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ヨナス・イェレブコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヨナス・イェレブコ
Jonas Jerebko
フリーエージェント
ポジション PF
基本情報
スウェーデン語 Jonas Jerebko
国籍  スウェーデン
生年月日 (1987-03-02) 1987年3月2日(37歳)
出身地 ヴェストラ・イェータランド県の旗ヴェストラ・イェータランド県ボロース
身長 208cm (6 ft 10 in)
体重 105kg (231 lb)
キャリア情報
出身 スウェーデンの旗 ボロース・バスケット
ドラフト 2009年 2巡目 39位  DET 
選手経歴
2004-2006
2006-2007
2007-2009
2009-2015
2015-2017
2017-2018
2018-2019
2019-2021
2022
2024
ボロース・バスケット
Plannja・バスケット Plannja・バスケット
パッラカネストロ・ビエッラ パッラカネストロ・ビエッラ
デトロイト・ピストンズ デトロイト・ピストンズ
ボストン・セルティックス
ユタ・ジャズ
ゴールデンステート・ウォリアーズ
BCヒムキ英語版
PBC CSKAモスクワ
サンテロス・デ・アグアダ
受賞歴
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
代表歴
キャップ スウェーデンの旗 スウェーデン 2006-

ヨナス・イェレブコJonas Jerebko1987年3月2日 - )は、スウェーデンのプロバスケットボール選手ヴェストラ・イェータランド県ボロース出身。ポジションはパワーフォワード。208cm、105kg。スウェーデン人初のNBA選手として9シーズンプレーした。

来歴

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父親はロシア系アメリカ人で、シラキューズ大学でプレーした後、スウェーデンのプロリーグでプレーした。父親の出身地にあるニューヨーク州立大学バッファロー校へ進学したが、中退し、スウェーデンのバスケットボールチームと契約した。1シーズンプレーした後、スウェーデンリーグのトップチームに加入し、そのシーズンもチームは優勝した。シーズン終了後、セリエAパッラカネストロ・ビエッラに移籍した。2008年のNBAドラフトへのエントリーを表明したが、後に撤回し、もう1年イタリアで経験を積むことを選んだ。イェレブコの大学時代のコーチで、ESPNのアナリストとなった、Fran Fraschillaは、イェレブコを2009年のNBAドラフトにおけるヨーロッパ出身の優れた5人の選手の1人であると語った[1]

ドラフトでは2巡目で、デトロイト・ピストンズに指名された。イェレブコはスウェーデン出身選手として、アメリカ人でスウェーデン生まれのマイルズ・サイモン英語版に次いでNBAドラフト史上2人目に指名された選手となった。スウェーデンにゆかりのある選手としては、他に母親がスウェーデン人のジョアキム・ノアや、スウェーデンの市民権を持っているマチェイ・ランペダミール・マルコータがいる。同年8月、ピストンズと2年契約を結んだ。プレシーズンゲームでジャマール・マグロアと乱闘を起こし、1試合の出場停止処分を受けた[2]

2010年10月5日のマイアミ・ヒートとのプレシーズンゲームで右のアキレス腱を断裂する重傷を負い[3]、シーズンを棒に振った。

2011年12月9日、ピストンズと4年1800万ドルで再契約を果たした[4]

2015年2月19日、トレードでボストン・セルティックスに移籍。NBA入りして初めてNBAプレーオフを経験。7月9日にはセルティックスと2年間の再契約を結んだ[5]

2017年7月12日、ユタ・ジャズと2年820万ドルで契約合意した[6]が、1年で契約解除された。

2018年7月、ゴールデンステート・ウォリアーズと契約。2018年12月22日のダラス・マーベリックス戦で自己最多の23得点を記録した[7]。2018-19シーズンはスウェーデン人として初のNBAファイナルに出場したものの、トロント・ラプターズに2勝4敗で敗れた。

ロシアでのキャリア(2019-現在)

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2019年8月、ロシアBCヒムキ英語版へ2年契約で加入した[8]VTBユナイテッドリーグでは16試合に出場し、1試合平均22.1分の出場で、10.3得点、4.6リバウンド、1.9アシスト、ユーロリーグでは28試合に出場し、1試合平均23.2分の出場で、11.2得点、4.7リバウンド、1.7アシストという成績を残した[9]

2020-2021シーズンはVTBユナイテッドリーグでは8試合に出場し、1試合平均22.8分の出場で、9.5得点、5.6リバウンド、1.0アシスト、ユーロリーグでは15試合に出場し、1試合平均25.7分の出場で、11.5得点、5.5リバウンド、1.6アシストという成績を残していた[10]。チームからは給与未払いの状態が続き[11]、2021年1月23日、グレッグ・モンローと共に契約解除となった[12]

2022年3月30日、VTBユナイテッドリーグに所属するCSKAモスクワとの契約が発表された[13]。しかし、2022年ロシアのウクライナ侵攻から1ヶ月後というタイミングでの契約発表については、母国スウェーデンや世界中から大きな批判を受けることとなり、スウェーデン代表からも追放される羽目になってしまった。因みにイェレブコは父親がロシアにルーツを持つ[14]

個人成績

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略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック   TO  平均ターンオーバー  PPG  平均得点
 太字  キャリアハイ  *  リーグリーダー  †  優勝シーズン

