ヤナギハナガサ
ヤナギハナガサ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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分類(APG III) | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Verbena bonariensis L. (1753)[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
ヤナギハナガサ(柳花笠)、 サンジャクバーベナ(三尺バーベナ) | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
purpletop vervain、 tall vervain Buenos Ayres Verbena[2] | ||||||||||||||||||||||||||||||
変種 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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ヤナギハナガサ(柳花笠、学名: Verbena bonariensis)は、クマツヅラ科クマツヅラ属の多年草。南アメリカ原産。サンジャクバーベナ(三尺バーベナ)ともいう[1][2]。
特徴
[編集]多年生の草本[2]。高さ60 - 150センチメートル (cm) になる[2]。強健な、直立して開いた株立ちになり、茎は剛毛が多くざらつく[2]。断面は四角形から六角形[2]。
粗く分枝した枝には、長楕円形から皮針形の、最大で13 cmの葉が数枚つく。葉身は濃緑色で、葉縁には浅い鋸歯があり、上面は細かな葉脈が凹んで皺があり、裏面に毛が生えている[2]。葉の基部は茎を抱く。
花期は夏[2]。高盆状の青紫色から紅紫色の直径3 - 6ミリメートル (mm) の花が、円錐に似た幅5 cmほどの集散花序についている[3][2]。花冠の筒は萼のほぼ3倍長で、雌蕊は短くて筒内に隠れる[2]。萼は先がわずかに5裂し、裂片は低い三角形になる[2]。包葉がつくが、萼よりも短い[2]。
花後にできる果穂は長さ1 - 2 cm[2]。果実(分果)は長さ1.4 mmで、腹面は白く、背面は褐色で縦に隆起線がある[2]。
アレチハナガサとの区別
[編集]アレチハナガサ(Verbena brasiliensis)の葉は幅の狭い楕円形で、基部が茎を抱かない。花序は細長い。ヤナギハナガサのほうが花冠(花筒)が長く、萼片が短いのが重要な相違点である[2]。また、ヤナギハナガサの茎や葉は濃緑色で、鋸歯が浅く、茎面の毛に長いものが混じらないなどの点でも区別できる[2]。
分布・生育地
[編集]南アメリカ原産[4]で、日本(北海道から九州)にも帰化している[4]。
日本には園芸植物として導入されたが、全国的に野生化して[2]空き地や道端などに生える。渡来年代は不明であるが、久内清孝は『帰化植物』(1950年)で、「津市及び近畿地方で帰化しつつある」と述べている[2]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 長田武正『原色日本帰化植物図鑑』保育社、1976年6月1日。ISBN 4-586-30053-1。
- 鈴木庸夫写真『夏の花』畔上能力ほか解説、山と溪谷社〈山溪ポケット図鑑〉、1994年、72頁。ISBN 4-635-07012-3。
- 岩瀬徹・川名興・飯島和子『校庭の雑草』(4版)全国農村教育協会〈野外観察ハンドブック〉、2009年、95頁。ISBN 978-4-88137-146-6。
- 亀田龍吉、有沢重雄『花と葉で見わける野草』近田文弘監修、小学館、2010年、78頁。ISBN 978-4-09-208303-5。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- "Verbena bonariensis L." (英語). Integrated Taxonomic Information System. 2012年1月25日閲覧。
- "Verbena bonariensis". National Center for Biotechnology Information(NCBI) (英語).
- "Verbena bonariensis" - Encyclopedia of Life
- 波田善夫. “ヤナギハナガサ”. 植物雑学事典. 岡山理科大学. 2012年1月25日閲覧。
- 柳花笠【K'sBookshelf】中段参照