ヨウ化パラジウム(II)
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ヨウ化パラジウム(II) | |
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 7790-38-7 |
PubChem | 82251 |
ChemSpider | 74228 |
EC番号 | 232-203-7 |
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特性 | |
化学式 | I2Pd |
モル質量 | 360.23 g mol−1 |
外観 | 黒色結晶 |
密度 | 6,003 g/cm3 |
融点 |
350 °C (分解) |
水への溶解度 | 水に不溶 |
危険性 | |
Sフレーズ | S22 S24/25 |
関連する物質 | |
その他の陰イオン | フッ化パラジウム(II) 塩化パラジウム(II) 臭化パラジウム(II) |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ヨウ化パラジウム(II)(Palladium(II) iodide)は、パラジウムとヨウ素からなる無機化合物で、化学式はPdI2である。塩化パラジウム(II)ほど一般的ではないが市販されており、パラジウム化学の出発点の1つとなっている。
かつては、ヨウ化パラジウム(II)として沈殿させることにより、サンプル中のパラジウム量を重量測定で決定していた。塩化物や臭化物と異なり、ヨウ化パラジウム(II)は過剰量のヨウ素にそれほど溶解しない[1]。
性質
[編集]ヨウ化パラジウム(II)自体は水に不溶であるが、過剰量のヨウ素が存在すれば、PtI42-アニオンを形成するため、溶解する。溶液中では、いくつかの有機反応の触媒として働く[2]。
出典
[編集]- ^ Beamish, F. E.; Dale, J. (1938). “Determination of Palladium by Means of Potassium Iodide”. Industrial & Engineering Chemistry Analytical Edition 10 (12): 697. doi:10.1021/ac50128a015.
- ^ Gabriele, Bartolo; Salerno, Giuseppe (2006), “Palladium(II) Iodide” (英語), Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis (American Cancer Society), doi:10.1002/047084289x.rn00658, ISBN 978-0-470-84289-8 2021年3月26日閲覧。