet Beginnings: Schoon, Kenneth J. (2003)
- ^ De Witt Clinton Goodrich & Charles Richard Tuttle (1875). An Illustrated History of the State of Indiana. Indiana: R. S. Peale & co.. pp. 560
- ^ a b La Porte County Historical Society Archived 2008年5月17日, at the Wayback Machine.
- ^ History of 1838 Trail of Death
- ^ Stephens, Dave (2012年1月22日). “La(?)Porte's Space Odyssey”. South Bend Tribune 2012年1月26日閲覧。
- ^ Indiana Code 33-33-46.
- ^ Indiana Code 3-3-5.
- ^ “Census 2010 U.S. Gazetteer Files: Counties”. United States Census. 2011年11月5日閲覧。
- ^ a b “Monthly Averages for LaPorte, Indiana”. The Weather Channel. 2011年1月27日閲覧。
- ^ a b Indiana Code. “Title 36, Article 2, Section 3”. IN.gov. 2008年9月16日閲覧。
- ^ a b c d Indiana Code. “Title 2, Article 10, Section 2”. IN.gov. 2008年9月16日閲覧。
- ^ “US Congressman Joe Donnelly”. US Congress. 2008年10月8日閲覧。
- ^ “Indiana Senate Districts”. State of Indiana. 2011年1月23日閲覧。
- ^ “Indiana House Districts” (GIF). Stats Indiana. 2011年1月23日閲覧。
- ^ Forstall, Richard L. (editor) (1996). Population of states and counties of the United States: 1790 to 1990 : from the twenty-one decennial censuses. United States Department of Commerce, Bureau of the Census, Population Division. pp. 50–53. ISBN 0-934213-48-8
- ^ Quickfacts.census.gov - LaPorte County Archived 2011年7月13日, at WebCite - accessed 2011-12-06.
- ^ [1]
- ^ [2]
- ^ [3]
- ^ [4]
- ^ [5]
外部リンク
[編集]- Access LaPorte County official community site
- Greater LaPorte Chamber of Commerce
- Healthy Communities of LaPorte County