レオン・ヘンキン
表示
レオン・ヘンキン(Leon Henkin、1921年4月19日 – 2006年11月1日)はアメリカ合衆国の数学者、論理学者。カリフォルニア大学バークレー校数学科教授。「ヘンキン版一階述語論理の意味論的完全性の証明」で知られる。
完全性の証明
[編集]ゲーデルが1929年に初めて述語論理の完全性を証明したが(→ゲーデルの完全性定理)、ヘンキンは1949年にもっと簡潔な方法を発表した。この方法は初等クラスや入門書ではスタンダードな方法になっている。ヘンキンはもともとチャーチの高階述語論理の完全性を証明したが、同じ方法が述語論理にも応用できることに気づいた。
生涯
[編集]ヘンキンはブルックリンでユダヤ系ロシア移民の家庭に生まれた。哲学と数学の学士号と修士号をコロンビア大学で取得。プリンストン大学のアロンゾ・チャーチのもとで博士号を取り、カリフォルニア大学バークレー校にポストを得た。タルスキと共同で仕事をしたこともある。
参考文献
[編集]- Henkin, Leon. 1949. "The Completeness of the First-Order Functional Calculus", The Journal of Symbolic Logic|Journal of Symbolic Logic. 14: 159–166.
- Henkin, Leon. 1950. "Completeness in the theory of types", Journal of Symbolic Logic 15: 81–91.