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レッドウッド・マテリアルズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
レッドウッド・マテリアルズ
>Redwood Materials, Inc.
種類
非公開会社
業種
設立 2017年 (7年前) (2017)
創業者 ジェフリー・ブライアン・ストローベル英語版(J・B・ストローベル)
本社
主要人物
  • J・B・ストローベル(CEO
ウェブサイト www.redwoodmaterials.com

レッドウッド・マテリアルズRedwood Materials, Inc.)は、ネバダ州カーソンシティに本社を置くアメリカの企業である。リチウムイオン電池をリサイクルし、電動輸送機器や蓄電機構の電池の材料を製造することを目的としている[1]。評価額は、2021年7月現在で約37億ドルと報告されている[2]

沿革

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レッドウッド・マテリアルズは、テスラ社の共同創業者であり、16年間にわたり最高技術責任者(CTO)を務めた[3]J・B・ストローベル英語版によって設立され、長期的な持続可能性を高め、リチウムイオン電池の完全な閉回路を開発することで電池のコストダウンを行える、EVクリーンエネルギー製品の循環型サプライチェーンの構築をする事業に乗り出した。また、回収した希少な材料を用いながら電池をリサイクルに努めている[4]

2022年のホームページでは年間約6万台の新型電気自動車用電池の主要材料を提供できるだけの使用済み電池を受け取っているとしており、使用済み電池から95%以上の金属(ニッケルコバルトリチウムを含む)を回収していると推定している[5]。また電池材料を生産し、電池製造のパートナーに負極用の銅箔と正極用の活物質を供給している[5]。現在パナソニック(後述)、フォード・モーターアマゾンなどの企業とパートナー協定を結んでおり[6]、このうちフォードやボルボとともに、2022年2月にカリフォルニア州向けの使用済みバッテリー回収プログラムを開始した。2社とそのディーラーはバッテリー解体業者と協力し、カーソンシティにあるレッドウッド・マテリアルズの工場に古い車載バッテリーを出荷する予定だった[7]

2021年、同社は資金調達ラウンドで様々な投資家から7億7500万米ドルを受け取ったと発表した。この資金は、リサイクルした材料から電池の材料を生産する生産施設の建設に充てられ、まずは年間6GWhからスタートする予定である[8]。また2025年までに生産設備の能力を電気自動車100万台分に相当する100GWhに、2030年には生産能力は500GWhに拡大する予定である[9]

2022年11月15日にはパナソニックエナジーEV向けリチウムイオン電池の材料の調達で契約を結んだと発表された[10]

出資者一覧

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前述の2021年の投資を行った人物にはT・ロウ・プライス英語版ゴールドマン・サックスBaillie Giffordフィデリティ・インベストメンツ、フォード、アマゾンのクライメート・プレッジ・ファンド英語版がいる[11]

脚注

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  1. ^ “A Tesla Co-Founder Aims To Build an Entire U.S. Battery Industry” (英語). Bloomberg.com. (2021年9月14日). https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-09-14/a-tesla-co-founder-aims-to-build-an-entire-u-s-battery-industry 2021年9月15日閲覧。 
  2. ^ Lienert, Paul (28 July 2021). “Battery recycling firm Redwood raises $700 mln from big fund managers”. Reuters. オリジナルの28 July 2021時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210728132327/https://www.reuters.com/business/finance/battery-recycling-firm-redwood-raises-700-mln-big-fund-managers-2021-07-28/ 2 September 2022閲覧。 
  3. ^ 「モデルS」の立ち上げに奮闘、エンジニアが支えるEVベンチャーの屋台骨”. MONOist. 2022年12月3日閲覧。
  4. ^ Root (25 July 2022). “How This Tesla Co-Founder Plans to Boost EV Battery Capacity With Materials Plant”. Barron's. 25 July 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。12 September 2022閲覧。
  5. ^ a b Recycling, refining, and remanufacturing materials for a clean energy future”. Redwood Materials (16 September 2022). 8 August 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。16 September 2022閲覧。
  6. ^ Straubel-Startup Redwood Materials beschleunigt Batterie-Recycling mit weiteren 700 Millionen US-Dollar” (ドイツ語). CleanThinking.de (2021年7月30日). 2021年9月15日閲覧。
  7. ^ Mitchell (17 February 2022). “Tesla co-founder seeks to solve California's battery waste problem”. Los Angeles Times. 18 February 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。10 September 2022閲覧。
  8. ^ Redwood Materials already gets 6GWh of lithium batteries per year for recycling”. Energy Storage News (8 April 2022). 8 April 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月4日閲覧。
  9. ^ “A Tesla Co-Founder Aims To Build an Entire U.S. Battery Industry” (英語). Bloomberg.com. (2021年9月14日). https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-09-14/a-tesla-co-founder-aims-to-build-an-entire-u-s-battery-industry 2021年9月15日閲覧。 
  10. ^ パナソニックエナジー、EV電池でリサイクル材料調達 米企業と契約」『Reuters』2022年11月15日。2022年12月3日閲覧。
  11. ^ Redwood Materials raises $7750M to expand its battery recycling operation” (英語). TechCrunch. 2021年9月15日閲覧。