リニエルス級駆逐艦
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リニエルス級駆逐艦 | |
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D-51 リニエルス(近代化改修後) | |
基本情報 | |
種別 |
建造当初:駆逐艦 近代化改修後:対潜フリゲート |
建造所 | バサン、カルタヘナ造船所 |
運用者 | スペイン海軍 |
建造期間 | 1944年 - 1951年 |
就役期間 | 1951年 - 1982年 |
計画数 | 2 |
建造数 | 2 |
前級 | チュルカ級 |
次級 | アウダス級 |
その他 | 詳細は#諸元表を参照 |
リニエルス級駆逐艦(スペイン語: Destructor clase Liniers)とは、スペイン海軍の駆逐艦である。
先に起工された艦の艦名からアラバ級駆逐艦(スペイン語: Destructor clase Álava)とする資料もある[1]ほか、チュルカ級駆逐艦の第3バッチに分類する資料もある[2]。
概要
[編集]1927年にアルゼンチンに売却されたチュルカ級駆逐艦前期型2隻の代艦として、1936年に2隻が発注された。
しかし、同年7月のスペイン内戦勃発と、内戦終結直後の第二次世界大戦勃発の影響により、実際の起工は1944年までずれ込んだ。両艦ともに1951年に就役し、図らずも第二次世界大戦後にスペインが初めて建造就役させた駆逐艦となった。
両艦は1960年から1962年にかけて近代化改修を受け、センサー類と対潜・対空兵装を強化し、高速対潜フリゲートに衣替えしたが、1982年までに退役した。
諸元表
[編集]就役当初 (駆逐艦) |
近代化改修後 (高速対潜フリゲート) | |
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排水量 | 満載:2,225 t[3] | 満載:2,280 t ※D-51は2,306 t [3] |
全長 | 101.2 m[3] | 102 m [3] |
全幅 | 9.7 m | |
吃水 | 3.7 m | |
機関 | ヤーロウ式ボイラー×4缶[3] | ヤーロウ式ボイラー×3缶[3] |
パーソンズ式蒸気タービン×2基 | ||
スクリュープロペラ×2軸 | ||
機関出力 | 42,000 shp | 31,500 shp |
速力 | 32 kt | 28 kt |
航続距離 | n/a | |
乗員 | 204名 | 224名 |
兵装 | 45口径120mm単装砲×4基 | Mk.34 3インチ (76.2mm) 単装砲×3基 |
ラインメタル 37mm単装機銃×2基 | 70口径40mm単装機銃×3基 | |
20mm単装機銃×3基 | ||
533mm3連装魚雷発射管×2基 | Mk.4 短魚雷落射機×2基 ※Mk.32用 | |
― | Mk.11 ヘッジホッグ対潜迫撃砲×2基 | |
爆雷投射機×2基 | Mk.6 爆雷投射機×8基 | |
爆雷投下軌条×1基 | 爆雷投下軌条×2基 | |
レーダー | n/a | MLA-1b 対空捜索用 |
SG-6b 対水上捜索用 | ||
AN/SPG-34 砲射撃指揮用×2基 | ||
ソナー | QHB 船底装備式 | |
電子戦 | Mk.5 Harp ECM[3] |
同型艦
[編集]# | 艦名 | 起工 | 進水 | 竣工 | 退役 | 出展 |
---|---|---|---|---|---|---|
D-51 | リニエルス Liniers |
1944年 12月30日 |
1946年 5月1日 |
1951年 1月27日 |
1982年 12月 |
[1] |
D-52 | アラバ Álava |
1944年 1月7日 |
1947年 5月18日 |
1951年 12月11日 |
1978年 11月 |
[1] |
参考資料・サイト
[編集]関連項目
[編集]- ウィキメディア・コモンズには、リニエルス級駆逐艦に関するカテゴリがあります。