EFLカップ
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(ランブロウズ・カップから転送)
カラバオ・カップ Carabao Cup | |
---|---|
開始年 | 1960年 |
地域 |
イングランド ウェールズ |
参加チーム数 | 92 |
前回優勝 | リヴァプール (10回目) |
最多優勝 | リヴァプール (10回) |
TV放送 |
Sky Sports、ITVスポーツ (ハイライトのみ) DAZN[1] |
サイト | 公式サイト |
EFLカップ(英語: EFL Cup、略称: リーグカップ)は、イングランドにおけるサッカーのリーグカップである。飲料メーカーのカラバオ社に命名権が買い取られ、カラバオ・カップ(英語: Carabao Cup)と冠されている。
概要
[編集]1960年に創設され、優勝したクラブにはUEFAカンファレンスリーグへの出場権が与えられる[2]。
参加資格は、大会を主催するイングリッシュ・フットボールリーグのクラブおよび、プレミアリーグのクラブをあわせた92クラブ[3]。ノックアウト・トーナメント方式の一発勝負で行う。なお、準決勝のみホーム・アンド・アウェーである。
決勝戦は伝統的にロンドンにあるウェンブリー・スタジアムで行われているが、改修中の間はウェールズのカーディフにあるミレニアム・スタジアムが使用されていた。
イングランドでは他国とは異なり、リーグ、FAカップ、EFLカップといった過密スケジュールを消化する必要性から、EFLカップはシーズン前半に行われ、準レギュラークラス選手や若手選手の試合経験を積む場として、怪我明けの主力選手のコンディション調整の場として、新加入選手がプレミアリーグに適応するための教育リーグとして機能している。[要出典]
故に、ジャイアントキリングが起こりやすい大会であり、必ずしもプレミアリーグ上位のチームが順当に勝ち残るとは限らない。
命名権
[編集]1982年から2016年までの間と2017年からは、冠スポンサーをつけており、スポンサーが変わる際に大会の名称も変化している。
期間 | 大会名称 | スポンサー | 概要 |
---|---|---|---|
1960–1981 | フットボールリーグ・カップ | — | — |
1981–1986 | ミルク・カップ | ミルク・マーケティング・ボード | 英国の生乳生産者組織 |
1986–1990 | リトルウッズ・チャレンジ・カップ | リトルウッズ | 英国の小売・サッカー賭博会社 |
1990–1992 | ランブロウズ・カップ | ランブロウズ | 英国の家電量販店チェーン |
1992–1998 | コカ・コーラ・カップ | コカ・コーラ | アメリカの清涼飲料水メーカー |
1998–2003 | ワージントン・カップ | ワージントンズ | 英国のビールメーカー |
2003–2012 | カーリング・カップ | カーリング | クアーズ社が持つビールのブランド |
2012–2016 | キャピタル・ワン・カップ | キャピタル・ワン | アメリカの大手金融機関 |
2016–2017 | EFLカップ | — | — |
2017– | カラバオ・カップ | カラバオ・エナジードリンク | タイのエナジードリンクメーカー |
歴代優勝クラブ
[編集]* | 延長戦で決着が付いた試合 |
† | PK戦で決着が付いた試合 |
R | 再試合で決着が付いた試合 |
R* | 再試合の延長戦で決着が付いた試合 |
R2 | 再々試合で決着が付いた試合 |
斜体 | イングランドのサッカーリーグで1部に属していないクラブ |
クラブ別優勝回数
[編集]クラブ | 優勝 | 準優勝 | 優勝年 | 準優勝年 |
---|---|---|---|---|
リヴァプール | 10 | 4 | 1981, 1982, 1983, 1984, 1995, 2001, 2003, 2012, 2022, 2024 | 1978, 1987, 2005, 2016 |
マンチェスター・シティ | 8 | 1 | 1970, 1976, 2014, 2016, 2018, 2019, 2020, 2021 | 1974 |
マンチェスター・ユナイテッド | 6 | 4 | 1992, 2006, 2009, 2010, 2017, 2023 | 1983, 1991, 1994, 2003 |
チェルシー | 5 | 5 | 1965, 1998, 2005, 2007, 2015 | 1972, 2008, 2019, 2022, 2024 |
アストン・ヴィラ | 5 | 4 | 1961, 1975, 1977, 1994, 1996 | 1963, 1971, 2010, 2020 |
トッテナム・ホットスパー | 4 | 5 | 1971, 1973, 1999, 2008 | 1982, 2002, 2009, 2015, 2021 |
