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ヨウ化パラジウム(II)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヨウ化パラジウム(II)
識別情報
CAS登録番号 7790-38-7 チェック
PubChem 82251
ChemSpider 74228 ×
EC番号 232-203-7
特性
化学式 I2Pd
モル質量 360.23 g mol−1
外観 黒色結晶
密度 6,003 g/cm3
融点

350 °C (分解)

への溶解度 水に不溶
危険性
Sフレーズ S22 S24/25
関連する物質
その他の陰イオン フッ化パラジウム(II)
塩化パラジウム(II)
臭化パラジウム(II)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ヨウ化パラジウム(II)(Palladium(II) iodide)は、パラジウムヨウ素からなる無機化合物で、化学式はPdI2である。塩化パラジウム(II)ほど一般的ではないが市販されており、パラジウム化学の出発点の1つとなっている。

かつては、ヨウ化パラジウム(II)として沈殿させることにより、サンプル中のパラジウム量を重量測定で決定していた。塩化物臭化物と異なり、ヨウ化パラジウム(II)は過剰量のヨウ素にそれほど溶解しない[1]

性質

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ヨウ化パラジウム(II)自体は水に不溶であるが、過剰量のヨウ素が存在すれば、PtI42-アニオンを形成するため、溶解する。溶液中では、いくつかの有機反応触媒として働く[2]

出典

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  1. ^ Beamish, F. E.; Dale, J. (1938). “Determination of Palladium by Means of Potassium Iodide”. Industrial & Engineering Chemistry Analytical Edition 10 (12): 697. doi:10.1021/ac50128a015. 
  2. ^ Gabriele, Bartolo; Salerno, Giuseppe (2006), “Palladium(II) Iodide” (英語), Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis (American Cancer Society), doi:10.1002/047084289x.rn00658, ISBN 978-0-470-84289-8, https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/047084289X.rn00658 2021年3月26日閲覧。