ロディ・リッチ
Roddy Ricch | |
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Roddy Ricch 2019年 | |
基本情報 | |
出生名 |
Rodrick Wayne Moore, Jr. ロドリック・ウェイン・ムーア・ジュニア |
生誕 |
1998年10月22日(26歳) アメリカ合衆国カリフォルニア州コンプトン |
ジャンル | |
職業 |
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担当楽器 |
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活動期間 | 2017年 - |
レーベル |
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共同作業者 |
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公式サイト |
roddyricch |
ロディ・リッチ(Roddy Ricch、本名: Rodrick Wayne Moore, Jr.、1998年10月22日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州コンプトン出身のラッパー、歌手、ソングライター、ヒップホップミュージシャン。
2017年にミックステープ『Feed Tha Streets』、2018年に『Feed Tha Streets II』をリリース。2019年、客演で参加したニプシー・ハッスルの楽曲「Racks in the Middle」がヒットしグラミー賞最優秀ラップ・パフォーマンス賞を受賞する[1]。2019年、デビュー・アルバム『Please Excuse Me for Being Antisocial』をリリースし、米Billboard 200で1位を記録[2]。収録曲「The Box」は翌年に11週に渡り全米1位を記録するなど世界的な大ヒットを記録する[2][3]。また2020年、客演で参加したDaBabyの楽曲「Rockstar」も全米1位を記録するなど世界規模のヒットとなった[2][3]。
来歴
[編集]1998年10月22日、ロディ・リッチことロドリック・ウェイン・ムーア・ジュニアは、カリフォルニア州コンプトンで生まれた。青年期にはジョージア州アトランタに住んでいた時期もあり、コンプトンではストリートギャングのパーク・ビレッジ・コンプトン・クリップスのメンバーだった[4][5]。ロディ・リッチは8歳でラップと歌を始め、16歳から本格的にビートを作り始めた[6]。
2017年11月、自身初の音楽プロジェクトであるミックステープ『Feed Tha Streets』をリリースし、ミーク・ミル、ニプシー・ハッスル、03 Greedo、マスタードから称賛を受けた。
2018年3月、EP『Be 4 Tha Fame』をリリース。7月にLondon on da Trackプロデュースのシングル「Die Young」をリリースし、YouTubeで8000万回以上の再生回数を記録、Spotifyでは1億2000万回以上のストリームを記録した[7]。一躍知名度を上げたロディ・リッチは11月2日に2作目のミックステープ『Feed Tha Streets II』をリリースする。ミックステープと収録曲「Die Young」はロディ・リッチにとって初のBillboardチャート入りを果たす[2]。
2019年2月15日、ロディ・リッチはニプシー・ハッスルの楽曲「Racks in the Middle」に客演で参加し、グラミー賞最優秀ラップ・パフォーマンス賞を受賞する[1]。6月28日、プロデューサーのMustardの楽曲「Ballin'」に参加し全米12位を記録する。この曲は、グラミー賞で最優秀ラップ/歌唱パフォーマンス賞にノミネートされた[8]。
2019年12月6日、デビュー・アルバム『Please Excuse Me for Being Antisocial』をリリースし、米Billboard 200で4週連続の1位を記録する[2]。収録曲「The Box」はチャートを駆け上がり、2020年に入り11週連続の全米1位を記録する[2]。この曲はカナダやニュージーランドなどでも1位を記録し、ロディ・リッチにとって初の世界的大ヒットとなった[9]。
2020年4月、DaBabyの楽曲「Rockstar」にフィーチャリングで参加し、米Billboard Hot 100で7週に渡り1位を記録する。この曲はイギリスをはじめとする数カ国で1位を記録し、ロディ・リッチにとってこの年2曲目の世界的大ヒットとなった[10]。 6月、BETアワードでアルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞した[11]。
2021年2月21日、ジョージア州アトランタでロディ・リッチと42 Duggのミュージックビデオ撮影中に銃撃が発生し、3人が負傷した[12]。2021年6月4日、シングル「Late at Night」をリリースした[13]。
音楽性
[編集]ロディ・リッチの声はボーカルフィルターとの相性が抜群なことで知られている[14]。彼のスタイルはラップと歌を融合させたものであり、Vulture誌のポール・トンプソンは「紛れもない才能あるボーカリストであり、説得力のあるソングライター」と延べ、「ヤング・サグと同じ構文やイントネーションを頻繁に用いている」と評している[15][16]。
タイム誌のキャディ・ラングは「ラッパーとしての驚くべきスタイルは、彼の西海岸ヒップホップのルーツと、トラップミュージックとシカゴのドリルラップのサウンドを組み合わせたもので、人生の厳しい現実を熟考することから、自由奔放さに満ちた威勢の良さに至るまで、彼の歌詞にさらなる重厚感を与えている」と指摘している[17]。
