ラフェルトノコギリクワガタ
表示
ラフェルトノコギリクワガタ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Prosopocoilus lafertei |
ラフェルトノコギリクワガタ(Prosopocoilus lafertei)は、コウチュウ目クワガタムシ科ノコギリクワガタ属に分類されるクワガタムシである。
分布域
[編集]ニューカレドニア島、ロイヤルティ諸島、ニューへブリデス諸島に生息する。
体の特徴
[編集]太平洋上の島々に長く隔離されていた為か、比較的スマートな種類が多いノコギリクワガタ類は見られない厚みがあって太目という特異な体型をしている。前翅は美しいオレンジ色である。体長は♂43~81.2mm、♀31.3~35.9mm。
ノコギリクワガタ属の中でも、本種は近似種であるウォレスノコギリクワガタやハスタートノコギリクワガタと並んで、樹にしがみつく脚力が強い。
飼育、生態
[編集]本種は1852年に記載されて以来70年も採集されていなかった珍品。数年前のヨーロッパでは体長50mmの小型個体でも17万円もの値がついていた。長い時を経て、水沼哲朗氏が採集した事により、近年、流通するようになった。ニューへブリデス諸島においては、現地で「クリスマスツリー」と呼ばれるマメ科植物の枝先を齧り、♀の周りに2~3頭の♂がいるという感じである。飼育は簡単、容易に大型個体も羽化する。マット内にもよく産卵する為、良質の微粒子発酵マットを使用すると良い。幼虫期間は極めて長く、10ケ月~1年2ケ月で成虫になる。
参考文献
[編集]「外国産クワガタ・カブトムシ飼育大図鑑」撮影・文 鈴木和之 株式会社世界文化社、2005年6月20日発行