コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ノッティンガム・フォレストFC

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ノッティンガム・フォレストFC
原語表記 Nottingham Forest Football Club
愛称 Forest
The Reds
The Tricky Trees
The Garibaldi
クラブカラー    
   
創設年 1865年
所属リーグ プレミアリーグ
所属ディビジョン 1部(2024-25
昨季リーグ順位 17位(2023-24
ホームタウン ノッティンガム
ホームスタジアム
シティ・グラウンド
収容人数 30,332人[1]
代表者 イングランドの旗 トム・カートレッジ[2]
監督 ポルトガルの旗 ヌーノ・エスピーリト・サント
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
サードカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

ノッティンガム・フォレスト・フットボール・クラブNottingham Forest Football Club)は、イングランドノッティンガムシャー州ノッティンガムを本拠地とするサッカークラブである。

1979年、1980年にUEFAチャンピオンズカップ(現UEFAチャンピオンズリーグ)を2連覇した古豪である。

歴史

[編集]

現存するイングランドのプロクラブとしては、同じくノッティンガムを本拠地とするノッツ・カウンティFCに次いで二番目に古く、ライバルのノッツ・カウンティのホームスタジアム、メドウ・レーンとシティ・グラウンドはトレント川の対岸同士で200メートルしか離れていない。ブライアン・クラフ監督時代にはジョン・ロバートソントレヴァー・フランシスピーター・シルトンらを擁してUEFAチャンピオンズカップ2連覇を果たした。

1978年シーズンにはリーグ初優勝を果たしている(これ以降2016年にレスター・シティFCが優勝するまでの38年間初優勝チームはなかった)。1978-79シーズンチャンピオンズカップ決勝マルメFFとの対戦ではフランシスの得点で大会初優勝を果たし、翌1979-80シーズンのチャンピオンズカップ決勝のハンブルガーSVとの対戦ではロバートソンの得点で2連覇を果たした。1981年2月に行われた第1回トヨタカップのヨーロッパ代表で、南米代表のナシオナル・モンテビデオ国立競技場で対戦し0-1で敗れた。

1989年4月15日にヒルズボロ・スタジアムで起きたヒルズボロの悲劇と呼ばれる事故は、ノッティンガム・フォレストとリヴァプールとの試合中に発生した。スチュアート・ピアースロイ・キーンらの活躍で、1990-91シーズンのFAカップ、1991-92シーズンのリーグカップ決勝に進出するも、いずれも準優勝。1998-99シーズンに2部に降格した。

2017年5月18日、オリンピアコスFCのオーナーでもあるエヴァンゲロス・マリナキス英語版がクラブを買収した[3]。2021-22シーズン、EFLチャンピオンシップ昇格プレーオフ決勝でハダースフィールド・タウンFCに1–0で勝利。24年振りとなるプレミアリーグ昇格を決めた[4]

2022-23シーズン、冬の移籍マーケットでの補強を含めるとケイロル・ナバスアンドレ・アイェウレナン・ロディジェシー・リンガード、ら30人のプレーヤーを獲得したものの残留を争うことになったが[5]、37節のアーセナル戦をタイウォ・アウォニイの決勝ゴールで勝利して残留を果たした[6]

2023年8月、幼い頃からノッティンガム・フォレストのファンであり、世界的に有名な建築事務所ベノイ英語版を傘下に持つハンドリーハウス(Handley House)の最高経営責任者のトム・カートレッジ(Tom Cartledge)がクラブの新たな会長に任命された[2]

2023-24シーズン序盤は一時8位まで順位を上げていたが、17節終了時点で降格圏手前の17位にまで低迷。それを受けて2023年12月19日、24年ぶりのプレミアリーグ昇格と前シーズンのプレミアリーグ残留に大きく貢献したスティーヴ・クーパー監督を解任した[7]。後任は11月までサウジアラビアアル・イテハドを率いていたヌーノ・エスピーリト・サント監督となった[8]。シーズン終盤の2024年3月には、2020年から2023年の会計期間中にプレミアリーグが定める財務規定を違反していたとして勝ち点「4」が剥奪されたため一時は降格圏の18位にまで転落するも、最終的に17位でシーズンを終えて2季連続でのプレミアリーグ残留を果たした[9]

タイトル

[編集]
シティ・グラウンド

国内タイトル

[編集]

国際タイトル

[編集]

