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ユタ・クラインシュミット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ユタ・クラインシュミット
ユタ・クラインシュミット (2010年)
基本情報
国籍 ドイツの旗 ドイツ
生年月日 (1962-08-29) 1962年8月29日(62歳)
出身地 西ドイツの旗 西ドイツケルン
選手権タイトル
2001 ダカール・ラリー

ユタ・クラインシュミットJutta Kleinschmidt, 1962年8月29日[1] - )は、ドイツ出身の女性ラリードライバーである。

人物

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ドイツはケルンで、4人姉妹の次女として生まれる[1][2]オーバーバイエルンベルヒテスガーデン育ち[2]。もともと四輪駆動車に興味のあった彼女はケンプテン工科大学で物理学を学び、学位論文では「自動車の空調用テストシステムの開発と実装」をテーマに書いた。1987年にミュンヘンにあるBMWの科学研究部門に就職した。同年に観客として、初めてダカール・ラリーに行き、注意深く下見を行った。彼女はいつもニコニコしていることから仲間内で「サンシャイン」というあだ名があった[3]

1987年から1992年まで2輪選手として、1996年まで史上初の2輪と4輪のクロスカントリーラリーの選手となる[要出典]。1992年に競技者としてダカールにデビューした。

1997年には4輪に専念し、シュレッサー・バギーダカールアガデス~ダカールラリーに出場、総合5位となる。またこの年女性として初のステージウィナーとなった。

1999年に三菱ワークス・チームであるラリーアートに加入しグラナダ~ダカールラリーに出場、総合3位となる。2000年にパリ~ダカール~カイロラリーに出場し、総合5位となる。2001年には首位を走っていた増岡浩の不運もあり、パリ・ダカールラリーで女性として初の総合優勝を果たした。

2003年にはダカール・ラリーへのワークス参戦を開始したフォルクスワーゲン(VW)に移籍する[4]が、2006年を最後にVWから契約を打ち切られたため、2007年はX-raidBMW)から参戦。しかし2008年はダカール・ラリーそのものが中止となり、2009年は参戦を見送っている。

2021年現在は国際自動車連盟(FIA)において、世界ラリー選手権(WRC)のセーフティディレクターを務めている[5]。一方で同年よりシリーズが発足するエクストリームEにおいて、レースコース設計のアドバイザーとリザーブドライバーを兼ねる「ジョーカードライバー」に起用され[6]、シリーズ第2戦でアプト・クプラXEの代役を務めた。そして、それを契機に同年6月には同チームとレギュラードライバーとして契約を結んだ[7]。58歳にしてレーシングドライバーとして現役復帰することになる。

ダカール・ラリー

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カテゴリー 車両 コ=ドライバー ランク ステージ
1988年 バイク BMW - Ret. -
1992年 BMW - 23位 -
1994年 KTM - 22位 -
1995年 自動車 (四輪) 三菱・パジェロ ドイツの旗 ダグマー・ローマン 12位 -
1996年 シュレッサー・バギー スペインの旗 シャヴィ・フォフ Ret. -
1997年 フランスの旗 ジャン・ブーテイル 5位 2
1998年 イギリスの旗 マシュー・スティーブンソン 24位 1
1999年 三菱・パジェロエボリューション スウェーデンの旗 ティナ・ターナー 3位 2
2000年 5 1
2001年 ドイツの旗 アンドレアス・シュルツ 1位 -
2002年 2位 2
2003年 フォルクスワーゲン・ターレック イタリアの旗 ファブリーツィア・ポンズ 8位 -
2004年 フォルクスワーゲン・レーストゥアレグ 17位 1
2005年 フォルクスワーゲン・レース・トゥアレグ2 3位 1
2006年 Ret. 1
2007年 BMW・X3 CC スウェーデンの旗 ティナ・ターナー 15位 -

脚注

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  1. ^ a b “パリダカ特集”. F1ハイパーニュース. (2001年1月1日). http://melma.com/backnumber_60_1487/ 
  2. ^ a b Volkswagen Tarek” (ドイツ語). フォルクスワーゲン. 2003年3月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月13日閲覧。
  3. ^ “'Sunshine' takes Paris-Dakar rally”. http://edition.cnn.com/2001/WORLD/europe/germany/01/22/Jutta.Kleinschmidt/  
  4. ^ 中島, 祥和、古賀, 敬介、多賀, まりお、松沼, 猛「今度のパリダカは絶対面白くなる!」『オートスポーツ』第39巻第48号、三栄書房、2002年12月、22頁。 
  5. ^ “Al-Attiyah not interested in Dakar return if rules don’t change”. motorsport.com. (2021年1月16日). https://www.motorsport.com/dakar/news/alattiyah-rules-change-return-toyota/5079673/ 
  6. ^ “エクストリームEもうひとりの“ジョーカー”は、砂漠の女王ユタ・クラインシュミットに”. オートスポーツ. (2021年3月23日). https://www.as-web.jp/rally/679340?all 
  7. ^ ““ジョーカー”からレギュラーへ。58歳のユタ・クラインシュミット、エクストリームE参戦決定”. オートスポーツ. (2021年6月25日). https://www.as-web.jp/rally/712303?all 

関連項目

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外部リンク

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