レリック (映画)
表示
レリック | |
---|---|
The Relic | |
監督 | ピーター・ハイアムズ |
脚本 |
エイミー・ジョーンズ ジョン・ラッフォ リック・ジャッファ アマンダ・シルヴァー |
原作 |
ダグラス・プレストン リンカーン・チャイルド |
製作 |
ゲイル・アン・ハード サム・マーサー |
製作総指揮 |
マーク・ゴードン ゲイリー・レヴィンソン |
出演者 |
ペネロープ・アン・ミラー トム・サイズモア |
音楽 | ジョン・デブニー |
撮影 | ピーター・ハイアムズ |
編集 | スティーブン・ケンパー |
配給 |
パラマウント映画 東宝東和 |
公開 |
1997年1月10日 1997年5月31日 |
上映時間 | 110分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
興行収入 | $33,956,608[1] |
『レリック』(原題: The Relic)は、1997年のアメリカ映画。ダグラス・プレストン/リンカーン・チャイルドによる同名小説の劇場映画化作品である。原作では続編『地底大戦-レリック2』が発表されているが、映画化されているのは2024年現在第1作のみ。
ストーリー
[編集]原作小説
[編集]- アマゾンの奥地で発見された植物リリシー・ンブーンネンシスには、レオウイルスという病原体が含まれていた。同地からアメリカへ向かう貨物船員の1人は、そのウイルスに感染してしまい、入港時には船内から姿をくらましてしまっていた。そして、創立記念式典がおこなわれる博物館で、人々が一人、また一人と姿を消していく事件がおこる。レオウイルスとは、感染した人や動物を巨大肉食獣=“レリック”に変貌させてしまう古代人の生物兵器だったのだ。博物館に閉じこめられてしまった学芸員と警察、そして客らは力を合わせ、古代の殺人獣が人間の脊髄を求めて徘徊する建物から決死の脱出作戦を開始する。
映画版
[編集]- アメリカ、シカゴのミシガン湖にて乗組員全員が惨殺された漂流船が発見される。船は6週間前にブラジルを発った貨物船で、乗組員の遺体は全てが頭を引き千切られ脳下垂体を抜き取られていた。ほどなくしてシカゴ歴史博物館でも同様に脳下垂体を抜き取る連続殺人事件が発生。仮の容疑者が挙がり事件は解決となるも、捜査担当のヴィンセント・ダガスタ警部補は納得が行かず捜査継続を訴える。しかし博物館で開催予定の新展示開設セレモニーパーティーに支障をきたす事を恐れた来賓の権力者たちから圧力を受け、捜査は打ち切られてしまう。
- 同時期、アマゾン原住民と接触を図りにブラジルへ行ったきり音信不通だった人類学者ジョン・ホイットニー博士から、シカゴ歴史博物館宛てに積荷が届く。中身は遺物の破片とカビが生えたバナナの葉であった。他の学芸員たちが遺物に注目する中、葉に生えたカビに興味を持った進化生物学者のマーゴ・グリーン博士は、解析を進めるうちにカビがウイルス性の酵素を持ち他の動植物の遺伝子構造を書き換える作用を持つこと、またヒトの脳下垂体で作られるホルモンを高濃度で含む事を突き止めた。カビに寄生された生物は遺伝子を書き換えられ、脳下垂体ホルモンを欲する爬虫類の異形へと変身するのである。それはブラジルに住むゼンゼラ族の伝承、カビをエサに使役される生物兵器「レリック(原語版ではコソーガと呼称)」の伝説に酷似していた。
- パーティーの晩、真犯人の存在を疑っていたダガスタは博物館の地下からミシガン湖に繋がる廃坑道でレリックの巣を発見し、事態を把握する。時同じくしてレリックが博物館の警備室を襲撃。暴走した防犯システムにより陸の孤島と化した博物館で、惨劇の一夜が幕を開ける。
この節の加筆が望まれています。 |
スタッフ
[編集]- 監督:ピーター・ハイアムズ
- 製作:ゲイル・アン・ハード、サム・マーサー
- 製作総指揮:マーク・ゴードン、ゲイリー・レヴィンソン
- 原作:ダグラス・プレストン、リンカーン・チャイルド
