ヴァース‐コーラス形式
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ヴァース-コーラス形式は、歌を伴う英語圏のポピュラー・ソングにおいて一般的な楽式であり、1950年代からはブルースやロックンロールで、1960年代からはロックにおいて著しく使われた。AABA形式ではAセクションが(Bセクションによって準備されたり、引き立てられたりして)焦点を当てられているのに対し、ヴァース-コーラス形式ではコーラスが(ヴァースと対照を成して用意され)強調される。ブリッジによって目立つように作られたヴァースに焦点があるAABA形式とは対照的に、ヴァース‐コーラス形式においてはコーラスがヤマ場である(ヴァースとの対比)[1][要ページ番号]。
コーラスはしばしば旋律的やリズム的、また和声的にヴァースとはっきりと対比され、より高いダイナミクスや活気を示す。しばしばヴァースよりも使用楽器が増加する。編曲も参照のこと。
形式の特徴
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対比ヴァース‐コーラス形式
[編集]ヴァースとコーラスに異なる楽音を用いた楽曲は、対比ヴァース‐コーラス形式である。以下に例を挙げる。
- "ザットル・ビー・ザ・デイ" by バディ・ホリー (1957)
- "ビー・マイ・ベイビー" by ザ・ロネッツ (1963)
- "カリフォルニア・ガールズ" by ザ・ビーチ・ボーイズ (1965)
- "ペニー・レイン" by ビートルズ (1967)
- "愛こそはすべて" by ビートルズ (1967)
- "フォクシー・レディ" by ジミ・ヘンドリックス (1967)
- "スモーク・オン・ザ・ウォーター" by ディープ・パープル (1973)
- "キャント・ゲット・イナフ" by バッド・カンパニー (1974)
単純ヴァース‐コーラス形式
[編集]ブルース形式のように、ヴァースとコーラスに同じ楽音を用いた楽曲は、歌詞が各ヴァースと繰り返しのコーラスで異なっていたとしても、単純ヴァース‐コーラス形式となる。以下に例を挙げる。
- "シェイク、ラトル&ロール" by ビッグ・ジョー・ターナー (1954)
- "ルイ・ルイ" by ザ・キングスメン (1963 cover)、ブルース形式を使わない例
- "ラ・バンバ" by リッチー・ヴァレンス (1959)
単純ヴァース形式
[編集]繰り返しのヴァースのみの楽曲は、単純ヴァース形式となる(コーラスのないヴァース‐コーラス形式)。以下に例を挙げる。
ブリッジとの対比を以下に挙げる。
- "霧の8マイル" by バーズ (1966)
- "トゥモロー・ネバー・ノウズ" by ビートルズ (1966)
- "パープル・ヘイズ" by ジミ・ヘンドリックス (1967). (ibid, p.71-72)
単純ヴァース‐コーラス形式と単純ヴァース形式はどちらもストローフィ形式から来ている。
引用文献
[編集]- ^ Stein, Deborah (2004-11-04) (英語). Engaging Music: Essays in Music Analysis. オックスフォード大学出版局. ASIN 0195170105. ISBN 9780195170108