ロディ・リッチは曲のテーマについて人生からインスピレーションを得ていると述べている。「人生を経験するにつれて、僕の音楽は進化していくんだ。同時に、僕は今でも自分の世界のストーリーを伝えている。僕は常に彼らを代表しているよ。僕の人生が変化し始め、いろんなことが出来るようになっても、僕は今でも彼らと関わりを持ちたいと思っている」と述べている[18]。
影響を受けたアーティスト
[編集]ロディ・リッチは音楽的な影響力として、故郷コンプトン出身のケンドリック・ラマーを挙げている[19]。また、Speaker Knockerz、ヤング・サグ、フューチャー、グッチ・メインからも影響を受けたと述べている[20]。
ディスコグラフィ
[編集]スタジオ・アルバム
受賞歴
[編集]脚注
[編集]- ^ a b “Nipsey Hussle's Family Accepts Posthumous Grammy Award for "Racks in the Middle"” (英語). Complex. 2020年11月12日閲覧。
- ^ a b c d e f “Roddy Ricch”. Billboard. 2020年11月12日閲覧。
- ^ a b “Roddy Ricch | full Official Chart History | Official Charts Company”. www.officialcharts.com. 2020年11月12日閲覧。
- ^ ““At the End of the Day, I Hold My Own Nuts”: An Interview with Roddy Ricch”. Passion of the Weiss (2018年6月13日). 2020年11月12日閲覧。
- ^ “Roddy Ricch: speaks on growing up in Compton, being a crip & hit record Die Young - YouTube”. www.youtube.com. 2020年11月12日閲覧。
- ^ November 8, Robby Seabrook IIIPublished:. “The Break Presents: Roddy Ricch - XXL” (英語). XXL Mag. 2020年11月12日閲覧。
- ^ Holmes, Charles (2018年11月13日). “Song You Need To Know: Roddy Ricch, 'Die Young'” (英語). Rolling Stone. 2020年11月12日閲覧。
- ^ “Rodrick Moore” (英語). GRAMMY.com (2020年7月29日). 2020年11月12日閲覧。
- ^ “Roddy Ricch”. Billboard. 2020年11月12日閲覧。
- ^ “Roddy Ricch | full Official Chart History | Official Charts Company”. www.officialcharts.com. 2020年11月12日閲覧。
- ^ “BET Awards 2020: See the Full List of Nominees” (英語). Entertainment Tonight. 2020年11月12日閲覧。
- ^ Thorpe, Isha (February 21, 2021). “42 Dugg confirms he's fine after gun shooting reports, Roddy Ricch also reportedly good” (英語). REVOLT. March 14, 2021閲覧。
- ^ “Billie Eilish, Bad Bunny, The Weeknd And Roddy Ricch: 5 Songs Making Moves On The Hot 100” (英語). Forbes (2021年6月19日). 2021年7月9日閲覧。
- ^ Facebook (2019年12月5日). “For Nipsey Hussle friend Roddy Ricch, Grammy recognition is bittersweet” (英語). Los Angeles Times. 2020年11月12日閲覧。
- ^ March 6, Robby Seabrook IIIPublished:. “Roddy Ricch's Craziest Moment So Far Involves Meeting J. Cole - XXL” (英語). XXL Mag. 2020年11月12日閲覧。
- ^ Thompson, Paul (2020年1月13日). “How Roddy Ricch’s ‘The Box’ Just Became Rap’s First Viral No. 1 Hit of 2020” (英語). Vulture. 2020年11月12日閲覧。
- ^ “Going Viral Helped Catapult Roddy Ricch and 'The Box' to #1 — But There's More to the Story”. Time. 2020年11月12日閲覧。
- ^ Schube, Will. “Chart-Topping Rapper Roddy Ricch Won't Let Superstardom Change Him” (英語). GQ. 2020年11月12日閲覧。
- ^ “Roddy Ricch Explains How Meeting Kendrick Lamar As A Teenager Inspired His Career” (英語). Genius. 2020年11月12日閲覧。
- ^ ““At the End of the Day, I Hold My Own Nuts”: An Interview with Roddy Ricch”. Passion of the Weiss (2018年6月13日). 2020年11月12日閲覧。