- 脚本:エイミー・ジョーンズ、ジョン・ラッフォ、リック・ジャッファ、アマンダ・シルヴァー
- 撮影:ピーター・ハイアムズ
- 音楽:ジョン・デブニー
- 編集:スティーブン・ケンパー
- 美術:ジェームズ・ムラカミ、エリック・オルボム
- クリーチャーエフェクト:スタン・ウィンストン
映画版の登場人物
[編集]主人公
[編集]- マーゴ・グリーン博士
- シカゴ歴史博物館で勤務する進化生物学者。ホイットニーから届いた積荷を調査する。
- ヴィンセント・ダガスタ警部補
- 連続殺人事件の捜査担当。迷信家。妻がおり、ジェリーという犬を飼っている。
シカゴ歴史博物館関係者
[編集]学者
[編集]- アン・カスバート博士
- 博物館学芸員。
- アルバート・フロック博士
- シカゴ歴史博物館館長。ダガスタと同じく迷信家。車椅子を使用している。
- グレッグ・リー博士
- 分子生物学者。嫌われ者の皮肉屋。マーゴとはライバル関係にあり、彼女と助成金争いを繰り広げている。
- パーティの際にはマーゴが出席できないよう、研究棟の閉鎖を行う。
- ジョン・ホイットニー博士
- 人類学者。古代種族の調査のためにブラジルへ行き、消息不明となる。
警備
[編集]- トム・パーキンソン
- シカゴ歴史博物館警備主任。ずさんな管理を行っており、パーティの際にはマーゴとフロックが研究棟にいるにもかかわらず、棟の閉鎖を行った。
- ウートン&ジョンソン
- シカゴ歴史博物館で勤務する警備員。制御室にて防犯システムの管理を任されている。
- フレデリック・フォード
- シカゴ歴史博物館で勤務する警備員。トイレでマリファナを吸っていた最中、レリックに襲われ脳下垂体を抜き取られ死亡する。
パーティ出席者
[編集]- ロバート・オーウェン市長
- シカゴ市長。巨乳の妻がいる。
- ブレーズデール夫妻
- オーウェン市長の友人で、助成金の交付者。
シカゴ警察
[編集]- ブルース・ホリングワース刑事
- ダガスタの右腕的存在。迷信を軽視する行動を取りやすく、ダガスタからは注意されている。
- エバンス刑事
- ダガスタの捜査に同行する。
- マクナリー巡査&ベイリー巡査
- コンビを組む警察官。地下室に隠れていた仮の容疑者を見つけ、射殺する。
- ブラッドリー巡査
- 警察犬訓練士。キャスターとポラックスという名の警察犬を連れ、ダガスタの捜査に同行する。
キャスト
[編集]役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
---|---|---|
マーゴ・グリーン博士 | ペネロープ・アン・ミラー | 相沢恵子 |
ヴィンセント・ダガスタ警部補 | トム・サイズモア | 大塚明夫 |
アン・カスバート博士 | リンダ・ハント | 竹口安芸子 |
アルバート・フロック博士 | ジェームズ・ホイットモア | 松岡文雄 |
ブルース・ホリングワース刑事 | クレイトン・ローナー | 後藤敦 |
グレッグ・リー博士 | チ・ムオイ・ロー | 家中宏 |
トム・パーキンソン | トーマス・ライアン | 千田光男 |
ロバート・オーウェン市長 | ロバート・レッサー | 小室正幸 |
オーウェン市長夫人 | ダイアン・ロビン | |
ジョン・ホイットニー博士 | ルイス・ヴァン・バーゲン | 大滝進矢 |
エヴァンズ刑事 | トーマス・ジョセフ・キャロル | 伊藤栄次 |
マクナリー巡査 | ジョン・カペロス | 福田信昭 |
ベイリー巡査 | ティコ・ウェルズ | 鈴木勝美 |
ブラッドリー巡査 | マイク・バカレラ | 峰恵研 |
ウートン警備員 | ジョン・ディサンティ | |
ジョンソン警備員 | デヴィッド・プローヴァル | 大滝進矢 |
フレデリック・フォード警備員 | ジョフェリー・C・ブラウン | 北川勝博 |
- 日本語吹替
参考文献
[編集]- ^ “The Relic (1997)” (英語). Box Office Mojo. 2011年8月27日閲覧。