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リーフファイトTCG

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

リーフファイトTCGLFTCGと略すことも)はLeafブランド発売のファンディスク「初音のないしょ!!」内のゲーム「リーフファイト97」を元にティーアイ東京が1999年に発売したトレーディングカードゲーム(TCG)である。バージョン4.00以降はイマ・エンターテイメント[1]から発売されている。

Leafのゲームのキャラクターが多数登場するのが特徴で、作画にはあずまきよひこ高雄右京など有名イラストレーターが起用されている。『ひぐらしのなく頃に』の制作で有名な同人サークル07th Expansionも、ビジュアルノベル制作以前はリーフファイトのオリジナルカード制作サークルとして活動していた。

日本のTCG黎明期に、マジック・ザ・ギャザリングモンスターコレクションポケモンカードゲームと並んで、人気の高いゲームだった。

2009年4月30日をもってサポートが休止してオフィシャルホームページも閉鎖された。 しかし根強い人気から、未だ非公認大会が各地で行われている。

基本ルール

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  1. 対戦は2名のプレイヤーにより1対1で行われる。
  2. 双方のプレイヤーは、ルール制限に従い構築した60枚以上の山札(デッキという)を持つ。
  3. 各々のプレイヤーは、後述する進行手順に従いデッキからカードを引き、あるいはカードを使用し、定められた方法で(基本的には自分のターンに)相手を攻撃する。
  4. 双方が攻撃と防御を繰り返し、リーダーが倒されるか、規定の数のキャラクターが倒される(ゲーム開始時は5体)か、デッキからカードを引けなくなったプレイヤーは、敗北となる。

ゲームの進行手順

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双方のプレイヤーが各々の手番(ターンと呼ぶ)を交互に実行することでゲームを進める。ターンは主に次の3つのフェイズで構成される。

  1. エントリーフェイズ:前のターンまでに消耗していた全ての自分のキャラクターを待機状態に戻す。フィールド上のすべてのバトルカードを待機状態に戻す。このターンのプレイヤーはデッキからカードを1枚引く。
  2. メインフェイズ:キャラクターの呼び出し、アイテムカードやバトルカードを出す、バトルの宣言など、プレイヤーの行動の中軸となるフェイズ。多くの行動はここで行われる。
  3. 終了フェイズ:相手のターンに移す。

カードの種類

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キャラクターカード

このゲームでもっとも重要なカード。 特殊能力やイベントカード、アイテムカードを使用する際に必要となる「コスト」を生み出すことができる。 また、敵に攻撃を仕掛ける(バトルを挑む)のもキャラクターである。 コストを出したり、バトルを行うとキャラクターカードは「消耗状態」になってしまい、次の自分のターンのエントリーフェイズに「待機状態」になるまで、基本的に能力を使ったりバトルを行ったりできない。

全てのキャラクターには「」「早さ」「賢さ」「根性」「感性」という5つのパラメータが設定されており、この能力を使ってバトルが行われるほか、コストを生んだキャラクターのパラメータがイベントカード等の効力に反映されることもある。

また、多くのキャラクターは何らかの特殊能力を持っており、一定のコストを支払って任意に能力を発動することができる。

バトル等の結果としてキャラクターがダメージを受けた場合にはダメージが蓄積されてゆき、ターンが終ってもダメージが回復されることはなく、回復するためには特殊能力を使ったり、イベントカードを使ったりする必要がある。

タッグキャラクターカード
バトルカード

キャラクター同士がバトルを行う際に必要となるカード。カードの上部に競技種目が描かれ、攻撃と防御の数値を定義してあり、パラメータが反映されていることが多い。攻撃が「力」で防御が「早さ」なら、バトルを行う双方のキャラクターの「力」の数字が攻撃力となり、「早さ」の数字が防御力となる。気力の値や複数の属性を足した値を用いる特殊なバトルカードも存在する。

バトルカードは自分のターンのメインフェイズに場に出すことができ、バトルに使用すると消耗状態になるが、次のターン(敵味方を問わず)のエントリーフェイズに待機状態になる。相手のバトルカードを使用することも可能である。

1人のプレイヤーが同時に3枚まで、相手と合わせて最大6枚までバトルカードは場に出せ、自分が出したバトルカードに限り、自分の終了フェイズに任意に破棄(ゴミ箱送り)が可能。

アイテムカード

キャラクターに対して装備させることで、そのキャラクターに永続的な効果をもたらすカード。キャラクターの能力を増加させることもあれば、能力を減殺することもある。

イベントカード

一時的に何らかの効果を発生させるカード。キャラクターの特殊能力と同様、任意のタイミングで使用することが可能。

フィールドカード

場に出すことで、永続的にゲーム全体に影響を及ぼすカード。場に1枚しか存在することができず、どちらかのプレイヤーが次のフィールドカードを場に出すと、前のフィールドカードはゴミ箱送りになる。

