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ハル・シティAFC

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハル・シティAFC
原語表記 Hull City Association Football Club
愛称 The Tigersタイガース
クラブカラー     オレンジ色
   
創設年 1904年
所属リーグ EFLチャンピオンシップ
所属ディビジョン 2部(2024-25
昨季リーグ順位 7位(2023-24
ホームタウン キングストン・アポン・ハル
ホームスタジアム KCスタジアム
収容人数 25,586[1]
代表者 トルコの旗 アジャン・イルジャル
監督 イングランドの旗 リアム・ロシニアー
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
サードカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

ハル・シティ・アソシエーション・フットボール・クラブHull City Association Football Club[2])は、イングランドヨークシャーキングストン・アポン・ハルをホームタウンとするプロサッカークラブである。愛称は「タイガーズ(The Tigers)」。

概要

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1904年に創立した。現在のホームスタジアムはヨークシャーキングストン・アポン・ハルKCOMスタジアム(収容人員は25,450人)。クラブカラーはオレンジと黒。黄色地に黒の縦縞が特徴的なユニフォームを使用しており愛称は「タイガーズ(The Tigers)」。チームロゴにも虎が描かれている。

歴史

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1904年に創設された100年以上の歴史を持つサッカークラブ。当時ハルの本拠地であるキングストン・アポン・ハルのあるヨークシャー州ハルFCハル・キングストン・ローヴァーズといったラグビーリーグチームの人気が支配的で、FAはそこにサッカーを導入しようとする計画を立てていて、その一環として1904年7月創設された。1905年にFAに加盟。1930年代はカップ戦でのアウトサイダーとして鳴らしたがそれもチームの3部降格で消えた。その後5、60年は大きなタイトルは全くと言っていいほど獲得できず、長く下部リーグ(主に3部)を主戦場にしてきたが、近年では、2003-04、2004-05シーズンに2シーズン続けて昇格する躍進も見せている。

2005-06シーズンから参戦しているチャンピオンシップでは、2シーズン連続でリーグ残留を果たし、3シーズン目となった2007-08シーズンでは強豪を押しのけ、クラブ創設以来最高位となる3位でシーズンを終え、プレミアリーグへの昇格プレーオフ進出の権利を獲得した。ホーム・アンド・アウェー方式で行われた昇格プレーオフでは、初戦でワトフォードに、2試合合計6-1と快勝し、続くプレーオフ決勝ではプレミアリーグ創設後初昇格を狙うブリストル・シティと対戦、試合は地元出身の大ベテラン、ディーン・ウィンダスのゴールでブリストル・シティを1-0で破り、ついにクラブ創設以来初となるトップリーグ昇格が決定した。チーム創設からトップリーグ初昇格までの期間としてはレディングに次いで2番目に遅い記録である。

初のトップリーグとなった2008-09シーズンの序盤は、アウェイでニューカッスルアーセナルトッテナムを破った他、これまたアウェイで敗れはしたもののマンチェスターU相手に3-4と好勝負を演じるなど旋風を巻き起こし、一時は3位まで上り詰めた。しかし、選手層の薄さや対戦相手に研究され始めたことから、シーズン中盤から後半戦はほとんど勝つことができず、残り2試合の時点で降格圏内の18位にまで順位を落とした。更に、勝てば残留となるホームでの最終節でも敗れた。しかし、序盤に獲得した勝ち点と残留を争っていたニューカッスルとミドルスブラが共に敗戦という状況にも助けられ、辛うじて残留を果たすことができた。ところが、翌2009-10シーズンは19位となり、2部に降格した。

2010年末よりエジプト人アッセム・アラムがオーナーに就任。徐々にチーム力を高め、2013-14シーズンには4季ぶりにプレミアリーグへ復帰した。2013年にオーナーのアラムが独断に基づき「ビジネス的に響きがいい」という理由でクラブ名を「ハル・タイガーズ」に改名する申請を行ったが[3]、伝統を重んじるサポーターから猛反発を受けた。2014年4月9日、FAは名称変更を求めたハル・シティの申請を棄却したことを発表した[4]。同年5月17日には110年のクラブ史における初の主要タイトル獲得をかけ、アーセナルFAカップ決勝を戦ったが、2点のリードを守りきれず2-3で敗れ準優勝に終わった[5]

