ヨナス・イェレブコ
ゴールデンステート・ウォリアーズでのイェレブコ (2019年) | |
フリーエージェント | |
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ポジション | PF |
基本情報 | |
スウェーデン語 | Jonas Jerebko |
国籍 | スウェーデン |
生年月日 | 1987年3月2日(37歳) |
出身地 | ヴェストラ・イェータランド県ボロース |
身長 | 208cm (6 ft 10 in) |
体重 | 105kg (231 lb) |
キャリア情報 | |
出身 | ボロース・バスケット |
ドラフト | 2009年 2巡目 39位 DET |
選手経歴 | |
2004-2006 2006-2007 2007-2009 2009-2015 2015-2017 2017-2018 2018-2019 2019-2021 2022 2024 |
ボロース・バスケット Plannja・バスケット パッラカネストロ・ビエッラ デトロイト・ピストンズ ボストン・セルティックス ユタ・ジャズ ゴールデンステート・ウォリアーズ BCヒムキ PBC CSKAモスクワ サンテロス・デ・アグアダ |
受賞歴 | |
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Stats Basketball-Reference.com | |
代表歴 | |
キャップ | スウェーデン 2006- |
ヨナス・イェレブコ(Jonas Jerebko、1987年3月2日 - )は、スウェーデンのプロバスケットボール選手。ヴェストラ・イェータランド県ボロース出身。ポジションはパワーフォワード。208cm、105kg。スウェーデン人初のNBA選手として9シーズンプレーした。
来歴
[編集]父親はロシア系アメリカ人で、シラキューズ大学でプレーした後、スウェーデンのプロリーグでプレーした。父親の出身地にあるニューヨーク州立大学バッファロー校へ進学したが、中退し、スウェーデンのバスケットボールチームと契約した。1シーズンプレーした後、スウェーデンリーグのトップチームに加入し、そのシーズンもチームは優勝した。シーズン終了後、セリエAのパッラカネストロ・ビエッラに移籍した。2008年のNBAドラフトへのエントリーを表明したが、後に撤回し、もう1年イタリアで経験を積むことを選んだ。イェレブコの大学時代のコーチで、ESPNのアナリストとなった、Fran Fraschillaは、イェレブコを2009年のNBAドラフトにおけるヨーロッパ出身の優れた5人の選手の1人であると語った[1]。
ドラフトでは2巡目で、デトロイト・ピストンズに指名された。イェレブコはスウェーデン出身選手として、アメリカ人でスウェーデン生まれのマイルズ・サイモンに次いでNBAドラフト史上2人目に指名された選手となった。スウェーデンにゆかりのある選手としては、他に母親がスウェーデン人のジョアキム・ノアや、スウェーデンの市民権を持っているマチェイ・ランペ、ダミール・マルコータがいる。同年8月、ピストンズと2年契約を結んだ。プレシーズンゲームでジャマール・マグロアと乱闘を起こし、1試合の出場停止処分を受けた[2]。
2010年10月5日のマイアミ・ヒートとのプレシーズンゲームで右のアキレス腱を断裂する重傷を負い[3]、シーズンを棒に振った。
2011年12月9日、ピストンズと4年1800万ドルで再契約を果たした[4]。
2015年2月19日、トレードでボストン・セルティックスに移籍。NBA入りして初めてNBAプレーオフを経験。7月9日にはセルティックスと2年間の再契約を結んだ[5]。
2017年7月12日、ユタ・ジャズと2年820万ドルで契約合意した[6]が、1年で契約解除された。
2018年7月、ゴールデンステート・ウォリアーズと契約。2018年12月22日のダラス・マーベリックス戦で自己最多の23得点を記録した[7]。2018-19シーズンはスウェーデン人として初のNBAファイナルに出場したものの、トロント・ラプターズに2勝4敗で敗れた。
ロシアでのキャリア(2019-現在)
[編集]2019年8月、ロシアのBCヒムキへ2年契約で加入した[8]。VTBユナイテッドリーグでは16試合に出場し、1試合平均22.1分の出場で、10.3得点、4.6リバウンド、1.9アシスト、ユーロリーグでは28試合に出場し、1試合平均23.2分の出場で、11.2得点、4.7リバウンド、1.7アシストという成績を残した[9]。
2020-2021シーズンはVTBユナイテッドリーグでは8試合に出場し、1試合平均22.8分の出場で、9.5得点、5.6リバウンド、1.0アシスト、ユーロリーグでは15試合に出場し、1試合平均25.7分の出場で、11.5得点、5.5リバウンド、1.6アシストという成績を残していた[10]。チームからは給与未払いの状態が続き[11]、2021年1月23日、グレッグ・モンローと共に契約解除となった[12]。
