ロバート・L・フィッシュ
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(ロバート・L・パイクから転送)
ロバート・ロイド・フィッシュ(Robert Lloyd Fish, 1912年8月21日 – 1981年2月23日)は、アメリカのミステリー作家。フィッシュ名義の他にロバート・L・パイク(Robert L. Pike)のペンネームでも多数作品を発表している。短編小説の名手として知られる。
1963年『亡命者』でエドガー賞 処女長編賞を受賞。1972年、「月下の庭師」でエドガー賞短編部門を受賞。
1978年から、MWAの会長もつとめた。1981年、心臓発作により68歳で死去。
日本語訳が出版された著書
[編集]シュロック・ホームズ・シリーズ
[編集]- シュロック・ホームズの冒険(The Incredible Schlock Homes ) 1966 シャーロック・ホームズのパロディ第1短編集
- 深町眞理子他訳 ハヤカワ・ミステリ 1969年
- 深町眞理子他訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 1977年3月
- シュロック・ホームズの回想(The Memoirs of Schlock Homes ) 1974 シャーロック・ホームズのパロディ第2短編集 深町眞理子訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 1979年5月
- シュロック・ホームズの迷推理 英米短編ミステリー名人選集7(日本オリジナル編集)- 2つの短編集に収録されなかったシュロック・ホームズ物をすべて収録し、シリーズ外の短編も含む短編集。深町真理子他訳 (光文社文庫) 2000年3月
密輸人ケック・ハウゲンス・シリーズ
[編集]- 一万対一の賭け(The Wager)1974 - 唯一の長編 HMM'79.9(短縮版)
- 密輸人ケックの華麗な手口(Kek Huuygens, Smuggler) 1976年 - 連作短編集
- 田村義進訳、ハヤカワミステリ文庫 1980年10月
殺人同盟シリーズ
[編集]- 懐かしい殺人(The Murder League) 1968年
- 『懐かしい殺人―パーシバル卿と殺人同盟』菊池光訳 (1972年) (日本リーダーズダイジェスト社 ペガサスノベルズ)
- 『懐かしい殺人』菊池光訳、ハヤカワ・ミステリ文庫 1977年10月
- お熱い殺人(Rub-A-Dub-Dub (Death Cuts the Deck)) 1971年
- 『お熱い殺人―パーシバル卿と殺人同盟』菊池光 訳 (日本リーダーズダイジェスト社 ペガサスノベルズ) 1972年
- 『お熱い殺人』菊池光訳、ハヤカワ・ミステリ文庫 1977年12月
- 友情ある殺人(A Gross Carriage of Justice) 1979年
- 『友情ある殺人』島田三蔵訳、ハヤカワ・ミステリ文庫 1981年4月
ホセ・ダ・シルヴァ警部シリーズ
[編集]- 亡命者(The Fugitive ) 1962年 フィッシュの最初の長編
- 佐倉潤吾訳、ハヤカワポケットミステリ 1963年
クランシー警部補シリーズ
[編集]- ブリット(Mute Witness (Bullitt)) 1963年 ロバート・L・パイク名義 主人公をブリット警部補(スティーブ・マックイーン)に変えて1968年に映画化された
- 渡辺栄一郎 ハヤカワ文庫NV 1977年8月
非シリーズ作品
[編集]- 銀行襲撃(Bank Job ) 1974年 ロバート・L・パイク名義
- 信太英男訳、世界ミステリシリーズ 1978年10月
- トロイの黄金(The Gold of Troy) 1980年
- 田中昌太郎訳 講談社 1982年4月
編著
[編集]- あの手この手の犯罪 アメリカ探偵作家クラブ傑作選(1)(Every Crime in the Book) 1975年 田村義進他訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 1982年4月