2014-15シーズンは18位となり、チャンピオンシップ降格が決まった。2015-16シーズンはチャンピオンシップを4位で終えたが、昇格プレーオフで5位ダービー、6位シェフィールド・ウェンズデーを相次いで破り、1年でプレミアリーグ復帰を果たした。2016-17シーズンは18位となり、プレミアリーグからの降格が決定した後の2017年5月25日、マルコ・シウバ監督が辞任した。[6]2017-18シーズンは6月9日、レオニード・スルツキーが就任したが、低迷が続き、12月3日、双方の合意により、アシスタントコーチのオレグ・ヤロヴィンスキーと共にクラブを退団した。[7]12月7日、ナイジェル・アドキンスがアシスタントコーチのアンディ・クロスビーと共に1年半契約で監督に就任し、[8][9]最終的に18位でシーズンを終えた。

タイトル

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国内タイトル

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  • フットボールリーグ・サードディヴィジョン1:1回
    • 1965-66
  • フットボールリーグ・サードディヴィジョン・ノース:2回
    • 1932-33, 1948-49

国際タイトル

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  • なし

過去の成績

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シーズン リーグ FAカップ リーグ杯 欧州カップ / その他 最多得点者
ディビジョン 順位 選手 得点数
1993-94 ディビジョン2 46 18 14 14 62 54 68 9位 2回戦敗退 1回戦敗退 フットボールリーグトロフィー 北セクショングループステージ敗退 イングランドの旗 ディーン・ウィンダス 24
1994-95 46 21 11 14 70 57 74 8位 1回戦敗退 1回戦敗退 フットボールリーグトロフィー 北セクショングループステージ敗退 17
1995-96 46 5 16 25 36 78 31 24位 1回戦敗退 2回戦敗退 フットボールリーグトロフィー 北セクション2回戦敗退 8
1996-97 ディビジョン3 46 13 18 15 44 50 57 17位 2回戦敗退 1回戦敗退 フットボールリーグトロフィー 北セクション2回戦敗退 イングランドの旗 デュアン・ダービー 20
1997-98 46 11 8 27 56 83 41 22位 1回戦敗退 3回戦敗退 フットボールリーグトロフィー 北セクション2回戦敗退 15
1998-99 46 14 11 21 44 62 53 21位 3回戦敗退 2回戦敗退 フットボールリーグトロフィー 北セクション2回戦敗退 イングランドの旗 デイビッド・ブラウン 14
1999-00 46 15 14 17 43 43 59 14位 3回戦敗退 2回戦敗退 フットボールリーグトロフィー 北セクション準々決勝敗退 イングランドの旗 ジョン・エア 12
2000-01 46 19 17 10 47 39 74 6位 1回戦敗退 1回戦敗退 フットボールリーグトロフィー 北セクション1回戦敗退 7
2001-02 46 16 13 17 57 51 61 11位 2回戦敗退 2回戦敗退 フットボールリーグトロフィー 北セクション準決勝敗退 イングランドの旗 ガリー・アレクサンダー 23
2002-03 46 14 17 15 58 53 59 13位 1回戦敗退 1回戦敗退 フットボールリーグトロフィー 北セクション1回戦敗退 北アイルランドの旗 スチュアート・エリオット 12
2003-04 46 25 13 8 82 44 88 2位 1回戦敗退 1回戦敗退 フットボールリーグトロフィー 北セクション2回戦敗退 アイルランドの旗 ベン・バージェス 18
2004-05 リーグ1 46 26 8 12 80 53 86 2位 3回戦敗退 1回戦敗退 フットボールリーグトロフィー 北セクション1回戦敗退 北アイルランドの旗 スチュアート・エリオット 29
2005-06 チャンピオンシップ 46 12 16 18 49 55 52 18位 3回戦敗退 1回戦敗退 7
2006-07 46 13 10 23 51 67 49 21位 3回戦敗退 3回戦敗退 イングランドの旗 ディーン・ウィンダス 8
