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ユリア・ゲルゲス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ユリア・ゲルゲス
Julia Görges
ユリア・ゲルゲス
基本情報
国籍 ドイツの旗 ドイツ
出身地 同・バート・オルデスロー
生年月日 (1988-11-02) 1988年11月2日(36歳)
身長 180cm
体重 70kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2005年
引退年 2020年
ツアー通算 12勝
シングルス 7勝
ダブルス 5勝
生涯通算成績 732勝543敗
シングルス 479勝337敗
ダブルス 253勝206敗
生涯獲得賞金 $9,913,954
4大大会最高成績・シングルス
全豪 4回戦(2012・13・15)
全仏 4回戦(2015)
全英 ベスト4(2018)
全米 4回戦(2017・19)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 ベスト4(2015・16)
全仏 3回戦(2011・16)
全英 ベスト4(2016)
全米 ベスト8(2012)
4大大会最高成績・混合ダブルス
全仏 準優勝(2014)
国別対抗戦最高成績
BJK杯 準優勝(2014)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 9位(2018年8月20日)
ダブルス 12位(2016年8月22日)

ユリア・ゲルゲスJulia Görges, 1988年11月2日 - )は、ドイツシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州バート・オルデスロー出身の女子プロテニス選手。2018年ウィンブルドン選手権女子シングルスでベスト4に進出した。自己最高ランキングはシングルス9位、ダブルス12位。WTAツアーでシングルス7勝、ダブルス5勝を挙げた。身長180cm、体重70kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。

来歴

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ゲルゲスは6歳からテニスを始め、2005年にプロに転向した。全米オープンで予選を勝ち上がり、4大大会に初出場。1回戦で第1シードのジュスティーヌ・エナンに 0–6, 3–6 で完敗した。

2008年ウィンブルドンの1回戦で第23シードのカタリナ・スレボトニクに 4-6, 7-6(6), 16-14 で競り勝ち、4大大会の初勝利を挙げる。

2009年7月、スロベニア大会のダブルスでブラディミラ・ウーリロバと組みWTAツアー初優勝。翌週のイスタンブール大会でもパティ・シュナイダーと組んで決勝に進出して準優勝となる。

2010年ウィンブルドンダブルスでアグネシュ・サバイと組みベスト8に進出。7月末のバートガシュタイン大会ではティメア・バシンスキーを 6–1, 6–4 で破りシングルス初優勝を果たす。東レ・パン・パシフィック・オープンで来日し、1回戦でディナラ・サフィナを 6-1, 5-7, 6-2 、2回戦でサマンサ・ストーサーを 7-5, 6-3 で破り3回戦に進出している。10月のルクセンブルク大会で2度目の決勝に進出するが、ロベルタ・ビンチに 3–6, 4–6 で敗れ準優勝となる。この年はコペンハーゲンとソウル大会のダブルスで優勝した。

2011年の全豪オープンでは2回戦でカイア・カネピを 6-4, 3-6, 6-4 で破り4大大会初の3回戦に進出。4月のフェドカップのプレーオフではアメリカのメラニー・ウダンを 6-2, 7-6(5) で破りドイツのワールドグループ復帰に貢献した。この試合で敗れたアメリカは史上初めてワールドグループから降格した。地元のシュトゥットガルト大会では準決勝でサマンサ・ストーサーを 6-4, 3-6, 7-5 、決勝で世界ランキング1位のキャロライン・ウォズニアッキに 7–6(3), 6–3 で勝利しツアー2勝目を挙げた。ムチュア・マドリード・オープンでも3回戦でキャロライン・ウォズニアッキを 6–4, 1–6, 6–3 で破って勝ち上がりベスト4に進出している。2011年の4大大会は全て3回戦進出であった。

2012年全豪オープンで4回戦に進出した。4回戦ではアグニエシュカ・ラドワンスカに 1–6, 1–6 で敗れた。2月のドバイ大会で決勝に進出し、アグニエシュカ・ラドワンスカに 5–7, 4–6 で敗れ準優勝となった。7月のロンドン五輪でオリンピックに初出場した。シングルスでは1回戦で第2シードのアグニエシュカ・ラドワンスカに 7–5, 6–7(5), 6–4 で勝利しマリア・キリレンコとの3回戦まで進出した。

2014年全仏オープンではネナド・ジモニッチと組んだ混合ダブルスで決勝に進出した。決勝ではアンナ=レナ・グローネフェルト&ジャン=ジュリアン・ロイヤー組に 6-4, 2-6, [7-10] で敗れ準優勝となった。

