コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ヴィクトリアパーク (競走馬)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヴィクトリアパーク
欧字表記 Victoria Park
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1957年
死没 1985年(28歳没)
Chop Chop
Victoriana
母の父 Windfields
生国 カナダの旗 カナダ
生産者 Windfields Farm
馬主 E.P. Taylor
調教師 Horatio Luro
競走成績
生涯成績 19戦10勝
テンプレートを表示

ヴィクトリアパーク (Victoria Park) とはカナダ生まれの競走馬および種牡馬である。競走馬時代に1960年度のカナダ年度代表馬をはじめ、3つの年度表彰[1]を受賞。1976年カナダ競馬名誉の殿堂入り。半妹に1965年のカナダ最優秀3歳牝馬Northern Queen(父Nearctic)、甥にヴァイスリーガルヴァイスリージェント兄弟がいる。

経歴

[編集]

カナダの大馬産家エドワード・プランケット・テイラーの生産馬。2歳時にそれぞれ芝とダートのカナダ2歳王者決定戦・コロネーションフューチュリティステークスカップアンドソーサーステークスを制し、カナダ最優秀2歳牡馬に選出。3歳時にはアメリカに遠征し、ケンタッキーダービーで3着、プリークネスステークス2着と健闘した。カナダに戻った後は同地のダービーに当たるクイーンズプレートをレコードタイムで制し、この年のカナダ年度代表馬および最優秀3歳牡馬に選出された。19戦10勝・うち重賞6勝という成績を残し、3歳をもって競走馬を引退。故郷ウインドフィールズファームで種牡馬となった。

種牡馬入り後は、1970年から1972年まで3年連続でクイーンズプレート優勝馬を輩出するなど活躍したが、それ以上にブルードメアサイアーとして大きな実績を残し、エプソムダービーアイリッシュダービーキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスを制し種牡馬としても活躍したザミンストレルや、フォレ賞の優勝馬で日本で10度のリーディングサイアーを獲得したノーザンテーストなどに影響を与えている。ザミンストレルが大活躍した1977年にはイギリスアイルランドでリーディングブルードメアサイアーを獲得。これらの功績が認められ、カナダ競馬の殿堂入りを果たしている。

ヴィクトリアパークは1985年に死亡、その遺骸はウインドフィールズファームに埋葬されている。

カナダでは1988年以降、ヴィクトリアパークステークスが設けられたが、その名称はこの馬から採られたものである。

主な産駒

[編集]

現在のG1競走およびカナダ三冠戦[2]の優勝馬のみ記載。年度表彰は全てカナダのもの。

  • Victorian Era(1962年生 プリンスオブウェールズステークスなど重賞9勝、種牡馬)
    • 1966年年度代表馬
  • Solometeor(1965年生 カナディアンオークスなど重賞2勝)
  • Almoner(1967年生 クイーンズプレート、プリンスオブウェールズステークス)
  • Kennedy Road(1968年生 クイーンズプレート、カップアンドソーサーステークス、ハリウッドゴールドカップなど重賞9勝)
    • 1970年最優秀2歳牡馬、1971年最優秀3歳牡馬、1972年年度代表馬、最優秀古牡馬、1973年最優秀古牡馬
  • Victoria Song(クイーンズプレート)
母の父としての主な産駒

※記載競走はG1競走。

※上記の馬はすべて種牡馬入りしている。

血統表

[編集]
ヴィクトリアパーク血統テディ系/Marguerite・Edwina 4×5=9.38%、Sunstar・Golden Sun 4×5=9.38%、Celt・Ultimus 5×5=6.25% (血統表の出典)

Chop Chop 1940
鹿毛 アメリカ
父の父
Flares 1933
鹿毛 アメリカ
Gallant Fox Sir Gallahad
Marguerite
Flambino Wrack
Flambette
父の母
Sceptical 1922
鹿毛 イギリス
Buchan Sunstar
Hamoaze
Clodagh Tredennis
Clare

Victoriana 1952
鹿毛 カナダ
Windfields 1943
鹿毛 カナダ
Bunty Lawless Ladder
Mintwina
Nandi Stimulus
Golden Feast
母の母
Iribelle 1942
鹿毛 カナダ
Osiris Papyrus
Most Beautiful
Belmona King James
Belmon F-No.1-c

父Chop Chopは競走馬時代は下級重賞馬だったが、種牡馬になってヴィクトリアパークの伯母に当たる1952年度カナダ年度代表馬Canadianaなどカナダを中心に活躍馬を送り出した。母系は当時のカナダ産馬を代表する名族であり、近親には多数の活躍馬がいる。

脚注

[編集]
  1. ^ 現在のソヴリン賞に相当する。
  2. ^ カナダの三冠戦はカナダ産馬限定競走のため、国際格付けは与えられていない。牡馬はクイーンズプレート、プリンスオブウェールズステークス、ブリーダーズステークス、牝馬はウッドバインオークス、バイソンシティーステークス、ワンダーウェアステークスがそれである。

外部リンク

[編集]