2022年3月30日、VTBユナイテッドリーグに所属するCSKAモスクワとの契約が発表された[13]。しかし、2022年ロシアのウクライナ侵攻から1ヶ月後というタイミングでの契約発表については、母国スウェーデンや世界中から大きな批判を受けることとなり、スウェーデン代表からも追放される羽目になってしまった。因みにイェレブコは父親がロシアにルーツを持つ[14]。
個人成績
[編集]略称説明 | |||||
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GP | 出場試合数 | GS | 先発出場試合数 | MPG | 平均出場時間 |
FG% | フィールドゴール成功率 | 3P% | スリーポイント成功率 | FT% | フリースロー成功率 |
RPG | 平均リバウンド数 | APG | 平均アシスト数 | SPG | 平均スティール数 |
BPG | 平均ブロック数 | TO | 平均ターンオーバー数 | PPG | 平均得点 |
太字 | キャリアハイ | * | リーグリーダー | † | 優勝シーズン |
NBAレギュラーシーズン
[編集]シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | TO | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2009–10 | DET | 80 | 73 | 27.9 | .481 | .313 | .710 | 6.0 | .7 | 1.0 | .4 | 1.0 | 9.3 |
2011–12 | 64 | 13 | 22.9 | .468 | .302 | .806 | 4.8 | .7 | .6 | .3 | 1.0 | 8.7 | |
2012–13 | 49 | 2 | 18.2 | .449 | .301 | .773 | 3.8 | .9 | .8 | .2 | .9 | 7.7 | |
2013–14 | 64 | 0 | 11.6 | .471 | .419 | .729 | 2.7 | .6 | .3 | .1 | .7 | 4.2 | |
2014–15 | 46 | 0 | 15.3 | .460 | .368 | .861 | 3.1 | .9 | .6 | .2 | .6 | 5.2 | |
BOS | 29 | 0 | 18.2 | .431 | .406 | .833 | 4.8 | 1.0 | .7 | .2 | .6 | 7.1 | |
2014-15計 | 75 | 0 | 16.4 | .446 | .386 | .848 | 3.8 | .9 | .6 | .2 | .6 | 6.0 | |
2015–16 | 78 | 0 | 15.1 | .413 | .398 | .782 | 3.7 | .8 | .3 | .3 | .7 | 4.4 | |
2016–17 | 78 | 6 | 15.8 | .435 | .346 | .703 | 3.5 | .9 | .3 | .2 | .5 | 3.8 | |
2017–18 | UTA | 74 | 19 | 15.3 | .466 | .414 | .807 | 3.3 | .6 | .3 | .2 | .4 | 5.8 |
2018–19 | GSW | 73 | 6 | 16.7 | .459 | .367 | .800 | 3.9 | 1.3 | .4 | .2 | .6 | 6.3 |
通算:9年 | 635 | 119 | 17.8 | .457 | .363 | .770 | 4.0 | .8 | .5 | .2 | .7 | 6.2 |
- 2010-11シーズンは故障のため出場なし
NBAプレーオフ
[編集]シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | TO | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015 | BOS | 4 | 0 | 17.0 | .333 | .000 | .500 | 3.5 | .3 | .5 | .3 | .8 | 2.8 |
2016 | 6 | 4 | 27.0 | .478 | .318 | .800 | 6.8 | 1.7 | .3 | .7 | .8 | 9.2 | |
2017 | 12 | 0 | 10.7 | .484 | .333 | 1.000 | 2.4 | 1.0 | .4 | .3 | .5 | 3.6 | |
2018 | UTA | 10 | 0 | 7.9 | .421 | .167 | 1.000 | 1.6 | .3 | .3 | .0 | .1 | 1.9 |
2019 | GSW | 16 | 0 | 7.6 | .286 | .263 | .833 | 2.1 | .8 | .1 | .1 | .1 | 2.1 |
出場:5回 | 48 | 4 | 11.6 | .405 | .273 | .870 | 2.8 | .8 | .3 | .2 | .4 | 3.4 |
人物・エピソード
[編集]- NBAで9シーズン過ごした後、ユーロリーグに所属するBCヒムキへ移籍する際にあたっては、近年のユーロリーグは成長しており、リーグに所属する複数のチームはNBAのチーム相手にも勝てると語っていた[15][16]。
