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レスリー・トンプソン (舵手)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
獲得メダル
カナダの旗 カナダ
女子ボート
オリンピック
1992年バルセロナ エイト
1984年ロサンゼルス 舵手付きフォア
1996年アトランタ エイト
2012年ロンドン エイト
2000年シドニー エイト
世界選手権
1991年ウィーン エイト
2010年カラピロ湖 エイト
2011年ブレッド湖 エイト
1984年モントリオール エイト
1985年ハーゼウィンケル 舵手付きフォア
1986年ノッティンガム 舵手付きフォア
1998年ケルン エイト
1999年セントキャサリンズ エイト
2015年エギュベレット エイト
コモンウェルスゲームズ
1986年エディンバラ 舵手付きフォア

レスリー・トンプソン (Lesley Thompson) として知られる、レスリー・アリソン・トンプソン=ウィリー(Lesley Allison Thompson-Willie、1959年9月20日 - )は、オリンピックでの優勝経験をもつカナダのボート競技(ローイング競技)の舵手英語版である。1984年から2016年にかけてオリンピックにボート競技としては記録的な8回も出場し、5回メダルを獲得したが、その一つが1992年バルセロナオリンピックのエイトで得た金メダルであった[1][2]

経歴

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1984年ロサンゼルスオリンピックでは、トンプソンは女子舵手付きフォア英語版に出場し、カナダ・チームは銀メダルを獲得し、金メダルを取ったルーマニアに次ぐ成績を収めた。1988年ソウルオリンピックでは、カナダ・チームは、女子舵手付きフォア決勝の8チームには残ったが、結果は7位に終わった[2]1991年オーストリアで開催された世界選手権では、女子舵手付きエイトで金メダルを取り、翌1992年バルセロナオリンピックでは、女子舵手付きエイトで、カナダに金メダルをもたらした。1996年アトランタオリンピックでは、女子舵手付きエイトで、銀メダルを獲得した[2]1998年フランスで開催された世界選手権では、女子舵手付きエイトで第2位となった[3]2000年シドニーオリンピックでは、女子舵手付きエイトで銅メダルを取った。2008年北京オリンピックの女子舵手付きエイトではカナダは4位に終わった[2]2012年ロンドンオリンピックのボート競技においてカナダ・チームが女子舵手付きエイトで銀メダルを取ったことで[4]、彼女は、5回の異なるオリンピックでメダルを獲得した最初のカナダ人となった[5]

トンプソンは、元々は陸上競技をやっており、1983年までは競技を続けていた。彼女はオンタリオ州ロンドンセントキャサリンズに住んでおり、 London RC Club に参加している[3]1994年、彼女はカナダ・オリンピックの殿堂英語版入りを果たした。

2000年シドニーオリンピックで銅メダルを取った後、トンプソンは、一度競技から引退したため、2004年アテネオリンピックには出場しなかった[5]。競技に復帰した2008年北京オリンピックでは、カナダ・チームは、0.79 秒差でメダルを逃したが、実は2005年に、競技に復帰すると彼女が言い出した時、コーチのアル・モロー (Al Morrow) に冗談を言い[6]、北京にも行くと言った。モローが「本気なの? (Really ?)」と言ったのを受けて、彼女は本格的なトレーニングを始めた[7]

2014年の時点で彼女はナショナル・チームの一員に合流した。既に56歳であったが2016年リオデジャネイロオリンピックにも出場した。女子エイトの結果は5位であった[8]

彼女は、オリンピックに8回出場した、わずか9人<ママ>のうちの一人であり、ボート競技関係者としては唯一のこの記録の保持者である。

ボート競技以外で

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トンプソン=ウィリーは、ウェスタンオンタリオ大学の卒業生である[5]。彼女は、オンタリオ州ロンドンロンドン・サウス・カレジエイト・インスティテュート英語版の教師、司書、体育教員である。彼女は、2000年にポール・ウィリー博士 (Dr. Paul Willie) と結婚しているが[9]、競技者としては、レスリー・トンプソンの名を使い、2000年シドニーオリンピックにも出場した[10]。彼女の夫は、会計学財政学、ホテル経営などをナイアガラカレッジで教えている教授である[11]

脚注

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  1. ^ Lesley Thompson”. databaseOlympics.com. 2007年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年1月19日閲覧。
  2. ^ a b c d レスリー・トンプソン”. Sports Reference LLC. 2012年8月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月25日閲覧。
  3. ^ a b レスリー・トンプソン at WorldRowing.com from FISA
  4. ^ “Canada's women's 8 rowers win Olympic silver”. CBC Sports. The Canadian Press. (2012年8月2日). http://www.cbc.ca/olympics/rowing/story/2012/08/02/sp-olympics-london-rowing-day-6.html August 2, 2012閲覧。 
  5. ^ a b c Canadian Olympic Committee (2012年7月5日). “Lesley Thompson-Willie”. Canada.com. 2012年8月2日閲覧。
  6. ^ Honoured members – Al Morrow”. Canada's Sports Hall of Fame. March 6, 2010閲覧。[リンク切れ]
  7. ^ Cox one of the big buoys of rowing”. Canada.com (August 8, 2008). June 4, 2011時点のオリジナルよりアーカイブ。March 6, 2010閲覧。
  8. ^ Ewing, Lori (June 28, 2016). “Canada announces 26-member Olympic rowing team”. Canadian Press (Toronto, Canada). http://www.cbc.ca/sports/olympics/rio2016/rowing/canada-olympic-rowing-crews-announced-1.3655741 June 28, 2016閲覧。 
  9. ^ Kennedy, Patrick (2008年8月8日). “Our Olympians: Lesley Thompson-Willie”. Kingston Whig-Standard. オリジナルの2017年11月7日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20171107221335/http://www.thewhig.com/2008/08/08/our-olympians-lesley-thompson-willie 2017年11月7日閲覧。 
  10. ^ Rowing: Official Report of the XXVIIth Olympiad”. Sydney Organising Committee for the Olympic Games. p. 10/11. 2017年11月7日閲覧。
  11. ^ Dave Feschuk (July 15, 2012). “Lesley Thompson-Willie guides women’s eight rowers: Seventh Olympics for veteran Canadian coxswain”. Brampton Guardian. オリジナルの2013年1月18日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/20130118120952/http://www.bramptonguardian.com/sports/olympics/article/1398920--lesley-thompson-willie-guides-women-s-eight-rowers August 2, 2012閲覧。 

関連項目

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