NBAレギュラーシーズン

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
2009–10 DET 80 73 27.9 .481 .313 .710 6.0 .7 1.0 .4 1.0 9.3
2011–12 64 13 22.9 .468 .302 .806 4.8 .7 .6 .3 1.0 8.7
2012–13 49 2 18.2 .449 .301 .773 3.8 .9 .8 .2 .9 7.7
2013–14 64 0 11.6 .471 .419 .729 2.7 .6 .3 .1 .7 4.2
2014–15 46 0 15.3 .460 .368 .861 3.1 .9 .6 .2 .6 5.2
BOS 29 0 18.2 .431 .406 .833 4.8 1.0 .7 .2 .6 7.1
2014-15計 75 0 16.4 .446 .386 .848 3.8 .9 .6 .2 .6 6.0
2015–16 78 0 15.1 .413 .398 .782 3.7 .8 .3 .3 .7 4.4
2016–17 78 6 15.8 .435 .346 .703 3.5 .9 .3 .2 .5 3.8
2017–18 UTA 74 19 15.3 .466 .414 .807 3.3 .6 .3 .2 .4 5.8
2018–19 GSW 73 6 16.7 .459 .367 .800 3.9 1.3 .4 .2 .6 6.3
通算:9年 635 119 17.8 .457 .363 .770 4.0 .8 .5 .2 .7 6.2

NBAプレーオフ

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
2015 BOS 4 0 17.0 .333 .000 .500 3.5 .3 .5 .3 .8 2.8
2016 6 4 27.0 .478 .318 .800 6.8 1.7 .3 .7 .8 9.2
2017 12 0 10.7 .484 .333 1.000 2.4 1.0 .4 .3 .5 3.6
2018 UTA 10 0 7.9 .421 .167 1.000 1.6 .3 .3 .0 .1 1.9
2019 GSW 16 0 7.6 .286 .263 .833 2.1 .8 .1 .1 .1 2.1
出場:5回 48 4 11.6 .405 .273 .870 2.8 .8 .3 .2 .4 3.4

人物・エピソード

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  • NBAで9シーズン過ごした後、ユーロリーグに所属するBCヒムキへ移籍する際にあたっては、近年のユーロリーグは成長しており、リーグに所属する複数のチームはNBAのチーム相手にも勝てると語っていた[15][16]
  • ボストン・セルティックス在籍時の2016年にはeスポーツチームを買収しチームのオーナーとなった[17][18]

スウェーデン代表

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2013年のユーロバスケットの代表メンバーに選出され、1次ラウンド全5試合に出場し、1試合平均28.8分の出場で、16.0得点、6.8リバウンド、2.4アシストという成績を残した[19]

2021年2月20に行われたユーロバスケット2022予選トルコ戦で久しぶりの代表復帰を果たした。

2023年FIBAバスケットボール・ワールドカップの予選にも出場していたが、CSKAモスクワとの契約を発表した[注釈 1]ことにより、スウェーデン代表としてプレーする資格がないと判断され、代表チームから事実上追放処分を受けた[20][21]

脚注

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注釈

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  1. ^ CSKAモスクワは元々軍隊のチームである

出典

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  1. ^ NBA draft: Top 5 European prospects”. ESPN (2009年5月20日). 2013年7月1日閲覧。
  2. ^ Magloire, Jerebko suspended for fight”. ESPN (2009年10月8日). 2013年7月1日閲覧。
  3. ^ ピストンズ痛手! 2選手が重症で長期離脱”. WOWOW (2010年10月7日). 2013年7月1日閲覧。
  4. ^ Pistons Re-Sign Forward Jonas Jerebko”. nba.com (2011年12月12日). 2013年7月1日閲覧。
  5. ^ Boston Celtics Resign Jonas Jerebko
  6. ^ Jonas Jerebko to sign a 2-year, $8.2 million deal with Jazz, per report
  7. ^ Dallas Mavericks at Golden State Warriors Box Score, December 22, 2018”. Basketball-Reference.com (2018年12月22日). 2020年5月20日閲覧。
  8. ^ Khimki Moscow signs Jonas Jerebko”. Sportando. 2019年8月14日閲覧。
  9. ^ JONAS JEREBKO GAME BY GAME 2019-2020”. Proballers. 2020年3月6日閲覧。
  10. ^ JONAS JEREBKO GAME BY GAME 2020-2021 season”. Proballers. 2020年12月23日閲覧。
  11. ^ Jonas Jerebko on Khimki non-payments: They are very bad on that side”. Sportando. 2021年2月4日閲覧。
  12. ^ Khimki parts ways with Greg Monroe and Jonas Jerebko”. Eurohoops.net. 2021年1月23日閲覧。
  13. ^ Йонас Йеребко - игрок ЦСКА!”. twitter. 2022年3月30日閲覧。
  14. ^ ロシアクラブに加入の元NBA選手、スウェーデン代表から除外”. AFP通信 (2022年4月2日). 2022年4月2日閲覧。
  15. ^ ロシアへ移籍したジェレブコ「ユーロリーグのチームは複数のNBAチームを倒せると思う」”. バスケットボールキング. 2019年9月5日閲覧。
  16. ^ Jonas Jerebko: “A lot of EuroLeague teams can beat some NBA teams””. Eurohoops.net. 2019年9月4日閲覧。
  17. ^ Renegades revived under Celtics forward Jonas Jerebko”. ESPN. 2016年8月30日閲覧。
  18. ^ Boston Celtics player buys Renegades”. dotesports.com. 2016年8月30日閲覧。
  19. ^ JONAS JEREBKO GAME BY GAME 2013-2014 SEASONS”. Proballers. 2013年9月9日閲覧。
  20. ^ Jerebko released from Sweden NT duty after his move to CSKA”. Eurohoops.net. 2022年3月31日閲覧。
  21. ^ ロシアクラブに加入の元NBA選手、スウェーデン代表から除外”. AFPBB News. 2022年4月2日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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