2017年10月のクレムリン・カップの決勝でダリア・カサトキナを 6–1, 6–2 で破り5年ぶりのシングルス3勝目を挙げた。WTAエリート・トロフィーも優勝した。

2018年ウィンブルドン選手権では準々決勝でキキ・ベルテンスを 3-6, 7-5, 6-1で破り、4大大会シングルス自己最高のベスト4に進出した。準決勝でセリーナ・ウィリアムズに 2-6, 4-6で敗れた。2018年8月20日付のランキングで自己最高の9位を記録しトップ10入りを果たした。

ゲルゲスは2020年全仏オープンを最後に31歳で現役を引退した。

WTAツアー決勝進出結果

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シングルス: 17回 (7勝10敗)

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大会グレード
グランドスラム (0–0)
WTAファイナルズ (0–0)
プレミア・マンダトリー (0–0)
プレミア5 (0-0)
WTAエリート・トロフィー (1-0)
プレミア (2–3)
インターナショナル (4–7)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
優勝 1. 2010年7月25日 オーストリアの旗 バートガシュタイン クレー スイスの旗 ティメア・バシンスキー 6–1, 6–4
準優勝 1. 2010年10月24日 ルクセンブルクの旗 ルクセンブルク ハード (室内) イタリアの旗 ロベルタ・ビンチ 3–6, 4–6
優勝 2. 2011年4月24日 ドイツの旗 シュトゥットガルト クレー デンマークの旗 キャロライン・ウォズニアッキ 7–6(3), 6–3
準優勝 2. 2012年2月25日 アラブ首長国連邦の旗 ドバイ ハード ポーランドの旗 アグニエシュカ・ラドワンスカ 5–7, 4–6
準優勝 3. 2012年10月14日 オーストリアの旗 リンツ ハード (室内) ベラルーシの旗 ビクトリア・アザレンカ 3–6, 4–6
準優勝 4. 2016年1月9日 ニュージーランドの旗 オークランド ハード アメリカ合衆国の旗 スローン・スティーブンス 5–7, 2–6
準優勝 5. 2016年6月25日 スペインの旗 マヨルカ ラトビアの旗 アナスタシヤ・セバストワ 4–6, 6–3, 3–6
準優勝 6. 2017年7月23日 ルーマニアの旗 ブカレスト クレー ルーマニアの旗 イリーナ=カメリア・ベグ 3–6, 5–7
準優勝 7. 2017年8月6日 アメリカ合衆国の旗 ワシントンD.C. ハード ロシアの旗 エカテリーナ・マカロワ 6–3, 6–7(2), 0–6
優勝 3. 2017年10月21日 ロシアの旗 モスクワ ハード (室内) ロシアの旗 ダリア・カサトキナ 6–1, 6–2
優勝 4. 2017年11月5日 中華人民共和国の旗 珠海 ハード (室内) アメリカ合衆国の旗 ココ・バンダウェイ 7–5, 6–1
優勝 5. 2018年1月7日 ニュージーランドの旗 オークランド ハード デンマークの旗 キャロライン・ウォズニアッキ 6–4, 7–6(4)
準優勝 8. 2018年4月8日 アメリカ合衆国の旗 チャールストン クレー オランダの旗 キキ・ベルテンス 2–6, 1–6
優勝 6. 2018年10月20日 ルクセンブルクの旗 ルクセンブルク ハード (室内) スイスの旗 ベリンダ・ベンチッチ 6–4, 7–5
優勝 7. 2019年1月6日 ニュージーランドの旗 オークランド ハード カナダの旗 ビアンカ・アンドリースク 2–6, 7–5, 6–1
準優勝 9. 2019年6月23日 イギリスの旗 バーミンガム オーストラリアの旗 アシュリー・バーティ 3–6, 5–7
準優勝 10. 2019年10月19日 ルクセンブルクの旗 ルクセンブルク ハード (室内) ラトビアの旗 エレナ・オスタペンコ 4–6, 1–6

ダブルス: 16回 (5勝11敗)

