ラドノート条約
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ラドノート条約 | |
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署名 | 1656年12月6日 |
署名場所 | ラドノート |
主な内容 | ポーランド=リトアニア共和国の分割を定めた |
ラドノート条約(ラドノートじょうやく、英語: Treaty of Radnót)は、北方戦争中の1656年12月6日、トランシルヴァニア公国のラドノート(現ルーマニア領イェルヌート)で締結された条約。
条約はポーランド=リトアニア共和国の分割を定めた。
内容
[編集]条約の内容は下記の通り。
- スウェーデン王カール10世は王領プルシ、クヤヴィア、マゾヴィア北部、ジェマイティヤ公国、クールラント公国、インフランティを獲得する。
- ボグスワフ・ラジヴィウはノヴォグルデク県を獲得する。
- ブランデンブルク選帝侯フリードリヒ・ヴィルヘルムは大ポーランドを獲得する。
- ボフダン・フメリニツキーはポーランド王冠領の南東部、バトとノヴォグルド=チェヴェルスキーの間の地域を獲得する。
- ラーコーツィ・ジェルジ2世はポーランド南部、主にクラクフを含む小ポーランド地域を獲得する。
影響
[編集]条約の結果、ラーコーツィ・ジェルジ2世は1657年1月にポーランドに侵攻した。しかし、戦況の悪化により条約が履行されることはなく、ポーランドは回復して侵略者を追い出した。この条約は18世紀のポーランド分割の先駆と見られることもある。
参考文献
[編集]- Robert I. Frost, After the Deluge: Poland-Lithuania and the Second Northern War, 1655-1660, Cambridge University Press, 2004, ISBN 0-521-54402-5, p. 85.
- William Young, International Politics and Warfare in the Age of Louis XIV and Peter the Great: A Guide to the Historical Literature, iUniverse, 2004, ISBN 0-595-32992-6, p. 421.