過去の成績

[編集]
シーズン リーグ戦 カップ戦 リーグ杯 欧州カップ / その他 最多得点者
ディビジョン 順位 選手 得点数
1977-78 ディヴィジョン1 42 25 14 3 69 24 64 1位 準々決勝敗退 優勝 イングランドの旗 ピーター・ウィズ
イングランドの旗 トニー・ウッドコック
19
1978-79 42 21 18 3 61 26 60 2位 5回戦敗退 優勝 ヨーロピアンカップ 優勝 イングランドの旗 ギャリー・バートルズ 26
1979-80 42 20 8 14 63 43 48 5位 5回戦敗退 準優勝 ヨーロピアンカップ 優勝 スコットランドの旗 ジョン・ロバートソン 19
1980-81 42 19 12 11 62 44 50 7位 準々決勝敗退 4回戦敗退 ヨーロピアンカップ 1回戦敗退 スコットランドの旗 イアン・ウォーレス英語版 13
1981-82 42 15 12 15 42 48 57 12位 3回戦敗退 5回戦敗退 12
1982-83 42 20 9 13 62 50 69 5位 3回戦敗退 5回戦敗退 17
1983-84 42 22 8 12 76 45 74 3位 3回戦敗退 2回戦敗退 UEFAカップ 準決勝敗退 イングランドの旗 ピーター・ダヴェンポート英語版 17
1984-85 42 19 7 16 56 48 64 9位 4回戦敗退 3回戦敗退 UEFAカップ 1回戦敗退 17
1985-86 42 19 11 12 69 53 68 8位 3回戦敗退 4回戦敗退 イングランドの旗 ナイジェル・クラフ 18
1986-87 42 18 11 13 64 51 65 8位 3回戦敗退 5回戦敗退 17
1987-88 40 20 13 7 67 39 73 3位 準決勝敗退 3回戦敗退 22
1988-89 38 17 13 8 64 43 64 3位 準決勝敗退 優勝 21
1989-90 38 15 9 14 55 47 54 9位 3回戦敗退 優勝 イングランドの旗 スティーヴ・ホッジ 14
1990-91 38 14 12 12 65 50 54 8位 準優勝 4回戦敗退 イングランドの旗 ナイジェル・クラフ 20
1991-92 42 16 11 15 60 58 59 8位 準々決勝敗退 準優勝 イングランドの旗 テディ・シェリンガム 22
1992-93 プレミアリーグ 42 10 10 22 41 62 40 22位 5回戦敗退 5回戦敗退 イングランドの旗 ナイジェル・クラフ 12
1993-94 ディヴィジョン1 46 23 14 9 74 49 83 2位 3回戦敗退 5回戦敗退 イングランドの旗 スタン・コリモア 25
1994-95 プレミアリーグ 42 22 11 9 72 43 77 3位 4回戦敗退 4回戦敗退 25
1995-96 38 15 13 10 50 54 58 9位 準々決勝敗退 2回戦敗退 UEFAカップ 準々決勝敗退 イングランドの旗 イアン・ウォーン英語版 12
1996-97 38 6 16 16 31 59 34 20位 5回戦敗退 3回戦敗退 イングランドの旗 ケビン・キャンベル英語版
ノルウェーの旗 アルフ・インゲ・ハーランド
6
1997-98 ディヴィジョン1 46 28 10 8 82 42 94 1位 3回戦敗退 2回戦敗退 オランダの旗 ピエール・ファン・ホーイドンク 34
1998-99 プレミアリーグ 38 7 9 22 35 69 30 20位 3回戦敗退 4回戦敗退 スコットランドの旗 ダギー・フリードマン英語版 12
1999-00 ディヴィジョン1 46 14 14 18 53 55 56 14位 4回戦敗退 4回戦敗退 スコットランドの旗 ダギー・フリードマン英語版
イングランドの旗 アラン・ロジャース英語版
11
2000-01 46 20 8 18 55 53 68 11位 3回戦敗退 1回戦敗退 イングランドの旗 クリス・バート・ウィリアムズ英語版 15
2001-02 46 12 18 16 50 51 54 16位 3回戦敗退 3回戦敗退 トリニダード・トバゴの旗 スターン・ジョン 14
2002-03 46 20 14 12 82 50 74 6位 3回戦敗退 2回戦敗退 プレーオフ2003 準決勝敗退 ジャマイカの旗 デイビット・ジョンソン英語版 29
2003-04 46 15 15 16 61 58 60 14位 4回戦敗退 3回戦敗退 アイルランドの旗 アンディ・リード 13
2004-05 チャンピオンシップ 46 9 17 20 42 66 44 23位 5回戦敗退 4回戦敗退 ウェールズの旗 ガレス・テイラー英語版 11
2005-06 フットボールリーグ1 46 19 12 15 67 52 69 7位 1回戦敗退 2回戦敗退 フットボールリーグトロフィー 1回戦敗退(S) イングランドの旗 イアン・ブレッキン英語版
イングランドの旗 ネイサン・タイソン英語版
10
2006-07 46 23 13 10 65 41 82 4位 4回戦敗退 1回戦敗退 フットボールリーグトロフィー
プレーオフ2007
準々決勝敗退(S)
準決勝敗退
イングランドの旗 グラント・ホルト英語版 18
2007-08 46 22 16 8 64 32 82 2位 2回戦敗退 2回戦敗退 フットボールリーグトロフィー 1回戦敗退(S) ガーナの旗 ジュニオール・アゴゴ 13
2008-09 チャンピオンシップ 46 13 14 19 50 65 53 19位 4回戦敗退 2回戦敗退 ウェールズの旗 ロバート・アーンショウ 17
2009-10 46 22 13 11 65 40 79 3位 3回戦敗退 3回戦敗退 プレーオフ2010 準決勝敗退 17
2010-11 46 20 15 11 69 50 75 6位 4回戦敗退 1回戦敗退 プレーオフ2011 準決勝敗退 イングランドの旗 ルイス・マクギューガン 13
2011-12 46 14 8 24 48 63 50 19位 3回戦敗退 3回戦敗退 ジャマイカの旗 ギャラス・マックリアリー 9
2012-13 46 17 16 13 63 59 67 8位 3回戦敗退 2回戦敗退 イングランドの旗 ビリー・シャープ 11
2013-14 46 16 17 13 67 64 65 11位 5回戦敗退 3回戦敗退 イングランドの旗 ジェイミー・パターソン 12
2014-15 46 15 14 17 71 69 59 14位 3回戦敗退 3回戦敗退 コンゴ民主共和国の旗 ブリット・アソムバロンガ 15
2015-16 46 13 16 17 43 47 55 16位 4回戦敗退 1回戦敗退 ポルトガルの旗 ネルソン・オリヴェイラ 9
2016-17 46 14 9 23 62 72 51 21位 3回戦敗退 3回戦敗退 コンゴ民主共和国の旗 ブリット・アソムバロンガ 14
2017-18 46 15 8 23 51 65 53 17位 4回戦敗退 3回戦敗退 イングランドの旗 キーラン・ダウエル 10
2018-19 46 17 15 14 61 54 66 9位 3回戦敗退 4回戦敗退 イングランドの旗 ルイス・グラバン 17
2019-20 46 18 16 12 58 50 70 7位 3回戦敗退 3回戦敗退 20
2020-21 46 12 16 18 37 45 52 17位 4回戦敗退 1回戦敗退 6
2021-22 46 23 11 12 73 40 80 4位 準々決勝敗退 2回戦敗退 プレーオフ2022 昇格 ウェールズの旗 ブレナン・ジョンソン 19
2022-23 プレミアリーグ 38 9 11 18 38 68 38 16位 3回戦敗退 準決勝敗退 ナイジェリアの旗 タイウォ・アウォニイ 11
2023-24 38 9 9 20 49 67 32[a] 17位 5回戦敗退 2回戦敗退 ニュージーランドの旗 クリス・ウッド 13
2024-25 38 不明の旗
  1. ^ 財務規定違反により勝ち点4が剥奪された

