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ルソベナトル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ルソベナトル
生息年代: 後期ジュラ紀-前期白亜紀、154–144.7 Ma
ルソベナトル
地質時代
後期ジュラ紀-前期白亜紀
(約1億5,400万~1億4,470万年前) - 
(キンメリッジアンからベリアシアン)
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
下綱 : 主竜形下綱 Archosauromorpha
上目 : 恐竜上目 Dinosauria
: 竜盤目 Saurischia
亜目 : 獣脚亜目 Theropoda
階級なし : カルカロドントサウルス類 Carchalodontosauria
: ルソベナトル Lusovenator
学名
Lusovenator
Malafaia et al.2020

ルソベナトル(学名:Lusovenatorポルトガルの狩人の意)はカルカロドントサウルス類に属する獣脚類恐竜の1属で、現在のポルトガルにある後期ジュラ紀キンメリッジアン)の Praia de Amoreira Porto-Novo 部層と、後期ジュラ紀-前期白亜紀チトニアン-ベリアシアン)の ロウリニャン累層 (Lourinhã Formation) Assenta 部層から産出している。唯一の種 Lusovenator santosi を含む[1]

発見と命名

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タイプ標本は1980年代にジョゼ・ジョアキン・ドス・サントスによって発見され、そのおよそ30年後に彼の化石コレクションは自然史協会に寄贈された。本標本は2017年に未命名のまま記載されアロサウルス科に分類された[2]。ネオタイプ標本が2019年に記載され、そのときに両標本ともカルカロドントサウルス類 (Carcharodontosauria) とされた[3]。2020年に Lusovenator santosi として記載・命名された[1]

既知の残存部位は、若年個体と考えられているタイプ標本 SHN.036 が「軸椎歯突起、環椎の間椎心、1つの頸椎、分離した頸椎棘突起、複数の胴椎、仙椎の破片、複数の尾椎、血道弓、頚肋と肋骨の破片、右腸骨、左右の恥骨、左右の坐骨など部分的な体骨格」から成り、ネオタイプ標本 SHN.019 では「関節が繋がった一続きの尾椎とほぼ完全な右足底部」から成る[1]

語源

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属名の Lusovenator は領域が現在のポルトガルとおおよそ一致するローマ帝国属州ルシタニア ("Lusitania") の名前と狩人を意味するラテン語の "venator" に由来する。種小名 santosi は化石を発見したジョゼ・ジョアキン・ドス・サントスへの献名である[1]

分類

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記載者は系統分析を行い、ルソベナトルをカルカロドントサウルス類 (Carcharodontosauria) の中でカルカロドントサウルス科ネオヴェナトル科の外に置いた。彼らのクラドグラムを以下に示す:[1]


アロサウルス上科

メトリアカントサウルス科

Allosauria

アロサウルス科

Carcharodontosauria

ルソベナトル

Veterupristisaurus

シアッツ

カルカロドントサウルス科
ネオヴェナトル科

Cau (2024) はルソベナトルをカルカロドントサウルス科の一員とし、サウロニオプスVeterupristisaurusエオカルカリアコンカヴェナトルらと1つのクレードを形成するとした[4]

カルカロドントサウルス科
ネオヴェナトル

サウロニオプス

Veterupristisaurus

ルソベナトル

エオカルカリア (type skull roof)

コンカヴェナトル

Carcharodontosaurus iguidensis (holotype maxilla)

アクロカントサウルス

エオカルカリア (referred maxilla)

Meraxes

Carcharodontosaurus iguidensis (referred cranial material)

ラジャスヴェナトル

ラボカニア

シャオキロン
Carcharodontosaurus saharicus (neotype)

Carcharodontosaurus saharicus (described by Stromer in 1931)

ティラノティタン

マプサウルス
ギガノトサウルス

出典

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  1. ^ a b c d e Elisabete Malafaia; Pedro Mocho; Fernando Escaso; Francisco Ortega (2020). “A new carcharodontosaurian theropod from the Lusitanian Basin: evidence of allosauroid sympatry in the European Late Jurassic”. Journal of Vertebrate Paleontology 40: e1768106. doi:10.1080/02724634.2020.1768106. 
  2. ^ Malafaia, E., P. Mocho, F. Escaso, and F. Ortega. 2016. "A juvenile allosauroid theropod (Dinosauria, Saurischia) from the Upper Jurassic of Portugal". Historical Biology 29 : 654–676
  3. ^ Malafaia, E., P. Mocho, F. Escaso, P. Dantas, and F. Ortega. 2019. "Carcharodontosaurian remains (Dinosauria, Theropoda) from the Upper Jurassic of Portugal". Journal of Paleontology 93 : 157–172
  4. ^ Cau, Andrea (2024). “A Unified Framework for Predatory Dinosaur Macroevolution”. Bollettino della Società Paleontologica Italiana 63 (1): 1–19. doi:10.4435/BSPI.2024.08. ISSN 0375-7633. https://www.researchgate.net/profile/Andrea-Cau/publication/379902868_A_Unified_Framework_for_Predatory_Dinosaur_Macroevolution/links/663cf9387091b94e930f13aa/A-Unified-Framework-for-Predatory-Dinosaur-Macroevolution.pdf.