ワーキン
『ワーキン』 | ||||
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マイルス・デイヴィス の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1956年5月11日 / 10月26日 | |||
ジャンル | ジャズ | |||
時間 | ||||
レーベル | プレスティッジ・レコード | |||
プロデュース | ボブ・ウェインストック | |||
マイルス・デイヴィス アルバム 年表 | ||||
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専門評論家によるレビュー | |
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レビュー・スコア | |
出典 | 評価 |
All About Jazz | favorable[1] |
AllMusic | [2] |
Down Beat | [3] |
The Rolling Stone Album Guide | [4] |
The Rolling Stone Jazz Record Guide | [5] |
Tom Hull | A–[6] |
『ワーキン』(Workin' with the Miles Davis Quintet) は、マイルス・デイヴィス・クインテットのスタジオ・アルバムで、1956年に録音され、1960年1月ころにリリースされた[7][8][9][10]。1956年5月11日と10月26日の2回のセッションから、合わせて4枚のアルバム、すなわち本作と、『リラクシン (Relaxin' with the Miles Davis Quintet)』、『スティーミン (Steamin' with the Miles Davis Quintet)』、『クッキン (Cookin' with the Miles Davis Quintet)』が制作された。
トラック2は、デイヴィスのためにエディ・ヴィンソンが書いた曲である(en:Blue Haze 参照)。「トレーンズ・ブルース」(別名、Vierd Blues は、ブルーノート・レコードの創業に関わったフランシス・ウルフがひどい訛りでこの曲に言及したことを婉曲に表している)は、デイヴィスにクレジットされているが、実際にはジョン・コルトレーンが書いたものである(元々の曲名は「John Paul Jones」といいベース奏者ポール・チェンバースがリーダーとなっておこなわれた以前のセッションで取り上げられた:テーマの終わり近くで、コルトレーンとデイヴィスは、チャーリー・パーカーの「The Hymn」の断片を演奏している)。
背景
[編集]1955年、スターの座に上ったデイヴィスは新しいクインテットを組み、サックス奏者ジョン・コルトレーン、ピアニストのレッド・ガーランド、ベーシストのポール・チェンバース、ドラマーのフィリー・ジョー・ジョーンズがメンバーとなった。契約上の義務を果たすため、デイヴィスはこのクインテットとともに、自発的に選んだ長めの楽曲を取り上げ、そこから4枚のアルバムが制作された。すなわち本作『ワーキン』のほか、『クッキン』、『リラクシン』、『スティーミン』である。
トラックリスト
[編集]Prestige – LP 7166:[11]
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「イット・ネヴァー・エンタード・マイ・マインド (It Never Entered My Mind)」 | |
2. | 「フォア (Four)」 | |
3. | 「イン・ユア・オウン・スウィート・ウェイ (In Your Own Sweet Way)」 | |
4. | 「ザ・テーマ(テイク1)(The Theme (Take 1))」 |
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「トレーンズ・ブルース (Trane's Blues)」(a.k.a. "Vierd Blues") | |
2. | 「アーマッズ・ブルース (Ahmad's Blues)」 | |
3. | 「ハーフ・ネルソン (Half Nelson)」 | |
4. | 「ザ・テーマ(テイク2)(The Theme (Take 2))」 | |
合計時間: |
1956年5月11日録音。「ハーフ・ネルソン」のみ、10月26日録音。
パーソネル
[編集]- マイルス・デイヴィス – トランペット
- ジョン・コルトレーン – テナー・サックス (except 1)
- レッド・ガーランド – ピアノ
- ポール・チェンバース – ベース、チェロ
- フィリー・ジョー・ジョーンズ – ドラムス
脚注
[編集]- ^ “Workin' with the Miles Davis Quintet”. All About Jazz October 28, 2016閲覧。
- ^ “Workin' with the Miles Davis Quintet”. AllMusic 2016年10月28日閲覧。
- ^ “Workin' with the Miles Davis Quintet”. CD Universe October 28, 2016閲覧。
- ^ DeCurtis, Anthony; Henke, James; George-Warren, Holly, eds (27 October 1992). The Rolling Stone Album Guide (3rd ed.). Random House. p. 179. ISBN 0679737294
- ^ Swenson, J., ed (1985). The Rolling Stone Jazz Record Guide. USA: Random House/Rolling Stone. pp. 58. ISBN 0-394-72643-X
- ^ Hull, Tom (n.d.). “Jazz (1940s-50s)”. tomhull.com. March 3, 2020閲覧。
- ^ DeVito, Chris; Fujioka, Yasuhiro; Schmaler, Wolf; Wild, David (2013). The John Coltrane Reference. New York/Abingdon: Routledge. p. 448. ISBN 978-1135112578
- ^ “Workin' with the Miles Davis Quintet”. The Billboard (The Billboard Publishing Co.). (8 February 1960) 22 October 2019閲覧。
- ^ “December Album Releases”. The Cash Box (The Cash Box Publishing Co. Inc., NY). (12 December 1959) 22 October 2019閲覧。
- ^ “Jazz Picks of the Week”. The Cash Box (The Cash Box Publishing Co. Inc., NY). (6 February 1960) 22 October 2019閲覧。
- ^ The Miles Davis Quintet – Workin' With The Miles Davis Quintet - Discogs