ライド・ザ・ライトニング
『ライド・ザ・ライトニング Ride the Lightning』 | ||||
---|---|---|---|---|
メタリカ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1983年 - 1984年 | |||
ジャンル | スラッシュメタル | |||
時間 | ||||
レーベル |
メガフォース(オリジナル盤) エレクトラ(リイシュー盤) ミュージック・フォー・ネイションズ(オリジナル盤) ヴァーティゴ(リイシュー盤) NEXUS/キング(オリジナル盤) CBSソニー→ソニーレコード(リイシュー盤) ユニバーサル・ミュージック(リイシュー盤) | |||
プロデュース | ポール・カーシオ、ジョン・ザズラ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
メタリカ アルバム 年表 | ||||
|
ライド・ザ・ライトニング(Ride the Lightning)は、アメリカのヘヴィメタルバンド・メタリカが1984年に発表したセカンド・アルバム。
解説
[編集]前作『キル・エム・オール』の流れを引き継ぐような「Trapped Under Ice」「Fight Fire with Fire」のみならず、「Fade to Black」「The Call of Ktulu」では長編で緩急を持たせ、広がりをみせている。これは、クリフ・バートンとカーク・ハメットが積極的に曲作りに関るようになってからだという。なお、「Ride the Lightning」と「The Call of Ktulu」は、元々デイヴ・ムステインが在籍していた頃の楽曲であり、デイヴも作曲に携わっていた楽曲であった。
レコーディングは、ラーズ・ウルリッヒの故郷であるデンマーク・コペンハーゲンにあるスウィート・サイレンス・スタジオにて行われた。このスタジオを選んだ理由は、料金が安かったことと、そこでレインボーのアルバム『アイ・サレンダー』が制作されたことである。隣には、メンバー達が以前からファンであったマーシフル・フェイトのリハーサル部屋があり、レコーディングが完了するとその彼らの元へ向かい、本作から数曲を披露、その後にギタリストのマイケル・デナーがカークに近寄り、「『For Whom the Bell Tolls』を聴く前はマーシフル・フェイトが一番ヘヴィなバンドだと思っていた。でも今やメタリカが一番ヘヴィなバンドだ」と称した。以来、両バンドは親しくなったという。
タイトルの『ライド・ザ・ライトニング』とは、カークが読んでいた、スティーヴン・キングの小説『ザ・スタンド』の中で、死刑囚監房にいた男が「稲妻に乗る(ride the lightning)」という一節に由来。
全米でミリオン・ヒットとなり、プラチナディスクに認定された。
収録曲
[編集]- ファイト・ファイヤー・ウィズ・ファイヤー - Fight Fire with Fire (4:45)
- ライド・ザ・ライトニング – Ride the Lightning (6:37)
- 今作のタイトル・ナンバー。電気椅子にかけられている主人公を描いている。
- フォー・フーム・ザ・ベル・トールズ - For Whom the Bell Tolls (5:10)
- フェイド・トゥ・ブラック - Fade to Black (6:57)
- 自殺願望ともとれる内容だが、実際はボストンで機材が盗まれた時の心境を綴っている。その中のマーシャルの代わりとなるアンプを探しに、2大陸を周ったという。
- ジェイソン・ニューステッドが、メタリカを脱退する最後のステージで披露したラスト・ナンバーでもある。ジェイソン曰く、「この曲が最後にぴったりだと思った」。
- トラップド・アンダー・アイス - Trapped Under Ice (4:04)
- エスケイプ - Escape (4:24)
- クリーピング・デス - Creeping Death (6:36)
- ザ・コール・オブ・クトゥルフ - The Call of Ktulu (8:54)
- インストゥルメンタル。
- クトゥルフ神話などに登場する架空の神性、及び宇宙生物、クトゥルフがモチーフ。
演奏メンバー
[編集]脚注
[編集]