基本的な用語

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コスト
何らかの動作を行う際に必要となる代償。キャラクターを消耗させたり、手札からキャラクターカードをゴミ箱へ棄てることでコストを得るのが一般的だが、コストを生み出すイベントカードや特殊能力も存在する。特殊能力や多くのカードの使用にはこのコストを消費することが多い。
リーダー
初めから場に存在しているキャラクター。手札から任意に呼び出せる一般のキャラクターの2倍の体力があり、容易に倒されることはないが、リーダーが倒された場合はゲームに敗北する。通常のキャラクターカードをリーダーとして使用することが出来るが、リーダー専用カード(最初から気力が倍になっているほか、裏面の色が異なる)も存在する。
デッキ
いわゆる山札。
ゴミ箱
いわゆる捨て札置き場。

オリジナルカード

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リーフファイトは「キャラクターの競技」をモチーフとしているので、あらゆるキャラクターを組み込みやすい。

また、パラメーターがビジュアル化されているためにキャラごとの特色を出しやすい(足が速い、力が弱い等)こともあり、リーフファイトのオリジナルカードは他のTCGのものより盛んに製作されている。その範囲はリーフのゲームにとどまらず、他者の作品やライトノベル、アニメなどからも多数引用されている。 本物と見分けがつかないものもあるが、正規品との違いを出すため、イラストがイラスト枠よりはみ出ているものが多い。 また、同人ゲーム「ひぐらしのなく頃に」で一世を風靡したサークル「07th Expansion」は、以前はリーフファイトのオリジナルカードを製作していたことが知られている。

発売されたバージョン

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メイン
  • ver. 0.9β (1999年1月) 市販前のテスト版。イベントで発売された。
  • ver. 1.00 (1999年3月) 市販された最初の作品であり、基本的なカードが中心。
  • ver. 1.01β (1999年5月) 市販前のテスト版。イベントで発売された。
  • ver. 1.01 (1999年7月) テキスト表現の見直し、数値の微調整など。Ver1.00の再生産の意味合いが強い。
  • ver. 1.01A (1999年) さらに見直しがされた特定の15枚のカードのパック。大会、イベントで配布された。
  • ver. 1.02 (2000年6月) イベント等で配布された限定カード2枚が追加。
  • ver. 1.03 (2001年9月) 性別や属性、レアリティの表記。Ver. 3.00発売に伴う調整版
  • ver. 2.00β (2000年) 市販前のテスト版。イベントや通販、一部店舗で販売。
  • ver. 2.00 (2000年4月) フィールドカードが登場。
  • ver. 2.01 (2000年6月) テキスト表現の見直し、数値の微調整など。Ver2.00の再生産の意味合いが強い。
  • ver. 2.02 (2001年10月) 書籍の付録だった2枚のカードが追加。Ver. 3.00発売に伴う調整版
  • ver. 3.00β (2002年) 市販前のテスト版。イベントや通販、一部店舗で販売。
  • ver. 3.00 (2002年3月) 
  • ver. 4.00β (2003年) 市販前のテスト版。イベントや通販、一部店舗で販売。
  • ver. 4.00 (2003年10月)
  • ver. 5.00β (2004年) 市販前のテスト版。イベントや通販、一部店舗で販売。
  • ver. 5.00 (2004年5月)
  • ver. 6.00β (2005年5月) 市販前のテスト版。イベントや通販、一部店舗で販売。
  • ver. 6.00 (2005年7月)
  • ver. 7.00β (2006年8月) 市販前のテスト版。イベントや通販、一部店舗で販売。
  • ver. 7.00 (2006年10月)
拡張版
  • フルキャラクターエディション (2004年11月) キャラクターカード、タッグキャラクターカードのみ。
  • フルキャラクターエディション2 (2005年12月) キャラクターカード、タッグキャラクターカードのみ。
  • フルキャラクターエディション3 (2007年5月) キャラクターカード、タッグキャラクターカードのみ。
ミニパック
  • カップリングパック (2005年9月) ToHeart2の主人公と各女性キャラとのタッグキャラクターカードのみ。
  • バラエティパック(2007年1月) ぶっとんだ面白カードを集めたお楽しみパック
  • バラエティパックVol.2(2007年5月) ぶっとんだ面白カードを集めたお楽しみパック第2弾
再録版
  • スターティングエディション (2002年7月) ver.1~ver.2のカードの再収録。
  • ビギニングエディション (2004年7月) 新規カードとver.1~ver.3のカードの再収録。再録分はそれぞれ、ver.1.04、ver.2.03、ver.3.01とされており、内容が変更されているカードもある。
構築済み
  • ハイチューニングデッキ (2003年2月) ver.1~ver.3のカード60枚の構築済みスターターデッキ。ルミラ版と耕一版の2種類がある。
  • スターティングデッキ Vol.1「タマ姉のたくらみ」(2006年8月) 40枚構成の再録カードで構成された初心者向けデッキ
  • スターティングデッキ Vol.2「ハクオロの誓い」(2007年1月) 40枚構成の再録カードで構成された初心者向けデッキ
  • スターティングデッキ Vol.3「まーりゃんキック」(2007年5月) 40枚構成の再録カードで構成された初心者向けデッキ
プレビュー版
  • Ver.5.00αパック
  • Ver.6.00αパック (2005年1月)
  • 「鎖 ~クサリ~」 プレビューパック (2005年9月)
  • Ver.8.00αパック (2007年8月) コミックマーケットで販売。

脚注

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  1. ^ ティーアイ東京がイマ・エンターテイメントに企業・業務統合されたため。ティーアイ東京はブランド名として残り、発売された。

外部リンク

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