欧州の成績

[編集]

現所属メンバー

[編集]
プレミアリーグ 2023-24シーズン 基本フォーメーション(4-3-3
2024年9月24日現在[10]

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
4 DF ブラジル モラート
5 DF ブラジル ムリーロ
6 MF コートジボワール イブラヒム・サンガレ
7 DF ウェールズ ニコ・ウィリアムズ
8 MF イングランド エリオット・アンダーソン ()
9 FW ナイジェリア タイウォ・アウォニイ
10 MF イングランド モーガン・ギブス=ホワイト ()
11 FW ニュージーランド クリス・ウッド
12 DF アイルランド アンドリュー・オモバミデレ ()
13 GK ウェールズ ウェイン・ヘネシー
14 FW イングランド カラム・ハドソン=オドイ ()
15 DF イングランド ハリー・トフォロ
16 MF アルゼンチン ニコラス・ドミンゲス ()
No. Pos. 選手名
17 FW ドイツ エリック・ダ・シウヴァ・モレイラ ()
18 MF イングランド ジェームズ・ウォード=プラウズ
19 DF スペイン アレックス・モレノ
20 FW ポルトガル ジョタ
21 FW スウェーデン アンソニー・エランガ ()
22 MF イングランド ライアン・イェーツ
24 FW パラグアイ ラモン・ソーサ ()★
25 FW ナイジェリア エマヌエル・デニス
26 GK ベルギー マッツ・セルス
28 MF ブラジル ダニーロ
30 DF コートジボワール ウィリー・ボリー ()
31 DF セルビア ニコラ・ミレンコヴィッチ
33 GK ブラジル カルロス・ミゲル
34 DF ナイジェリア オラ・アイナ ()
44 DF イングランド ザック・アボット

