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ラケル・ペニントン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラケル・ペニントン
2016年
本名 ラケル・レン・ペニントン
(Raquel Len Pennington)
生年月日 (1988-09-05) 1988年9月5日(36歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
コロラド州コロラドスプリングス
通称 ロッキー (Rocky)
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
身長 170 cm (5 ft 7 in)
体重 61 kg (134 lb)
階級 バンタム級
リーチ 171 cm (67 in)
チーム アルティテュードMMA
ランク ブラジリアン柔術(紫帯)
現役期間 2009年 -
総合格闘技記録
試合数25
勝利16
ノックアウト1
タップアウト4
判定11
敗戦9
ノックアウト1
タップアウト1
判定7
アマチュア総合格闘技記録
試合数8
勝利7
タップアウト5
敗戦1
その他
配偶者 ティーシャ・トーレス
総合格闘技記録 - SHERDOG
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ラケル・ペニントンRaquel Pennington1988年9月5日 - )は、アメリカ合衆国女性総合格闘家コロラド州コロラドスプリングス出身。アルティテュードMMA所属。元UFC世界女子バンタム級王者。UFC世界女子バンタム級ランキング1位

来歴

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バスケットボール、ソフトボール、バレーボール、クロスカントリーランニングなど、さまざまなスポーツをして育つ。ペニントンはスポーツと学業ともに優秀な生徒で、2007年に全米優等生協会の幹事として高校を卒業し、多くのスポーツや学業の奨学金を得た。しかし、背中を骨折して大学ではスポーツを行えなかったが、19歳の時に両親の反対を押し切って格闘技を始めた[1]

2012年3月13日、プロデビュー戦でキム・クートゥアと対戦し、膝蹴りでTKO勝ちを収めた。

Invicta FC

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2012年7月28日、Invicta FC 2でサラ・モラスと対戦し、3-0の判定勝ち。

2012年10月6日、Invicta FC 3でキャット・ジンガノと対戦し、リアネイキッドチョークで一本負けを喫した。

The Ultimate Fighter

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2013年8月、リアリティ番組The Ultimate Fighter」のシーズン18に参加。合宿所入りを懸けたイリミネーションマッチではトーニャ・エヴァンジャーギロチンチョークで一本勝ちを収め、ミーシャ・テイトがコーチを務める「チーム・テイト」に選抜された。

女子バンタム級トーナメント1回戦でジェサミン・デュークと対戦し、3-0の判定勝ちを収めたが、準決勝でジェシカ・ラーコーツィに0-3の判定負けを喫した。

UFC

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2013年11月30日、UFC本戦初出場となったThe Ultimate Fighter 18 Finaleで同じチーム・テイトに所属していたロクサン・モダフェリと対戦し、3-0の判定勝ち。

2014年3月15日、UFC 171でバンタム級ランキング9位のジェシカ・アンドラージと対戦し、1-2の判定負け。

2015年2月28日、UFC 184でバンタム級ランキング13位のホリー・ホルムと対戦し、1-2の判定負け。

2015年9月5日、UFC 191でバンタム級ランキング13位のジェシカ・アンドラージと再戦し、リアネイキッドチョークで一本勝ちを収めリベンジに成功。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2016年4月16日、UFC on FOX 19でバンタム級ランキング8位のベチ・コヘイアと対戦し、2-1の判定勝ち。

2016年11月12日、UFC 205でバンタム級ランキング1位の前王者ミーシャ・テイトと対戦。TUF18の“師弟対決”で3-0の判定勝ちを収め、試合後にテイトは現役引退を表明した[2]

2018年5月12日、UFC 224のUFC世界女子バンタム級タイトルマッチで王者のアマンダ・ヌネスに挑戦。肩の手術や自動車事故の影響から1年8ヶ月ぶりの復帰戦となったが[3]、5RにパウンドでTKO負けを喫し、王座獲得に失敗した。