- ボストン・セルティックス在籍時の2016年にはeスポーツチームを買収しチームのオーナーとなった[17][18]。
スウェーデン代表
[編集]2013年のユーロバスケットの代表メンバーに選出され、1次ラウンド全5試合に出場し、1試合平均28.8分の出場で、16.0得点、6.8リバウンド、2.4アシストという成績を残した[19]。
2021年2月20に行われたユーロバスケット2022予選トルコ戦で久しぶりの代表復帰を果たした。
2023年FIBAバスケットボール・ワールドカップの予選にも出場していたが、CSKAモスクワとの契約を発表した[注釈 1]ことにより、スウェーデン代表としてプレーする資格がないと判断され、代表チームから事実上追放処分を受けた[20][21]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ CSKAモスクワは元々軍隊のチームである
出典
[編集]- ^ “NBA draft: Top 5 European prospects”. ESPN (2009年5月20日). 2013年7月1日閲覧。
- ^ “Magloire, Jerebko suspended for fight”. ESPN (2009年10月8日). 2013年7月1日閲覧。
- ^ “ピストンズ痛手! 2選手が重症で長期離脱”. WOWOW (2010年10月7日). 2013年7月1日閲覧。
- ^ “Pistons Re-Sign Forward Jonas Jerebko”. nba.com (2011年12月12日). 2013年7月1日閲覧。
- ^ Boston Celtics Resign Jonas Jerebko
- ^ Jonas Jerebko to sign a 2-year, $8.2 million deal with Jazz, per report
- ^ “Dallas Mavericks at Golden State Warriors Box Score, December 22, 2018”. Basketball-Reference.com (2018年12月22日). 2020年5月20日閲覧。
- ^ “Khimki Moscow signs Jonas Jerebko”. Sportando. 2019年8月14日閲覧。
- ^ “JONAS JEREBKO GAME BY GAME 2019-2020”. Proballers. 2020年3月6日閲覧。
- ^ “JONAS JEREBKO GAME BY GAME 2020-2021 season”. Proballers. 2020年12月23日閲覧。
- ^ “Jonas Jerebko on Khimki non-payments: They are very bad on that side”. Sportando. 2021年2月4日閲覧。
- ^ “Khimki parts ways with Greg Monroe and Jonas Jerebko”. Eurohoops.net. 2021年1月23日閲覧。
- ^ “Йонас Йеребко - игрок ЦСКА!”. twitter. 2022年3月30日閲覧。
- ^ “ロシアクラブに加入の元NBA選手、スウェーデン代表から除外”. AFP通信 (2022年4月2日). 2022年4月2日閲覧。
- ^ “ロシアへ移籍したジェレブコ「ユーロリーグのチームは複数のNBAチームを倒せると思う」”. バスケットボールキング. 2019年9月5日閲覧。
- ^ “Jonas Jerebko: “A lot of EuroLeague teams can beat some NBA teams””. Eurohoops.net. 2019年9月4日閲覧。
- ^ “Renegades revived under Celtics forward Jonas Jerebko”. ESPN. 2016年8月30日閲覧。
- ^ “Boston Celtics player buys Renegades”. dotesports.com. 2016年8月30日閲覧。
- ^ “JONAS JEREBKO GAME BY GAME 2013-2014 SEASONS”. Proballers. 2013年9月9日閲覧。
- ^ “Jerebko released from Sweden NT duty after his move to CSKA”. Eurohoops.net. 2022年3月31日閲覧。
- ^ “ロシアクラブに加入の元NBA選手、スウェーデン代表から除外”. AFPBB News. 2022年4月2日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 選手の通算成績と情報 NBA、NBA日本、Basketball-Reference
- Jonas Jerebko at legabasket.it
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