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ランド (ドイツの競走馬)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ランド
欧字表記 Lando
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1990年1月23日
死没 2013年8月20日(23歳没)
Acatenango
Laurea
母の父 Sharpman
生国 西ドイツの旗 西ドイツ
ノルトライン=ヴェストファーレン州
生産者 イットリンゲン牧場
馬主 イットリンゲン牧場
調教師 ハインツ・イエンチ(ドイツ)
競走成績
生涯成績 23戦10勝
17戦7勝(ドイツ)
6戦3勝(ドイツ国外)
獲得賞金 307万6254ドル(ドル換算)
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ランド: Lando)はドイツ[1]競走馬

主な勝ち鞍は、1993年ドイチェスダービー、1993年・1994年バーデン大賞連覇、1995年ジャパンカップなどドイツ国内外でG1を7勝。1994年・1995年のドイツ年度代表馬。ドイツ馬として史上唯一ジャパンカップを優勝している。

戦績

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ランドは父にドイチェスダービー優勝馬アカテナンゴ、母にラウレアをもつ。

1993年のドイチェスダービーではそれまでのレコードタイムを1.6秒短縮し、親子3代ドイチェスダービー制覇の快挙を達成している他、1歳年下の半弟ラローヘも1994年のドイチェスダービーを優勝し兄弟制覇も達成している。ただムラな所があり、同年はバーデン大賞も優勝したものの、G2、G3クラスでもあっさり負けてしまうためこの年のドイツ年度代表馬はモンズーンが受賞している。

古馬となった1994年のバーデン大賞を連覇してドイツ年度代表馬を受賞。1995年にはイタリアミラノ大賞典を優勝、ドイツ賞では弟のラローヘを2着に下して優勝。秋にはフランス凱旋門賞4着、アメリカ合衆国ブリーダーズカップ・ターフ12着の後、当時日本でも短期免許を取得していた主戦騎手マイケル・ロバーツの助言もあって日本のジャパンカップへ参戦した。中央競馬クラシック三冠ナリタブライアンが出走していたが、ナリタブライアンは調子を取り戻せず6着に敗退。ランドは粘るタイキブリザードを交わし、ヒシアマゾンの追撃も問題にせず、優勝で引退レースを飾った。同年もドイツ年度代表馬に選出されている。

引退後

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引退後は母国ドイツで種牡馬入り。2005年フランスで供用された。2013年に疝痛による手術を行い成功したが、立ち上がる際に脚に螺旋骨折を発症し安楽死となった[2]

父系は7代もドイツで活躍馬を輩出したドイツ土着の血統であり、Scalo産駒で孫のLaccarioが2019年のドイチェスダービーを制覇[3]、後継種牡馬入りしている。