2018年11月10日、UFC Fight Night: Korean Zombie vs. Rodríguezでバンタム級ランキング5位のジャーメイン・デ・ランダミーと対戦し、0-3の判定負け。前日計量でペニントンがバンタム級の規定体重を2ポンドオーバーしたため、138ポンドのキャッチウェイトで試合が行われ、ファイトマネーの20%がデ・ランダミーに支払われた[4]

2019年7月20日、UFC on ESPN: dos Anjos vs. Edwardsで女子バンタム級ランキング10位のアイリーン・アルダナと対戦し、2-1の判定勝ち。

2020年1月18日、UFC 246で女子バンタム級ランキング3位のホリー・ホルムと約4年11か月ぶりに再戦し、0-3の判定負け。

2020年6月20日、UFC on ESPN: Blaydes vs. Volkovで女子バンタム級ランキング10位のマリオン・レノーと対戦し、判定勝ち。

2021年1月28日、ペニントンは、医師から病気の治療薬として処方された7-ケト-DHEAとAOD-9064が禁止薬物であることを知り、2020年11月17日に米国アンチドーピング機関(USADA)に自己申告した。その後USADAは薬物検査を実施し、申告の通り7-ケト-DHEAの陽性反応が検出された。USADAは自己申告や薬物の使用が短期間だったことに基づき、出場停止を短縮し、ペニントンに6か月間の出場停止を科した[5]

2021年9月18日、UFC Fight Night: Smith vs. Spannで女子バンタム級ランキング12位のパニー・キアンザドと対戦し、3-0の判定勝ち。

2022年4月9日、UFC 273で女子バンタム級ランキング4位のアスペン・ラッドと対戦し、3-0の判定勝ち。

2023年1月14日、UFC Fight Night: Strickland vs. Imavovで女子バンタム級ランキング2位のケトレン・ヴィエラと対戦し、2-1の判定勝ち。

UFC世界王座獲得

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2024年1月20日、UFC 297のUFC世界女子バンタム級王座決定戦で女子バンタム級ランキング3位のマイラ・ブエノ・シウバと対戦し、3-0の5R判定勝ち。王座獲得に成功した[6]

世界王座陥落

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2024年10月5日、UFC 307のUFC世界女子バンタム級タイトルマッチで女子バンタム級ランキング1位の挑戦者ジュリアナ・ペーニャと対戦し、4Rに右フックでUFCキャリア初となるダウンを奪うも、1-2の5R判定負け。王座から陥落したが、海外MMAメディアサイトの採点で記者26人中25人がペニントンの勝利を支持するなど物議を醸す判定となった[7]

人物・エピソード

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  • レズビアンであることを公表しており、2017年5月に同じUFCファイターのティーシャ・トーレスと婚約した[8]
  • ニックネームの「ロッキーRocky)」は高校時代の呼び名で、友人たちがファーストネームの「ラケル(Raquel)」をうまく発音できなかったため、この愛称で呼ばれるようになったという[1]

