ヨックモック (市)
ヨックモック Jokkmokk | |
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ヨックモック教会 | |
位置 | |
座標 : 北緯66度36分17.8秒 東経19度49分57.7秒 / 北緯66.604944度 東経19.832694度 | |
行政 | |
国 | スウェーデン |
地方 | ラップランド地方 |
県 | ノールボッテン県 |
コミューン | ヨックモック |
市 | ヨックモック |
地理 | |
面積 | |
市域 | 3.59 km2 |
人口 | |
人口 | (2010年12月31日現在) |
市域 | 2,786人 |
人口密度 | 776人/km2 |
ヨックモック(スウェーデン語: Jokkmokk [ˈjɔ̌kːmɔk])は、スウェーデンのラップランド地方にある市である[1][2]。同地方のノールボッテン県にあるヨックモックというコミューン(基礎自治体)の中心地である[3][4][5]。
概要
[編集]北極線から10キロメートルほど北上したところに位置する[6]。ヨックモックとは、サーミ語で「川が曲がるところ」という意味をもつ言葉である[7]。
2010年12月31日時点での人口は 2,786 人で、面積は 3.59 km2、人口密度は 776 人/km2である[8]。人口は、1990年のおよそ 4,000 人をピークに、以降は減少傾向が続いている[9]。
日本の洋菓子メーカーのヨックモック社の社名の由来となった町としても知られる[3]。
鉄道の駅としては、ヨックモック駅 (sv:Jokkmokks järnvägsstation) がある[10]。教育機関としては、サーミ高校、サーミ学校 (en:Sámi school (Sweden)) などがある[11]。
歴史
[編集]1605年2月、スウェーデン王カール9世によって、ヨックモック・ウィンター・マーケット (sv:Jokkmokks marknad) という祭りが創始される[12][13]。
1889年、ヨックモック教会 (en:Jokkmokk Church) が創設される[14]。1945年、スウェーデンで初めてサーミ学校が設立される[15]。
1953年、フィンランドのサーミ文化協会などが発起人となって、スウェーデンやフィンランド、ノルウェーのサーミ民族の代表者による北欧サーミ会議 (en:Sámi Conference) が初めて開催される[16][17]。1989年、アイッテ - スウェーデン・山岳とサーミ博物館 (sv:Ájtte, Svenskt fjäll- och samemuseum) が開設される[18]。
文化
[編集]アイッテ博物館では、サーミの文化や景観をテーマとした展示が行われており[19][20][21]、同博物館に属する施設として、山岳植物園 (sv:Jokkmokks fjällträdgård) が設けられている[22][6]。
ヨックモック・ウィンター・マーケットが、毎年2月の第1木曜日から開催されている[23][2][24]。開催時期には、毎年数万人の人々が近隣や遠方からこの地を訪れる[12][25]。ヨックモック・クリスマス・マーケットが、毎年12月に開催されている[26]。教会建築としては、木造のヨックモック教会などがある[14]。
ヨックモック社とは、同社の創業者である藤縄則一が1969年にこの地を訪れて以来、長期間にわたって文化的な交流を続けている[10][3]。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ 野崎剛毅「第5章 スウェーデン・サーミの概況」『「調査と社会理論」研究報告書』第29巻、北大教育学研究院教育社会学研究室、2013年3月、81-86頁、NAID 120005228468、2021年10月1日閲覧。
- ^ a b “完全保存版 スウェーデン北部”. スウェーデン観光文化センター. 2019年4月19日閲覧。
- ^ a b c 市川歩美 (2018年11月14日). “「ヨックモック」 日本人が意外と知らない源泉 2”. 東洋経済新報社. 2019年4月19日閲覧。
- ^ “Feasibility study: biogas production Jokkmokk”. ヨックモック. 2019年4月19日閲覧。
- ^ Maria Udén. “Women, the Knowledge Society and ICT Access in the Reindeer Grazing Areas”. Semantic Scholar. 2019年4月19日閲覧。
- ^ a b Iréne Lundström. “The Mountain Botanical Garden in Jokkmokk”. スウェディッシュ・ラップランド. 2019年4月19日閲覧。
- ^ “世界の車窓から ヨックモックの祭り”. テレビ朝日. 2019年4月19日閲覧。
- ^ “Tätorternas areal och befolkningstäthet”. スウェーデン統計局. 2019年4月19日閲覧。
- ^ “Foreigners to help plug Jokkmokk brain drain”. The Local (2012年12月7日). 2019年4月20日閲覧。
- ^ a b 市川歩美 (2018年11月14日). “「ヨックモック」 日本人が意外と知らない源泉”. 東洋経済新報社. 2019年4月19日閲覧。
- ^ “SAMI IN SWEDEN”. スウェーデン. 2019年4月19日閲覧。
- ^ a b Håkan Stenlund. “Jokkmokk Winter Market”. スウェディッシュ・ラップランド. 2019年4月19日閲覧。
- ^ ALICE GREGORY (2016年11月7日). “Cold Comfort at the Edge of the World”. ニューヨーク・タイムズ. 2019年4月19日閲覧。
- ^ a b “Jokkmokk’s Church is open to the public”. ヨックモック・ウィンター・マーケット. 2019年4月19日閲覧。
- ^ 長谷川紀子「ノルウェー・南サーメ地域における少数先住民族サーメ学校の変容と新たな課題―スウェーデンとの比較の観点から―」『北ヨーロッパ研究』第12巻、北ヨーロッパ学会、2016年、67-76頁、doi:10.24579/janes.12.0_67、ISSN 1880-2834、NAID 130006236419、2021年10月1日閲覧。
- ^ 小内透. “フィンランド・サーミの概況と歴史”. 北海道大学 アイヌ・先住民研究センター. 2019年4月19日閲覧。
- ^ “Saami Conferences”. サーミ評議会. 2019年4月19日閲覧。
- ^ Eva Silvén. “Nomadising Sami Collections”. 北方民族博物館. 2019年4月19日閲覧。
- ^ “カルチャー、そして大自然の美しさ”. ヨックモック観光局. 2019年4月19日閲覧。
- ^ “ヨクモックのサーミ博物館 Ájtte Museum in Jokkmokk”. スウェーデン観光文化センター. 2019年4月19日閲覧。
- ^ “世界遺産の文化的景観 保全・管理のためのハンドブック”. 独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所 (2015年3月16日). 2019年4月19日閲覧。
- ^ “Jokkmokks Fjällträdgård”. ロンリープラネット. 2019年4月19日閲覧。
- ^ “FEBRUARY 7-8-9, 2019. THE 414th TIME - JOKKMOKK’S MARKET”. ヨックモック・ウィンター・マーケット. 2019年4月19日閲覧。
- ^ “JOKKMOKK WINTER MARKET 2019”. ヨックモック観光局. 2019年4月20日閲覧。
- ^ “Sweden’s winter Sámi festival”. 英国放送協会 (2012年2月2日). 2019年4月19日閲覧。
- ^ “JOKKMOKK’S CHRISTMAS MARKET”. ヨックモック観光局. 2019年4月19日閲覧。
外部リンク
[編集]- ウィキメディア・コモンズには、ヨックモック (市)に関するカテゴリがあります。