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リチャード・ハミルトン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
リチャード・ハミルトン
Richard Hamilton
USO講演会でのハミルトン (2018年)
引退
ポジション SG/SF
シュート 右手
基本情報
愛称 リップ(Rip)
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1978-02-14) 1978年2月14日(46歳)
出身地 ペンシルベニア州コーテツビル
身長(現役時) 201cm (6 ft 7 in)
体重(現役時) 88kg (194 lb)
キャリア情報
出身 コネチカット大学
ドラフト 1999年 1巡目 7位  WAS 
永久欠番 ピストンズ  32 
選手経歴
1999-2002
2002-2011
2011-2013
ワシントン・ウィザーズ
デトロイト・ピストンズ
シカゴ・ブルズ
受賞歴
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten

リチャード・クレイ・ハミルトンRichard Clay Hamilton, 1978年2月14日 - )は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州コーテツビル出身の元バスケットボール選手。NBAデトロイト・ピストンズなどで活躍した。身長201cm、体重88kg。ポジションはガードからスモール・フォワードをこなす。愛称は名前の頭文字と切り裂くの意味の"Rip"。

経歴

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コネチカット大学に進学し、大学時代には1999年NCAAトーナメントでチームの主力選手として優勝し最優秀選手となる。

ワシントン・ウィザーズ

大学3年終了後、1999年のNBAドラフトに1巡目7位でワシントン・ウィザーズから指名を受け入団した。 ウィザーズでは3度目の現役復帰を果たしていたマイケル・ジョーダンとコンビを組みプレイしていた。ウィザーズに3シーズン所属した後、2002年にジェリー・スタックハウスら複数選手とのトレードでデトロイト・ピストンズへ移籍した。

デトロイト・ピストンズ

2003-04シーズン以降、ハミルトンはピストンズの主力メンバーとして定着し、兄の様に慕うチャウンシー・ビラップスと共にNBAを代表するガードコンビを形成、当時の東カンファレンスの強豪であるピストンズの得点源として活躍している。チームバスケットを標榜するラリー・ブラウン監督の下、2003-04シーズンにはNBAファイナル優勝を飾った。2005-06シーズンには、NBAオールスターゲームの控え選手に初選出された。その年、ピストンズのチーム史上最高の64勝18敗となる快進撃を支える要となった。2007年、2008年にも3年連続でオールスターに選出され、NBAを代表するシューティングガードの1人となった。

2007年1月9日、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦で通算10000得点を達成した。

シカゴ・ブルズ

2011年オフにシカゴ・ブルズに移籍し、2シーズンプレーした。

現役引退

2013年夏に再びFAになったものの、獲得に現れるチームは出現せず、2015年2月26日に引退を表明した。

2016年2月12日、デトロイト・ピストンズは、ハミルトンが在籍時に着用していた背番号「32」を永久欠番にすると発表[1]。2017年2月26日のボストン・セルティックス戦のハーフタイムで永久欠番授与式が執り行われた[2][3]

個人成績

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略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック   TO  平均ターンオーバー  PPG  平均得点
 太字  キャリアハイ  *  リーグリーダー  †  優勝シーズン

レギュラーシーズン

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
1999–00 WAS 71 12 19.3 .420 .364 .774 1.8 1.5 .4 .1 1.2 9.0
2000–01 78 42 32.3 .438 .274 .868 3.1 2.9 1.0 .1 2.6 18.1
2001–02 63 57 35.0 .435 .381 .890 3.4 2.7 .6 .2 2.1 20.0
2002–03 DET 82 82 32.2 .443 .269 .833 3.9 2.5 .8 .2 2.4 19.7
2003–04 78 78 35.5 .455 .265 .868 3.6 4.0 1.3 .2 2.7 17.6
2004–05 76 76 38.5 .440 .305 .858 3.9 4.9 1.0 .2 2.9 18.7
2005–06 80 80 35.3 .491 .458* .845 3.2 3.4 .7 .2 2.2 20.1
2006–07 75 75 36.8 .468 .341 .861 3.8 3.8 .8 .2 2.1 19.8
2007–08 72 72 33.7 .484 .440 .833 3.3 4.2 1.0 .1 1.8 17.3
2008–09 67 51 34.0 .447 .368 .848 3.1 4.4 .6 .1 2.0 18.3
2009–10 46 46 33.7 .409 .297 .846 2.7 4.4 .7 .1 2.5 18.1
2010–11 55 39 27.2 .429 .382 .849 2.3 3.1 .7 .1 1.6 14.1
2011–12 CHI 28 28 24.9 .452 .370 .784 2.4 3.0 .4 .0 1.8 11.6
2012–13 50 45 21.8 .429 .308 .857 1.7 2.4 .5 .1 1.7 9.8
通算:14年 921 783 32.1 .449 .346 .852 3.1 3.4 .8 .1 2.1 17.1
オールスター 3 0 15.5 .458 .500 --- 2.0 1.3 .0 .0 1.0 7.7

プレーオフ

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
2003 DET 17 17 38.8 .442 .333 .906 3.9 2.6 .8 .1 3.4 22.5
2004 23 23 40.2 .447 .385 .848 4.6 4.2 1.2 .0 3.1 21.5
2005 25 25 43.2 .453 .294 .798 4.3 4.3 .8 .1 3.1 20.0
2006 18 18 38.3 .413 .350 .851 2.9 2.7 .9 .3 2.2 20.4
2007 16 16 39.9 .429 .400 .865 4.3 3.8 .9 .1 1.9 18.8
2008 17 17 38.6 .470 .308 .911 4.2 3.9 1.4 .5 2.8 21.6
2009 4 4 38.5 .356 .200 .900 2.8 5.0 1.3 .3 2.5 13.3
2010 CHI 6 6 28.5 .414 .333 .818 3.2 3.0 .2 .0 1.3 13.0
2011 4 0 17.0 .370 .429 .750 .8 1.3 .3 .5 1.3 6.5
出場:9回 130 126 38.8 .439 .340 .860 3.9 3.6 .9 .2 2.7 19.8

プレイスタイル

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味方のスクリーンを非常にうまく使いノーマークでボールをもらい、高確率で決めるシューター。ボールのないところでひたすら動き回る彼に、マッチアップするディフェンスは手を焼くことになる。ミドルからロングまでシュートレンジが広く、FG成功率は4割後半とガードとしては非常に高い水準にある。非常に細身の体型であるためパワープレーには向いていないが、ボディバランスに優れ、スタミナも抜群で試合終了まで走りつづけられる体力の持ち主である(中学時代から1時間のランニングを日課にしており、オフシーズンにはさらに膨大な量の走り込みを行う)。また粘り強いディフェンスも持ち味である。

フェイスガード

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ハミルトンは試合中フェイスガードをつけるのがシンボルとなっている。2003-04シーズン後半から、鼻の骨折を防ぐために透明なプラスティック製のフェイスガードを装着して試合に臨んでいる。ハミルトンは学生時代に1度、プロ入り後2度、鼻の骨折を経験している。また鼻の骨折が治ったのでフェイスガードを一度は外したが、調子が落ちてしまったのでげんを担ぐ意味からもフェイスガードをつけてプレーを続けている。

脚注

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外部リンク

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