戦績

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総合格闘技 戦績
25 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
16 1 4 11 0 0 0
9 1 1 2 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× ジュリアナ・ペーニャ 5分5R終了 判定1-2 UFC 307: Pereira vs. Rountree
【UFC世界女子バンタム級タイトルマッチ】
2024年10月5日
マイラ・ブエノ・シウバ 5分5R終了 判定3-0 UFC 297: Strickland vs. du Plessis
【UFC世界女子バンタム級王座決定戦】
2024年1月20日
ケトレン・ヴィエラ 5分3R終了 判定2-1 UFC Fight Night: Strickland vs. Imavov 2023年1月14日
アスペン・ラッド 5分3R終了 判定3-0 UFC 273: Volkanovski vs. The Korean Zombie 2022年4月9日
メイシー・チアソン 2R 3:07 ギロチンチョーク UFC Fight Night: Lewis vs. Daukaus 2021年12月18日
パニー・キアンザド 5分3R終了 判定3-0 UFC Fight Night: Smith vs. Spann 2021年9月18日
マリオン・レノー 5分3R終了 判定3-0 UFC on ESPN 11: Blaydes vs. Volkov 2020年6月20日
× ホリー・ホルム 5分3R終了 判定0-3 UFC 246: McGregor vs. Cowboy 2020年1月18日
アイリーン・アルダナ 5分3R終了 判定2-1 UFC on ESPN 4:dos Anjos vs. Edwards 2019年7月20日
× ジャーメイン・デ・ランダミー 5分3R終了 判定0-3 UFC Fight Night: Korean Zombie vs. Rodríguez 2018年11月10日
× アマンダ・ヌネス 5R 2:36 TKO(パウンド) UFC 224: Nunes vs. Pennington
【UFC世界女子バンタム級タイトルマッチ】
2018年5月12日
ミーシャ・テイト 5分3R終了 判定3-0 UFC 205: Alvarez vs. McGregor 2016年11月12日
エリザベス・フィリップス 5分3R終了 判定3-0 UFC 202: Diaz vs. McGregor 2 2016年8月20日
ベチ・コヘイア 5分3R終了 判定2-1 UFC on FOX 19: Teixeira vs. Evans 2016年4月16日
ジェシカ・アンドラージ 2R 4:58 リアネイキッドチョーク UFC 191: Johnson vs. Dodson 2 2015年9月5日
× ホリー・ホルム 5分3R終了 判定1-2 UFC 184: Rousey vs. Zingano 2015年2月28日
アシュリー・エヴァンス=スミス 1R 4:59 ブルドッグチョーク UFC 181: Hendricks vs. Lawler 2 2014年12月6日
× ジェシカ・アンドラージ 5分3R終了 判定1-2 UFC 171: Hendricks vs. Lawler 2014年3月15日
ロクサン・モダフェリ 5分3R終了 判定3-0 The Ultimate Fighter 18 Finale 2013年11月30日
× レスリー・スミス 5分3R終了 判定0-3 Invicta FC 4: Esparza vs. Hyatt 2013年1月5日
× キャット・ジンガノ 2R 3:32 リアネイキッドチョーク Invicta FC 3: Penne vs. Sugiyama 2012年10月6日
ラケル・パルーヒ 1R 3:52 ギロチンチョーク Destiny MMA - Na Koa 1
【Destiny MMA女子バンタム級王座決定戦】
2012年9月8日
サラ・モラス 5分3R終了 判定3-0 Invicta FC 2: Baszler vs. McMann 2012年7月28日
× トリ・アダムス 5分3R終了 判定0-3 RMBB / TB - A Champion's Quest 2012年6月22日
キム・クートゥア 2R 2:25 TKO(膝蹴り) MFP - Vengeance 2012年3月13日

獲得タイトル

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  • Destiny MMA女子バンタム級王座(2012年)
  • 第7代UFC世界女子バンタム級王座(2024年)

表彰

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  • The Ultimate Fighter 18 ファイト・オブ・ザ・シーズン
  • UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(1回)

脚注

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  1. ^ a b ラケル・ペニントン|UFC JAPAN”. UFC. 2018年4月18日閲覧。
  2. ^ 【UFC】元王者ミーシャ・テイト、師弟対決に敗れ引退表明”. eFight (2016年11月14日). 2018年4月18日閲覧。
  3. ^ 高橋テツヤ (2018年5月10日). “アマンダ・ヌネス最強女王の証明へ ベウフォートが万感の引退マッチ”. スポーツナビ. 2018年5月16日閲覧。
  4. ^ UFCファイトナイト・デンバー:公式計量結果”. UFC (2018年11月10日). 2018年12月10日閲覧。
  5. ^ Raquel Pennington Accepts Sanction for Violation of UFC Anti-Doping PolicyUSADA 2021年1月28日
  6. ^ UFC 297 Results: Strickland vs. Du Plessis MMA Fighting 2024年1月20日
  7. ^ Julianna Pena defeats Raquel Pennington MMA Decisions 2024年10月5日
  8. ^ UFC fighters Tecia Torres, Raquel Pennington get engaged”. MMA Fighting (2017年5月14日). 2018年5月16日閲覧。(英語)

関連項目

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外部リンク

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空位
前タイトル保持者
アマンダ・ヌネス
第7代UFC世界女子バンタム級王者

2024年1月20日 - 2024年10月5日

次王者
N/A