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リナクロチド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
リナクロチド
Linaclotide structure. A 2D line-angle schematic of linaclotide (sequence CCEYCCNPACTGCY).[1] The phenolic ring of terminal tyrosine (Y) is in the lower left corner. Exaggerated bond lengths emphasize 3 disulfide (-S—S-) bonds between 6 cysteines (C's).
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
販売名 リンゼス, Linzess
ライセンス EMA:リンクUS FDA:リンク
胎児危険度分類
  • US: C
法的規制
  • JP: 処方箋医薬品
薬物動態データ
生物学的利用能定量下限未満
代謝腸管でアミノ酸に分解
データベースID
CAS番号
851199-59-2 チェック
ATCコード A06AX04 (WHO)
PubChem CID: 16158208
IUPHAR/BPS英語版 5017
ChemSpider 17314504 ×
UNII N0TXR0XR5X チェック
KEGG D09355  チェック
化学的データ
化学式C59H79N15O21S6
分子量1526.74 g/mol
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リナクロチド: Linaclotide、商品名:リンゼス、: Linzess)は、グアニル酸シクラーゼC受容体アゴニスト、慢性便秘症の治療薬である[2]。日本においては2017年3月に、便秘型過敏性腸症候群薬として薬価収載され、2018年8月21日、慢性便秘症の効能・効果を追加承認された[2]。日本では、アステラス製薬から「リンゼス」という商品名で販売されている[2][3]

概要

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1日1回経口投与の慢性便秘症治療薬で、腸管上皮の表面に存在するグアニル酸シクラーゼC受容体に作用し、腸管内への水分分泌を促進することにより、排便を促進する[4]。水分量を増やし便を軟らかくするタイプの便秘薬に分類される[5]

用法用量

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一日一回食前に投与する[6]

有効性

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日本の慢性便秘症患者186例を、リナクロチド投与群(0.5 mg)またはプラセボ投与群に1:1の比で無作為に割り付け、リナクロチドを4週間経口投与した際の有効性を検証するとともに安全性を検討した結果、主要評価項目で、リナクロチド投与群はプラセボ投与群と比較して統計的に有意な改善を示した[2]

副作用・併用注意

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下痢、腹痛、貧血など[6]

脚注

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  1. ^ Oh, See Arr (August 17, 2011). “Macrocycle Milestone for Ironwood Pharma”. The Haystack. http://cenblog.org/the-haystack/2011/08/macrocycle-milestone/ 11 February 2017閲覧。. 
  2. ^ a b c d 「リンゼス®錠0.25 mg」について 日本で慢性便秘症の効能・効果で追加承認取得 | アステラス製薬”. www.astellas.com. 2018年11月27日閲覧。
  3. ^ アステラス 便秘型過敏性腸症候群治療薬リンゼス錠を新発売
  4. ^ くすりのしおり | くすり詳細”. www.rad-ar.or.jp. 2018年11月27日閲覧。
  5. ^ 日本経済新聞社・日経BP社「便秘薬も効能様々 のみ続けると効き目が弱まるものも|健康・医療|NIKKEI STYLE」『NIKKEI STYLE』2018年10月28日。2018年11月27日閲覧。
  6. ^ a b 日経メディカル処方薬事典. “リンゼス錠0.25mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)|日経メディカル処方薬事典” (日本語). 日経メディカル処方薬事典. https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/drugdic/prd/23/2399017F1020.html 2018年11月27日閲覧。 

関連項目

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