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レインボー・コネクション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「レインボー・コネクション」
カーミットジム・ヘンソンシングル
初出アルバム『The Muppet Movie: Original Soundtrack Recording』
B面 I Hope That Somethin' Better Comes Along
リリース
規格 7インチシングル
録音
  • 1978年
  • A&M Studios
ジャンル ポップ
時間
レーベル
作詞・作曲
プロデュース
  • ポール・ウィリアムズ
  • ケニー・アスチャー
チャート最高順位
後述を参照
ミュージックビデオ
「Rainbow Connection」 - YouTube
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レインボー・コネクション[注 1]」(Rainbow Connection)は、1979年に公開された映画『マペットの夢みるハリウッド』の劇中歌である。作詞・作曲はポール・ウィリアムズケニー・アスチャーが担当[1]。本作は、映画の劇中でカーミットジム・ヘンソン)によって演奏される。1979年11月にBillboard Hot 100で最高位25位を記録し、7週にわたって上位40位以内にチャートインした。ウィリアムズとアッシャーは、第52回アカデミー賞アカデミー歌曲賞にノミネートされた[2]

2021年にアメリカ議会図書館によって「文化的、歴史的、もしくは芸術的に重要」と見なされ、全米録音資料登録簿に登録された[3][4]

制作

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1976年に公開された映画『スター誕生』で複数の楽曲を共同制作したウィリアムズとアッシャーは、『マペットの夢みるハリウッド』の劇中歌を手がけることとなった。「レインボー・コネクション」は、ヘンソンから「オープニングのシーンでは、カーミットが1人でバンジョーを弾きながら歌うんだ」という指示を受けて書かれた。すぐに2人は、ウィリアムズの自宅で曲の大部分を書き上げたが、コーラスの歌詞を考えているうちに行きづまってしまったが、最終的に「the rainbow connection」というフレーズになった。ウィリアムズの妻であるケイト・クリントンを交えて食事をしながら、「the rainbow connection」というフレーズで困っていることをクリントンに説明しているうちに、このフレーズがしっくりくることに気づいたという[5]。ウィリアムズとアッシャーは、1940年に公開されたディズニー映画『ピノキオ』の主題歌「星に願いを」から曲のインスピレーションを得た[6]

ウィリアムズは、本作で1番好きな歌詞として「Who said that every wish / Would be heard and answer / When wished on the morning star? / Somebody thought of that / And someone believed it / Look what it's done so far」というフレーズを挙げていて、その理由として「思考には力がある」ということを暗示しているからだと語っている[5]。歌詞は、カーミットの話し方を念頭に置いて書かれたもの[7]

評価

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オールミュージック』は、「レインボー・コネクション」を「ありそうでなかったラジオ・ヒット」とし、「蛙のカーミットがジュディ・ガーランドみたく夢見るような物悲しさを歌っている」「『オズの魔法使い』で『虹の彼方に』が果たした役割とほぼ同等の役割を、この映画で果たしている」と評している[8]。また、「レインボー・コネクション」を、映画の「"I Want" song」とする声も存在している[9]

アッシャーとウィリアムズは、第52回アカデミー賞において『マペットの夢みるハリウッド』で手がけたスコアでアカデミー作曲賞、「レインボー・コネクション」でアカデミー歌曲賞にノミネートされた[10]

文化的影響など

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本作のタイトルは、メイク・ア・ウィッシュに似た児童のためのチャリティー[11]、重い病気を患った児童のためのサマーキャンプ[12]、障害者のための乗馬キャンプ[13]など、多数のチャリティー団体で使用されている。

アメリカン・フィルム・インスティチュートは、『アメリカ映画主題歌ベスト100』の74曲目に「レインボー・コネクション」を選曲した[14]

1996年にニュージーランドワンガヌイで、21歳の男性がラジオ局「Star FM」に乱入してマネージャーを人質に取り、「『レインボー・コネクション』を聴け」と要求する事件が発生した[15]

2020年4月25日、新型コロナウイルス感染症の世界的流行に伴い、本作の新たな演奏(マット・ヴォーゲルによる録音)をソーシャルメディアを通して公開した[16]

チャート成績

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チャート (1979年 - 1980年) 最高位
オーストラリア (Kent Music Report)[17] 14
ニュージーランド (Recorded Music NZ)[18] 29
US Billboard Hot 100[19] 25
チャート (2011年) 最高位
US Billboard Hot 100[20] 7

カバー・バージョン

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脚注

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注釈

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  1. ^ 英表記については冠詞付きの「The Rainbow Connection」、邦題については「レインボ・コネクション」などバラつきがある。

