ヤンゴメ
表示
ヤンゴメは千葉県南部(旧・安房国地域)の郷土料理[1][2]。炒った米とゆでた小豆に砂糖を合わせて炊いた料理である[1]。やん米、やき米、やーごめ、えいごめとも呼ばれる[1]。
「焼き米」が語源とされる[2]。見た目は赤飯に似るが、炒った米を使うため、パラパラした食感となる[1][2]。
お盆や、豊作祈願といったハレの日に食べる縁起物として、親しまれている[1][2]。
かつては、田植えが終わる時期に残った籾を利用して作られ、お盆以外でも食されていた[1]。
やんごめくいくい
[編集]お盆の際に迎え火、送り火を行う風習は日本全国にあるが、安房地方ではやんごめくいくいと呼ぶ[3]。
迎え火の際には、藁に火を点けて「やんごめくいくい、水飲み飲み、この灯りでごらっしゃい」と唱える[1][3]。
送り火の際には、同様に「やんごめくいくい、水飲み飲み、この灯りで帰らっしゃい」と唱える[3]。
唱えながら、米を火の中に投げ入れたり、水を撒く[1][3]。言葉ややり方は、地域や家庭によって異なる[3]。