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結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 1. 2009年7月25日 スロベニアの旗 ポルトロス ハード チェコの旗 ブラディミラ・ウーリロバ フランスの旗 カミーユ・パン
チェコの旗 クララ・ザコパロバ
6–4, 6–2
準優勝 1. 2009年8月1日 トルコの旗 イスタンブール ハード スイスの旗 パティ・シュナイダー チェコの旗 ルーシー・ハラデツカ
チェコの旗 レナタ・ボラコバ
6–2, 3–6, [10–12]
準優勝 2. 2010年7月12日 イタリアの旗 パレルモ クレー アメリカ合衆国の旗 ジル・クレイバス イタリアの旗 アルベルタ・ブリアンティ
イタリアの旗 サラ・エラニ
4–6, 1–6
優勝 2. 2010年8月2日 デンマークの旗 コペンハーゲン ハード ドイツの旗 アンナ=レナ・グローネフェルト ロシアの旗 ビタリア・ディアチェンコ
ベラルーシの旗 タチアナ・ポウチェク
6–4, 6–4
優勝 3. 2010年9月26日 大韓民国の旗 ソウル ハード スロベニアの旗 ポロナ・ヘルツォグ 南アフリカ共和国の旗 ナタリー・グランディン
チェコの旗 ブラディミラ・ウーリロバ
6–3, 6–4
準優勝 3. 2011年7月17日 オーストリアの旗 バートガシュタイン クレー オーストラリアの旗 ヤルミラ・ガイドソバ チェコの旗 エバ・ブリネロバ
チェコの旗 ルーシー・ハラデツカ
6–4, 2–6, [10–12]
準優勝 4. 2011年10月16日 オーストリアの旗 リンツ ハード
(室内)
ドイツの旗 アンナ=レナ・グローネフェルト ニュージーランドの旗 マリーナ・エラコビッチ
ロシアの旗 エレーナ・ベスニナ
5–7, 1–6
準優勝 5. 2012年1月7日 ニュージーランドの旗 オークランド ハード イタリアの旗 フラビア・ペンネッタ チェコの旗 アンドレア・フラバーチコバ
チェコの旗 ルーシー・ハラデツカ
7–6(2), 2–6, [7–10]
準優勝 6. 2012年4月29日 ドイツの旗 シュトゥットガルト クレー ドイツの旗 アンナ=レナ・グローネフェルト チェコの旗 イベタ・ベネソバ
チェコの旗 バルボラ・ザフラボバ・ストリコバ
4–6, 5–7
優勝 4. 2012年6月17日 オーストリアの旗 バートガシュタイン クレー アメリカ合衆国の旗 ジル・クレイバス ドイツの旗 アンナ=レナ・グローネフェルト
クロアチアの旗 ペトラ・マルティッチ
6–7(4), 6–4, [11–9]
準優勝 7. 2012年10月14日 オーストリアの旗 リンツ ハード
(室内)
チェコの旗 バルボラ・ザフラボバ・ストリコバ ドイツの旗 アンナ=レナ・グローネフェルト
チェコの旗 クベタ・ペシュケ
3–6, 4–6
準優勝 8. 2013年1月5日 ニュージーランドの旗 オークランド ハード カザフスタンの旗 ヤロスラワ・シュウェドワ ジンバブエの旗 カーラ・ブラック
オーストラリアの旗 アナスタシア・ロディオノワ
6–2, 2–6, [5–10]
準優勝 9. 2013年7月28日 アメリカ合衆国の旗 スタンフォード ハード クロアチアの旗 ダリヤ・ユラク アメリカ合衆国の旗 ラケル・コップス=ジョーンズ
アメリカ合衆国の旗 アビゲイル・スピアーズ
2–6, 6–7(4)
準優勝 10. 2014年9月14日 カナダの旗 ケベック・シティー ハード
(室内)
チェコの旗 アンドレア・フラバーチコバ チェコの旗 ルーシー・ハラデツカ
クロアチアの旗 ミリヤナ・ルチッチ=バロニ
3–6, 6–7(8)
優勝 5. 2015年8月29日 アメリカ合衆国の旗 ニューヘイブン ハード チェコの旗 ルーシー・ハラデツカ チャイニーズタイペイの旗 荘佳容
中華人民共和国の旗 梁晨
6–3, 6–1
準優勝 11. 2016年3月20日 アメリカ合衆国の旗 インディアンウェルズ ハード チェコの旗 カロリナ・プリスコバ アメリカ合衆国の旗 ココ・バンダウェイ
アメリカ合衆国の旗 ベサニー・マテック=サンズ
6–4, 4–6, [6–10]

4大大会シングルス成績

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略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 通算成績
全豪オープン A LQ 1R 2R 3R 4R 4R 2R 4R 2R 2R 2R 1R 3R 18–12
全仏オープン A LQ 1R 2R 3R 3R 1R 2R 4R 2R 1R 3R 1R 2R 13–12
ウィンブルドン A 2R 1R 1R 3R 3R 1R 1R 1R 1R 1R SF 3R NH 12–12
全米オープン 1R 1R 1R 2R 3R 1R 1R 1R 1R 2R 4R 2R 4R A 11–13

外部リンク

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