出典

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  1. ^ “Watch Muppets Sing 'Rainbow Connection' at Hollywood Bowl Concert”. Rolling Stone. https://www.rollingstone.com/music/news/watch-muppets-sing-rainbow-connection-at-hollywood-bowl-w502125 2018年9月22日閲覧。 
  2. ^ Kiefer, Halle. “Ryan Murphy Is Still Haunted by The Muppet Movie’s Best Song Oscar Loss” (英語). Vulture. http://www.vulture.com/2017/02/ryan-murphy-haunted-by-rainbow-connections-oscar-loss.html 2018年9月22日閲覧。 
  3. ^ Schuessler, Jennifer (2021年3月24日). “Janet Jackson and Kermit the Frog Added to National Recording Registry”. The New York Times. https://www.nytimes.com/2021/03/24/arts/music/national-recording-registry-janet-jackson.html 2021年4月18日閲覧。 
  4. ^ ジャクソン・ブラウン、ジャネット・ジャクソンらのアルバム、米議会図書館が永久保存”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク (2021年3月26日). 2021年4月18日閲覧。
  5. ^ a b "Paul Williams interview". namm.org (Interview). National Association of Music Merchants (NAMM). 12 June 2013. 2021年10月26日閲覧
  6. ^ Liebenson, Donald (2019年6月21日). “A Frog, a Banjo, and an Indelible Message: Making "The Rainbow Connection"”. Vanity Fair (Condé Nast Publications). https://www.vanityfair.com/hollywood/2019/06/rainbow-connection-muppet-movie-kermit-the-frog-making-of 2021年10月26日閲覧。 
  7. ^ Story Behind the Song: 'The Rainbow Connection'. The Tennessean. 14 October 2016. 2021年10月26日閲覧
  8. ^ Cater, Darryl. The Muppet Movie [Original Motion Picture Soundtrack] - The Muppets - オールミュージック. 2021年10月26日閲覧。
  9. ^ Liebenson, Donald (2019年6月21日). “A Frog, a Banjo, and an Indelible Message: Making "The Rainbow Connection"”. Vanity Fair (Condé Nast Publications). https://www.vanityfair.com/hollywood/2019/06/rainbow-connection-muppet-movie-kermit-the-frog-making-of 2021年10月26日閲覧。 
  10. ^ The 52nd Academy Awards (1980)”. Oscars.org. Academy of Motion Picture Arts and Sciences Academy of Motion Picture Arts and Sciences. 2021年10月26日閲覧。
  11. ^ Rainbow Wish Connection”. Rainbow Wish Connection (2010年9月11日). 2021年10月26日閲覧。
  12. ^ RC Camp”. RC Camp. 2021年10月26日閲覧。
  13. ^ Carlisle Graphics - Jeff Carlisle - www.carlislegraphics.com (2012年11月3日). “The Rainbow Connection.org”. The Rainbow Connection.org. 2021年10月26日閲覧。
  14. ^ The Top Movie Songs of All Time”. American Film Institute (2004年). 2004年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月26日閲覧。
  15. ^ “Muppet fan seizes hostage at radio station”. CNN. (1996年5月27日). http://edition.cnn.com/WORLD/fringe/9603/03-27/index.html 2021年10月26日閲覧。 
  16. ^ Hughes, William (2020年4月25日). “Kermit singing "The Rainbow Connection" might be the best celebrity singalong yet”. The A.V. Club. G/O Media. 2021年10月26日閲覧。
  17. ^ Kent, David (1993). Australian Chart Book 1970-1992 (illustrated ed.). St Ives, N.S.W.: Australian Chart Book. p. 165. ISBN 0-646-11917-6 
  18. ^ charts.nz - The Muppets feat. Kermit - Rainbow Connection”. Hung Medien. 2021年4月18日閲覧。
  19. ^ Hot 100 Chart”. Billboard (1979年11月24日). 2021年4月18日閲覧。
  20. ^ Hot 100 Chart”. Billboard (2011年12月10日). 2021年4月18日閲覧。
  21. ^ Ruhlmann, William. Running for My Life - Judy Collins | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2021年11月6日閲覧。
  22. ^ Schmidt, Randy L. (2011). Little Girl Blue: The Life of Karen Carpenter. Chicago Review Press. p. 235. ISBN 1-5697-6818-8 
  23. ^ 湯浅学『ドライブ・スルー・アメリカ』(ライナーノーツ)柳原幼一郎、イーストワールド、2012年。 
  24. ^ Rainbow Connection - Willie Nelson | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2021年11月6日閲覧。
  25. ^ 松たか子「RAINBOW CONNECTION」の楽曲(シングル)・歌詞ページ”. レコチョク. 2021年11月6日閲覧。
  26. ^ Begley, Sarah (2015年5月22日). “Red Nose Day: Kermit the Frog and Ed Sheeran Sing Rainbow Connection”. Time (Time USA). https://time.com/3893739/kermit-ed-sheeran/ 2021年11月7日閲覧。