ロパライト
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ロパライト | |
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ロパライト | |
シュツルンツ分類 | 04.CC.35 |
化学式 | (Na0.5REE0.5)TiO3 |
結晶系 | 立方晶 |
晶癖 | 立方晶及び八面結晶体 |
双晶 | [111]透入双晶 |
へき開 | [100]不完全 |
断口 | 不均一 |
粘靱性 | 脆い |
モース硬度 | 5.5 - 6.0 |
光沢 | 金属質-準金属質 |
色 | 黒色から灰色 |
条痕 | 赤茶色 |
透明度 | 不透明、薄片では透明 |
比重 | 4.60-4.89 |
光学性 | 等方性、変則的に異方性 |
屈折率 | n = 2.26–2.38 |
文献 | [1][2] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
ロパライト(Loparite)は、顆粒状でもろい灰チタン石グループの酸化鉱物である。黒色から暗い灰色であり、反射光の下の薄片は灰色から白色、内部反射では赤茶色に見える[3]。化学組成は(Ce,Na,Ca)(Ti,Nb)O3[1]とされていたが、2024年からは(Na0.5REE0.5)TiO3[2]に変更された。1987年に「セリウムロパライト(Loparite-(Ce)」と改名されたが、セリウムを含む希土類元素はナトリウムに卓越していないことが判明したために2024年に元に戻され、上記のように組成式が再定義された[2]。ニオボロパライトは、ニオブを含む変種である[4]。
ロパライトは、霞石閃長岩の貫入やペグマタイトに主要相として含まれる。またカーボナタイト中に灰チタン石の代わりに見られることもある[1]。
ロパライトは、ロシア北部コラ半島のヒビヌイ山脈及びロヴォゼロ山脈産のものが最初に記述された。
語源
[編集]語源は、コラ半島に先住するサーミ人のロシア語名Loparとセリウムを含むことに由来する[1][3]。上記の通り、2024年からはセリウムのサフィックスが削除された[2][4]。
出典
[編集]- ^ a b c d “Loparite-(Ce)”. Mineral Handbook. Mineral Data Publishing (2005年). 2008年7月19日閲覧。
- ^ a b c d Bosi, F., Hatert, F., Pasero, M., Mills, S. J. (2024) IMA Commission on New Minerals, Nomenclature and Classification (CNMNC) – Newsletter 80. European Journal of Mineralogy, 36 (4) 599-604 doi:10.5194/ejm-36-599-2024
- ^ a b Loparite-(Ce) on Webmineral
- ^ a b Loparite on Mindat.org