ノッティンガム・フォレスト | 4 | 2 | 1978, 1979, 1989, 1990 | 1980, 1992 |
レスター・シティ | 3 | 2 | 1964, 1997, 2000 | 1965, 1999 |
アーセナル | 2 | 6 | 1987, 1993 | 1968, 1969, 1988, 2007, 2011, 2018 |
ノリッジ・シティ | 2 | 2 | 1962, 1985 | 1973, 1975 |
バーミンガム・シティ | 2 | 1 | 1963, 2011 | 2001 |
ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ | 2 | 0 | 1974, 1980 | — |
ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン | 1 | 2 | 1966 | 1967, 1970 |
ミドルズブラ | 1 | 2 | 2004 | 1997, 1998 |
クイーンズ・パーク・レンジャーズ | 1 | 1 | 1967 | 1986 |
リーズ・ユナイテッド | 1 | 1 | 1968 | 1996 |
ストーク・シティ | 1 | 1 | 1972 | 1964 |
ルートン・タウン | 1 | 1 | 1988 | 1989 |
シェフィールド・ウェンズデイ | 1 | 1 | 1991 | 1993 |
スウィンドン・タウン | 1 | 0 | 1969 | — |
オックスフォード・ユナイテッド | 1 | 0 | 1986 | — |
ブラックバーン・ローヴァーズ | 1 | 0 | 2002 | — |
スウォンジー・シティ | 1 | 0 | 2013 | — |
ウェストハム・ユナイテッド | 0 | 2 | — | 1966, 1981 |
エヴァートン | 0 | 2 | — | 1977, 1984 |
ボルトン・ワンダラーズ | 0 | 2 | — | 1995, 2004 |
サンダーランド | 0 | 2 | — | 1985, 2014 |
サウサンプトン | 0 | 2 | — | 1979, 2017 |
ニューカッスル・ユナイテッド | 0 | 2 | — | 1976, 2023 |
ロザラム・ユナイテッド | 0 | 1 | — | 1961 |
ロッチデール | 0 | 1 | — | 1962 |
オールダム・アスレティック | 0 | 1 | — | 1990 |
トレンメア・ローヴァーズ | 0 | 1 | — | 2000 |
ウィガン・アスレティック | 0 | 1 | — | 2006 |
カーディフ・シティ | 0 | 1 | — | 2012 |
ブラッドフォード・シティ | 0 | 1 | — | 2013 |
記録
[編集]- 最多優勝チーム:10回, リヴァプール
- 最多決勝出場チーム:14回, リヴァプール
- 最多連続優勝:4連覇
- リヴァプール (1981–84)
- マンチェスター・シティ (2018–21)
- 最多優勝選手:6回
- 最多決勝出場選手:6回
- 最多得点 (通算):49得点
- ジェフ・ハースト
- イアン・ラッシュ
- 最多得点 (シーズン):12得点
- クライブ・アレン, トッテナム・ホットスパー (1986–87)
- 最多得点 (1試合):6得点
- フランキー・バン, オールダム・アスレティック v スカボロー (1989年10月25日)
- 最多得点差:10点差
- ウェストハム・ユナイテッド 10–0 ベリー (1983年10月25日)
- リヴァプール 10–0 フラム (1986年9月23日)
- 最多得点差 (準決勝):合計10点差
- マンチェスター・シティ 10–0 バートン・アルビオン (第1戦 9–0, 第2戦 1–0, 2019年1月23日)
- 最多得点差 (決勝):5点差
- スウォンジー・シティ 5–0 ブラッドフォード・シティ (2013年2月24日)
- 1試合最多得点:12点
- レディング 5–7 アーセナル (2012年10月30日)
- ダゲナム・アンド・レッドブリッジ 6–6 ブレントフォード (2014年8月12日)
- PK戦最多キッカー:34人
- プレストン・ノースエンド 16–15 フラム (2024年9月17日)
脚注
[編集]- ^ 2021-22 決勝より配信開始。
- ^ ただし優勝クラブがプレミアリーグの順位においてUEFAチャンピオンズリーグあるいはUEFAヨーロッパリーグへの出場権を手に入れた場合、プレミアリーグをUEFAヨーロッパリーグ出場に最も近い順位で終えたクラブにEFLカップ優勝クラブ枠のUEFAヨーロッパリーグ出場権が与えられる。
- ^ “あの「EFLカップ」の名前がまた変わる!今度はどんなの?”. livedoor news. 2022年2月27日閲覧。