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ヨウ素酸水銀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ヨウ素酸水銀(ヨウそさんすいぎん、 mercury iodate)は水銀ヨウ素酸塩で、 一価と二価のものが知られている。

ヨウ素酸水銀(I)

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ヨウ素酸水銀(I)
mercury(I) iodate
特性
化学式 Hg2(IO3)2
モル質量 751.04
外観 白色の粉末
沸点

250℃付近で昇華

への溶解度 0.06g/l, 14℃
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

硝酸水銀(I)溶液にヨウ素酸を加え、沈殿物を得る。希塩酸に可溶だが、低温の硝酸やヨウ素酸塩溶液には不溶。アンモニア水で分解し、ヨウ素酸水銀アミドを生じる。

ヨウ素酸水銀(II)

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ヨウ素酸水銀(II)
mercury(II) iodate
特性
化学式 Hg(IO3)2
モル質量 550.43
外観 白色粉末
への溶解度 (難溶)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

硝酸水銀(II)溶液にヨウ素酸ナトリウムを加え、沈殿物を得る。無機酸塩化アンモニウムおよびハロゲン化アルカリに可溶。有毒。

参考文献

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松岡敬一郎『ヨウ素綜説(第二版)』霞ヶ関出版、1992年。ISBN 9784760301355