ロバート・ブレイク (俳優)
ロバート・ブレイク Robert Blake | |||||||||||||
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1977年、『刑事バレッタ』出演時 | |||||||||||||
本名 | Michael James Gubitosi | ||||||||||||
別名義 | Bobby Blake, Mickey Gubitosi | ||||||||||||
生年月日 | 1933年9月18日 | ||||||||||||
没年月日 | 2023年3月9日(89歳没) | ||||||||||||
出生地 | アメリカ合衆国・ニュージャージー州 エセックス郡 ナットリー | ||||||||||||
死没地 | アメリカ合衆国・カルフォルニア州 ロサンゼルス郡 ロサンゼルス | ||||||||||||
身長 | 163cm | ||||||||||||
職業 | 俳優 | ||||||||||||
活動期間 | 1939年 - 1997年 | ||||||||||||
主な作品 | |||||||||||||
『冷血』 『刑事バレッタ』 | |||||||||||||
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ロバート・ブレイク(Robert Blake, 本名:Michael James Gubitosi[1]、1933年9月18日 - 2023年3月9日)は、アメリカ合衆国の俳優。
来歴
[編集]ニュージャージー州エセックス郡ナットリー出身。イタリア系アメリカ人。6歳の時からMickey Gubitosi名義で子役として西部劇短編映画に出演、1942年からBobby Blake名義となった。
軍隊生活の後、ジェフ・コーリーのもとで演劇を学び、俳優活動を始める。1967年の映画『冷血』の殺人鬼ペリー・スミス役で注目されたほか、1970年代にテレビドラマ『刑事バレッタ』に主人公トニー・バレッタ役で主演、ドラマは大ヒットし、彼自身も第27回プライムタイム・エミー賞主演男優賞(ドラマ部門)・第33回ゴールデングローブ賞男優賞(ドラマ部門)を受賞するなど高い評価を受けた。
2023年3月9日、心臓病によりロサンゼルスの自宅で死去[2]。89歳没。
事件
[編集]2002年4月18日、2001年5月4日に2番目の妻だったボニー・リー・ベイクリーを射殺したとして逮捕・起訴された[3]。
2005年3月16日、証拠不十分として無罪評決を受けたが、ベイクリーの3人の異父子はブレイクが母を殺害したとして民事訴訟を起こした。その裁判の中で彼が嘘の証言をしていたことが発覚、2005年11月18日、有罪判決を受け、罰金3000万ドル(約30億円)の支払いを命じられた[4][5]。
さらに、刑事裁判での無罪評決の際にかかった法的手数料、州税、連邦税など300万ドルの借金を背負ったため、2006年2月3日、自己破産を申請した[6]。その後、罰金は半分に減額された[7][8]。
その後、ブレイクはボニーを射殺したのは、彼女と不倫関係にあったクリスチャン・ブランド(マーロン・ブランドの息子)だとして彼を告発した。これに対しブランドは事件への関与を否定、黙秘権を行使したため、真相は不明のままに終わった[9][10][11]。
主な出演作品
[編集]映画
[編集]- チャイナガール China Girl (1942)
- 迷へる天使 Lost Angel (1943)
- 第七の十字架 The Seventh Cross (1944) クレジットなし
- ごくらく珍爆弾 Big Noise (1944)
- 飾窓の女 The Woman in the Window (1944) クレジットなし
- ダコタ荒原 Dakota (1945)
- ユーモレスク Humoresque (1946)
- 西部の覆面男 In Old Sacramento (1947)
- 黄金 The Treasure of the Sierra Madre (1948) クレジットなし
- 黒ばら The Black Rose (1950)
- アパッチの狼火 Apache War Smoke (1952)
- ゴールデン・コンドルの秘宝 Treasure of the Golden Condor (1953) クレジットなし
- バグダッドの黄金 The Veils of Bagdad (1953)
- 三人のあらくれ者 Three Violent People (1956)
- 波止場の鼠 Rumble on the Docks (1956)
- 暁の暴動 Revolt in the Big House (1958)
- 勝利なき戦い Pork Chop Hill (1959)
- 殴り込み海兵隊 Battle Flame (1959)
- 全員射殺 The Purple Gang (1959)
- 非情の町 Town Without Pity (1961)
- 魚雷艇109 PT 109 (1963)
- 偉大な生涯の物語 The Greatest Story Ever Told (1965)
- 雨のニューオリンズ This Property Is Condemned (1966)
- 冷血 In Cold Blood (1967)
- 夕陽に向って走れ Tell Them Willie Boy Is Here (1969)
- タフガイ・殺人ボクサー Un Uomo Dalla Pelle Dura (1972)
- グライド・イン・ブルー Electra Glide in Blue (1973)
- 破壊! Busting (1974)
- コースト・トゥ・コースト 危ないのはお好き!? Coast to Coast (1980)
- 私立探偵ジョー・ダンサー/非情の罠 The Big Black Pill (1981) テレビ映画
- 私立探偵ジョー・ダンサー/奪われた秘宝 The Monkey Mission (1981) テレビ映画
- マネー・トレイン Money Train (1995)
- ロスト・ハイウェイ Lost Highway (1997)
テレビドラマ
[編集]- ブロークン・アロー Broken Arrow (1956, 1958)
- 西部のパラディン Have Gun - Will Travel (1960, 1962)
- 裸の町 Naked City (1961)
- ローハイド Rawhide (1965)
- FBIアメリカ連邦警察 The F.B.I. (1965-1966)
- 刑事バレッタ Baretta (1975-1978)
関連人物
[編集]- O・J・シンプソン - 同じように妻殺害容疑で逮捕・起訴され、刑事裁判では無罪となったが、民事裁判で有罪となった(O・J・シンプソン事件)。
脚注
[編集]- ^ Blake, Robert (2011). Tales of a Rascal: What I Did for Love. Black Rainbow Productions. p. 169. ISBN 978-0-61-559194-0
- ^ “ロバート・ブレーク氏死去 米俳優”. 共同通信. 2023年3月10日閲覧。
- ^ LeDuff, Charles (2005年3月17日). “'Baretta' Star Acquitted of Murder in Wife's Death”. The New York Times. 2018年4月18日閲覧。
- ^ “Actor Is Ordered to Pay $30 Million in Killing”. The New York Times (2005年11月19日). 2018年4月18日閲覧。
- ^ “CNN.com – Actor Blake liable in wife's death – Nov 18, 2005”. CNN April 26, 2010閲覧。
- ^ Deutsch, Linda (2006年5月8日). “Blake to Appeal Wrongful-Death Verdict”. Washington Post 2007年4月2日閲覧。
- ^ “Actor Blake loses US court appeal”. BBC News. (2008年4月27日)
- ^ “Appeal From Robert Blake Worngful Death Verdict (Opinion)”. Scribd. 27 August 2015閲覧。
- ^ JHills (2005年10月31日). “Eye on the Sparrow: The Case Against Robert Blake” 2016年10月31日閲覧。
- ^ “Defense motion” (pdf). Court TV (2004年12月1日). 2007年7月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年4月2日閲覧。
- ^ “ドラ息子、じゃじゃ馬娘 写真特集”. 時事通信