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リチャード・ボナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
リチャード・ボナ
Richard Bona
リチャード・ボナ(2006年)
基本情報
出生名 Bona Pinder Yayumayalolo
生誕 (1967-10-28) 1967年10月28日(57歳)
出身地 カメルーンの旗 カメルーン ミンタ
ジャンル ジャズフュージョン
職業 ベーシスト歌手マルチプレイヤーコンポーザー
担当楽器 エレクトリック・ベースダブル・ベース、バラフォン、ボーカル
レーベル コロムビア/ソニー
ヴァーヴ
エマーシー/ユニバーサル
共同作業者 パット・メセニー・グループ

リチャード・ボナRichard Bona1967年10月28日 - )は、西アフリカカメルーン出身のジャズフュージョン・ベーシスト。その才能から「ジャコ・パストリアスの再来」と言われている。

略歴

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カメルーン東部にある未開の土地、ミンタ村に生まれる。音楽一家の元で育ち、幼い頃からバラフォン(アフリカの木琴)等の楽器に親しみ、5歳になると家族と共に村の教会で歌い演奏した。カメルーン第二の都市ドゥアラに転居するとジャズ・クラブで演奏するようになった。主楽器はギターであったが、そこでフュージョン・ミュージシャンでベーシスト、ジャコ・パストリアスのアルバム『ジャコ・パストリアスの肖像』に出会い、ギターからベースに持ち替えた。

1990年に父親が逝去すると、パリに渡り音楽教育を受け、地元のジャズ・ミュージシャンと活動するようになる。1995年にはジョー・ザヴィヌルと共演するようになり、ニューヨークに拠点を移す。ザヴィヌルのアルバム『マイ・ピープル』の収録に参加しワールド・ツアーにも同行、この折に初来日した。さらに、ハリー・ベラフォンテのバンド・リーダー及び、音楽監督としても活動の幅を広げる。1999年に初リーダー作となるアルバム『シーンズ・フロム・マイ・ライフ』をソニー・ミュージックより発表。セッション・ミュージシャンとしても人気を高めてきて、ランディ・ブレッカー等と共演をした。

2000年はデイヴィッド・サンボーンジョー・サンプルらと「S.S.B.B.バンド」を組みワールド・ツアー。2001年にはNHKテレビ「みんなのうた」用にギタリストの中村善郎と共作、「風がくれたメロディ」を発表。この作品でボナは日本語詞に挑戦した。同年にセカンド・アルバム『レヴランス』を発表。この頃にはポスト・ジャコ・パストリアスといわれるほど、人気を高めていた。パット・メセニーからも声をかけられ(マルチに楽器を演奏できる知り合いがいないか聞かれた際に「自分がいる」と言ってメセニーを驚かせる)、年間契約の元、パット・メセニー・グループに加わり、アルバム『スピーキング・オブ・ナウ』に参加しワールド・ツアーにも同行。2003年にヴァーヴ・レコードに移籍、アルバム『ムニア - ザ・テイル』を発表、同年に渡辺香津美オラシオ・エルナンデスとトリオを組み『Mo'Bop』を発表、翌年に『Mo'Bop II』を発表した。マイク・スターンや渡辺貞夫のツアーでも度々来日している。2005年発表のアルバム『ティキ』(EmArcyより)は、ニューヨーク、ブラジル、パリの三都市で録音されている。『ティキ』とはドゥアラ語で「宝物」を意味している。生地のミンタ村の様子や私生活を追ったドキュメンタリーDVD『アフリカン・テイル』も同時にリリースされた。

2021年12月、ソーシャルメディアに内戦を煽るような動画をポストし、厳しく批判された。動画において、ボナは「あらたな戦線」(another war front) を呼びかけたうえで、あるテレビ局が政府に近すぎるとして「燃やす」ことを扇動したとされる[1]

ディスコグラフィ

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スタジオ・アルバム

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  • 『シーンズ・フロム・マイ・ライフ』 - Scenes from My Life (1999年、Columbia/Sony Music)
  • 『レヴランス』 - Reverence (2001年、Columbia/Sony Music)
  • 『ムニア - ザ・テイル』 - Munia: The Tale (2003年、Verve Records/Universal Music Jazz France)
  • 『ティキ』 - Tiki (2005年、EmArcy)
  • 『ザ・テン・シェイヅ・オブ・ブルース』 - The Ten Shades of Blues (2009年、EmArcy)
  • 『ボナファイド』 - Bonafied (2013年、Universal Jazz France)
  • Heritage (2016年、Qwest Records) ※with Mandekan Cubano

ライブ・アルバム

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  • Bona Makes You Sweat (2008年、EmArcy)

EP

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  • 『風がくれたメロディ』 - Kaze ga Kureta Melody (2000年、Columbia Jazz)

DVD

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  • 『アフリカン・テイル』 - African Tail (2005年、Universal)

ゲスト参加アルバム

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テレビ出演

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脚注

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  1. ^ Agency, Ecofin. “Richard Bona faces strong criticism on Facebook after his civil war incitement video” (英語). Ecofin Agency. 2021年12月24日閲覧。

外部リンク

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