主な産駒

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競走成績

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年月日 競馬場 競走名 頭数 着順 騎手 斤量 距離(馬場) 着差 勝ち馬/(2着馬)
1992.08.22 ケルン 未勝利 8 02着 A.テュリッヒ 56 芝1400m(良) 短頭 Drakkar Noir
0000.09.20 デュッセルドルフ ジュニオレン賞 LS 6 01着 A.テュリッヒ 54 芝1600m(重) 3 1/2 (Nasr Allah)
0000.10.18 ケルン ヴァンターファヴォリット賞 LS 7 01着 A.テュリッヒ 58 芝1600m(良) 1 3/4 (Kornado)
1993.04.18 クレフェルト ブッシュ博士記念 LS 6 05着 A.テュリッヒ 57 芝1700m(重) 7 1/4 Kornado
0000.05.09 ケルン 独2000ギニー G2 14 06着 A.テュリッヒ 58 芝1600m(重) 5 Kornado
0000.06.13 ケルン ウニオンレネン G1 9 07着 A.テュリッヒ 58 芝2400m(良) 9 Kornado
0000.07.04 ハンブルク 独ダービー G1 19 01着 A.テュリッヒ 58 芝2400m(堅) 1 1/2 (Monsun)
0000.08.15 ホッペガルテン ヨーロッパ選手権 G3 6 02着 A.テュリッヒ 58 芝2400m(良) 1 Kornado
0000.09.05 バーデンバーデン バーデン大賞 G1 7 01着 A.テュリッヒ 55 芝2400m(良) (Platini)
1994.06.05 バーデンバーデン バーデン経済大賞 G2 8 07着 A.テュリッヒ 60 芝2200m(不) 7 Kornado
0000.06.26 ハンブルク ハンザ賞 G2 8 01着 P.シールゲン 61 芝2200m(良) 1/2 (Sternkoenig)
0000.07.24 デュッセルドルフ メルクフィンク銀行賞 G1 9 04着 P.シールゲン 60.5 芝2400m(堅) 2 3/4 Sternkoenig
0000.08.07 ゲルセンキルヘン アラルポカル G1 6 05着 P.シールゲン 60 芝2400m(良) 9 River North
0000.09.04 バーデンバーデン バーデン大賞 G1 7 01着 P.シールゲン 60 芝2400m(良) 2 (Monsun)
0000.10.02 ロンシャン 凱旋門賞 G1 20 08着 M.ロバーツ 59 芝2400m(稍) 2 Carnegie
0000.10.16 サンシーロ ジョッキークラブ大賞 G1 7 01着 M.ロバーツ 58.5 芝2400m(重) 6 (Suave Tern)
1995.05.28 バーデンバーデン バーデン経済大賞 G2 9 03着 A.テュリッヒ 60 芝2200m(重) 1 1/4 Freedom Cry
0000.06.18 サンシーロ ミラノ大賞 G1 7 01着 M.ロバーツ 60 芝2400m(堅) 2 1/4 (Broadway Flyer)
0000.07.23 デュッセルドルフ メルクフィンク銀行賞 G1 8 01着 P.シールゲン 60.5 芝2400m(良) 2 1/2 (Laroche)
0000.09.03 バーデンバーデン バーデン大賞 G1 10 07着 P.シールゲン 60 芝2400m(重) 25 Germany
0000.10.01 ロンシャン 凱旋門賞 G1 16 04着 M.ロバーツ 59.5 芝2400m(不) 4 1/4 Lammtarra
0000.10.28 ベルモントパーク BCターフ G1 13 12着 M.ロバーツ 57 芝2400m(重) 20 Northern Spur
0000.11.26 東京 ジャパンカップ GI 14 01着 M.ロバーツ 57 芝2400m(良) 1 1/2 (ヒシアマゾン)

年度代表馬

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  • 1994年 - ドイツ年度代表馬部門受賞
  • 1995年 - ドイツ年度代表馬部門受賞

血統表

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ランド (Lando)血統アルヒミスト系 / Literat (Liberty) 3×3=25%) (血統表の出典)

Acatenango
1982 栗毛
父の父
Surumu
1974 栗毛
Literat Birkhahn
Lis
Surama Reliance
Suncourt
父の母
Aggravate
1966 鹿毛
Aggressor Combat
Phaetonia
Raven Locks Mr.Jinks
Gentlemen's Relish

Laurea
1983 鹿毛
Sharpman
1976 栗毛
Sharpen Up *エタン
Rocchetta
Miss Manon *ボンモー
Miss Molly
母の母
Licata
1973 鹿毛
Dschingis Khan Tamerlane
Donna Diana
Liberty Birkhahn
Lis F-No.7-b


脚注

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  1. ^ 生まれた当時は西ドイツであったが、同年に東西ドイツは再統一された。
  2. ^ 1995年JCを勝ったドイツ最強馬ランド死す | みんなの投稿競馬ニュース”. netkeiba.com. 2022年5月21日閲覧。
  3. ^ 2019-07-07, Hamburg, 10. R. - IDEE 150. Deutsches Derby | Turf-Times Deutschland”. www.turf-times.de. 2022年5月21日閲覧。

外部リンク

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