※括弧内の国旗はその他の保有国籍を、星印はEU圏外選手を示す。

登録外の選手

[編集]

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
-- MF アイルランド ハリー・アーター ()

ローン移籍

[編集]
in

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
3 DF ポルトガル ヌーノ・タヴァレス (アーセナルFC)
29 DF アルゼンチン ゴンサロ・モンティエル (セビージャFC)
No. Pos. 選手名
20 MF アメリカ合衆国 ジョヴァンニ・レイナ
27 FW ベルギー ディヴォック・オリジ (ACミラン)
37 FW ポルトガル ロドリゴ・リベイロ
out

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
-- DF フランス ロイク・エンベ・ソー (アルメレ・シティFC)
-- DF スコットランド スコット・マッケンナ (FCコペンハーゲン)
-- DF イングランド ジョナタン・パンゾ (スタンダール・リエージュ)
-- DF イングランド ジョー・ウォーラル (ベシクタシュJK)
-- DF イングランド オマー・リチャーズ (オリンピアコスFC)
-- MF スイス レモ・フロイラー (ボローニャFC)
No. Pos. 選手名
-- MF ベルギー オレル・マンガラ (オリンピック・リヨン)
-- MF イングランド ルイス・オブライエン (ミドルスブラFC)
-- MF イングランド ジョンジョ・シェルヴェイ (チャイクル・リゼスポル)
-- MF コスタリカ ブランドン・アギレラ (ブリストル・ローヴァーズFC)
-- FW イングランド ジョシュ・ボウラー (カーディフ・シティFC)
-- FW 大韓民国 ファン・ウィジョ (アランヤスポル)
-- FW イングランド アレックス・マイテン (ポート・ベイルFC)
-- FW イングランド エマヌエル・デニス (ワトフォードFC)

歴代監督

[編集]
監督として18年間クラブを率いたブライアン・クラフ

歴代所属選手

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ Premier League Handbook 2022/23”. p. 34 (19 July 2022). 5 August 2022時点のオリジナルよりアーカイブ11 April 2023閲覧。
  2. ^ a b Paul Taylor (2023年8月30日). “Tom Cartledge was smuggled into first Forest game under his dad’s coat. Now he’s chairman”. New York Times. 2024年5月23日閲覧。
  3. ^ Evangelos Marinakis completes Nottingham Forest takeover and denies match-fixing allegations”. ガーディアン (2017年5月18日). 2021年9月1日閲覧。
  4. ^ ノッティンガム・フォレストが24季ぶりのプレミア復帰! 昇格PO制す”. Soccer King (May 30 2022). June 3 2022閲覧。
  5. ^ 30人の超大量補強で話題呼んだN・フォレスト それでもチーム最多得点者の1人はアカデミー出身の“生え抜き”だった”. ザ・ワールド. 2023年5月25日閲覧。
  6. ^ N・フォレストがプレミア残留決める大金星! 失速のアーセナルは2連敗でマンCに3連覇許す”. ゲキサカ (2023年5月23日). 2023年5月25日閲覧。
  7. ^ Ray Sasaki (2023年12月20日). “ノッティンガム・フォレストがクーパー監督解任…24年ぶりのプレミア昇格に導くも、今季の成績不振を受けて決断”. Goal.com. 2024年5月23日閲覧。
  8. ^ Ray Sasaki (2023年12月21日). “ノッティンガム・フォレスト、ヌーノ監督の新指揮官就任を発表!11月までベンゼマ所属アル・イテハドを指揮…約2年ぶりのプレミア復帰に”. Goal.com. 2024年5月23日閲覧。
  9. ^ N・フォレスト、PSR違反により勝ち点「4」の剥奪が決定…クラブは声明で処分への“失望”を表明”. サッカーキング (2024年3月19日). 2024年5月23日閲覧。
  10. ^ First Team”. ノッティンガム・フォレストFC. 2024年9月24日閲覧。

外部リンク

[編集]