2007-08 46 21 12 13 65 47 75 3位 3回戦敗退 3回戦敗退 イングランドの旗 フレイザー・キャンベル
イングランドの旗 ディーン・ウィンダス
15
2008-09 プレミアリーグ 38 8 11 19 39 64 35 17位 6回戦敗退 2回戦敗退 ブラジルの旗 ジェオヴァンニ 8
2009-10 38 6 12 20 34 75 30 19位 3回戦敗退 3回戦敗退 アイルランドの旗 スティーヴン・ハント 6
2010-11 チャンピオンシップ 46 16 17 13 52 50 65 11位 3回戦敗退 2回戦敗退 イングランドの旗 マッティ・フライアット 9
2011-12 46 19 11 16 47 44 68 8位 4回戦敗退 1回戦敗退 16
2012-13 46 24 7 15 61 52 79 2位 4回戦敗退 2回戦敗退 スロベニアの旗 ロベルト・コレン 9
2013-14 プレミアリーグ 38 10 7 21 38 53 37 16位 準優勝 4回戦敗退 イングランドの旗 マッティ・フライアット 6
2014-15 38 8 11 19 33 51 35 18位 3回戦敗退 3回戦敗退 UEFAヨーロッパリーグ プレーオフ敗退 クロアチアの旗 ニキツァ・イェラヴィッチ 8
2015-16 チャンピオンシップ 46 24 11 11 69 35 83 4位 5回戦敗退 5回戦敗退 ウルグアイの旗 アベル・エルナンデス 22
2016-17 プレミアリーグ 38 9 7 22 37 80 34 18位 4回戦敗退 準決勝敗退 スコットランドの旗 ロバート・スノッドグラス 9
2017-18 チャンピオンシップ 46 11 16 19 70 70 49 18位 5回戦敗退 2回戦敗退 イングランドの旗 ジャロッド・ボーウェン 15
2018-19 46 17 11 18 66 68 62 13位 3回戦敗退 2回戦敗退 22
2019-20 46 12 9 25 57 87 45 24位 4回戦敗退 2回戦敗退 17
2020-21 リーグ1 46 27 8 11 80 38 89 1位 2回戦敗退 3回戦敗退 EFLトロフィー 準々決勝敗退 イングランドの旗 マリク・ウィルクス 22
2021-22 チャンピオンシップ 46 14 9 23 41 54 51 19位 3回戦敗退 1回戦敗退 イングランドの旗 キーン・ルイス=ポッター 13
2022-23 46 14 16 16 51 61 58 15位 3回戦敗退 1回戦敗退 コロンビアの旗 オスカル・エストゥピニャン 13
2023-24 46 19 13 14 68 60 70 7位 3回戦敗退 1回戦敗退 イングランドの旗 ジェイデン・フィロジーン 12
2024-25

欧州の成績

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現所属メンバー

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2024年8月2日現在[10]

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
2 DF イングランド レウィー・コイル英語版
3 DF イングランド ライアン・ジャイルズ
5 DF イングランド アルフィー・ジョーンズ
6 DF アイルランド ショーン・マクローリン英語版
11 MF トルコ ドウカン・シニク
14 MF アイルランド ハリー・ヴォーン英語版 ()
16 FW イングランド ライアン・ロングマン英語版
18 MF イングランド シャビエル・シモンズ英語版
19 FW コロンビア オスカル・エストゥピニャン
21 DF イングランド ブランドン・フレミング英語版
No. Pos. 選手名
24 MF コートジボワール ジャン・ミシェル・セリ
26 DF イングランド アンディ・スミス英語版
27 MF イングランド リーガン・スレイター英語版
29 DF イングランド マティ・ジェイコブ英語版
30 GK クロアチア イヴォル・パンドゥル
32 GK フランス ティモテー・ロー=トゥタラ英語版 ()
50 MF トルコ アブデュルカディル・オミュル
-- MF ドイツ マルヴィン・メーレム英語版 ()
-- DF イングランド コーディー・ドラメー英語版 ()
-- GK イングランド ハーヴェイ・カートライト英語版

※括弧内の国旗はその他の保有国籍を、星印はEU圏外選手を示す。

ローン移籍

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  • in

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
  • out

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
-- DF アイルランド ジェームズ・ファーロング英語版 (ウィンブルドン)
No. Pos. 選手名
-- MF ウェールズ カラム・ジョーンズ英語版 (モアカム) ()
監督

歴代監督

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2023年10月25日現在[11]
名前 就任 退任 勝率 %
イアン・ダウィー英語版 北アイルランドの旗 2010年3月16日 2010年6月30日 9 1 3 5 011.11
ナイジェル・ピアソン イングランドの旗 2010年7月1日 2011年11月14日 64 23 20 21 035.94
ニック・バーンビー イングランドの旗 2011年11月15日 2012年5月8日 33 13 8 12 039.39
スティーヴ・ブルース イングランドの旗 2012年7月1日 2016年7月22日 201 83 44 74 041.29
マイク・フェラン英語版 イングランドの旗 2016年7月23日 2017年1月3日 24 7 4 13 029.17
マルコ・シウバ ポルトガルの旗 2017年1月5日 2017年5月25日 22 8 3 11 036.36
レオニード・スルツキー ロシアの旗 2017年7月1日 2017年12月3日 21 4 7 10 019.05
ナイジェル・アドキンス英語版 イングランドの旗 2017年12月5日 2019年6月30日 78 26 21 31 033.33
グラント・マッキャン英語版 北アイルランドの旗 2019年7月1日 2022年1月25日 136 53 30 53 038.97
ショタ・アルベラーゼ ジョージア (国)の旗 2022年1月27日 2022年9月30日 30 9 6 15 030.00
アンディ・ドーソン英語版 イングランドの旗 2022年10月1日 2022年11月3日 8 3 0 5 037.50
リアム・ロシニアー イングランドの旗 2022年11月3日 2024年5月7日 78 27 28 23 034.62
ティム・ヴァルター英語版 ドイツの旗 2024年7月1日

歴代所属選手

[編集]

脚注

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  1. ^ EFL Official Website - Hull City”. EFL (3 January 2019). 3 January 2019閲覧。
  2. ^ [ˈhʌl ˈsɪti]
  3. ^ 金満、無知、放縦…傍若無人な素人オーナーがプレミアリーグを侵食 Soccer King 2014年1月28日
  4. ^ FA、ハルの名称変更を認めず Football Channel 2014年4月10日
  5. ^ アーセナル、逆転で11回目のFAカップ制覇 UEFA.com 2014年5月17日
  6. ^ “Marco Silva: Hull City manager resigns after the club's relegation”. BBC Sport. (25 May 2017). https://www.bbc.co.uk/sport/football/40043130 3 June 2017閲覧。 
  7. ^ “Slutsky Departs By Mutual Consent”. Hull City A.F.C. season. (3 December 2017). https://www.hullcitytigers.com/news/articles/2017/201718-slutsky-departs-by-mutual-consent/ 3 December 2017閲覧。 
  8. ^ “Nigel Adkins: Hull City appoint former Southampton and Reading boss”. BBC Sport (BBC). (7 December 2017). https://www.bbc.co.uk/sport/football/42223717 7 December 2017閲覧。 
  9. ^ “Tigers Appoint Nigel Adkins”. Hull City A.F.C.. (7 December 2017). https://www.hullcitytigers.com/news/articles/2017/201718-nigel-adkins/ 7 December 2017閲覧。 
  10. ^ First Team”. ハル・シティAFC. 2024年8月2日閲覧。
  11. ^ Manager History for Hull City”. Soccerbase. 4 January 2017閲覧。

外部リンク

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