一宮市尾西歴史民俗資料館
一宮市尾西歴史民俗資料館 | |
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施設情報 | |
前身 | 尾西市歴史民俗資料館[1] |
事業主体 | 一宮市 |
開館 | 1986年(昭和61年)4月 |
所在地 |
〒494-0006 愛知県一宮市起下町211 |
位置 | 北緯35度18分20.8秒 東経136度44分11.31秒 / 北緯35.305778度 東経136.7364750度座標: 北緯35度18分20.8秒 東経136度44分11.31秒 / 北緯35.305778度 東経136.7364750度 |
外部リンク | 公式ウェブサイト |
プロジェクト:GLAM |
一宮市尾西歴史民俗資料館(いちのみやしびさいれきしみんぞくしりょうかん)は、愛知県一宮市起下町211にある博物館。
現代建築の本館、旧林家住宅を用いた別館からなる。美濃路起宿、尾西市の地場産業である尾張縞・毛織物を中心とした資料の収集や展示を行っている。
歴史
[編集]林家の歴史
[編集]美濃路起宿に脇本陣が設置されたのは寛永18年(1641年)のことである[2]。享保5年(1720年)には林茂右衛門が脇本陣を譲り受け、船庄屋とともに家業とした[2]。江戸時代中期には国学者である加藤磯足を輩出している。天保12年(1841年)の起宿には本陣1軒、脇本陣1軒、披本陣1軒、問屋2軒、旅籠22軒があった[2]。
1870年(明治3年)には本陣とともに脇本陣が廃止された[2]。1891年(明治24年)に発生した濃尾地震ではそれまでの林家の建物が倒壊した[3][4]。1913年(大正2年)、9代目当主の林英太郎によって林家住宅が建てられ、その後は裏座敷や北の間などが増築された[3]。昭和初期、10代目当主の林幸一によって日本庭園が整備された[5][3]。
博物館時代
[編集]尾西市は2300万円をかけて旧林家住宅を整備し、1983年(昭和58年)5月に起宿記念館が開館した[2]。1986年(昭和61年)には起宿記念館の隣接地に尾西市歴史民俗資料館が開館し、起宿記念館は尾西市歴史民俗資料館別館に改称した。
2002年(平成14年)2月14日、別館が「旧林家住宅主屋及び裏座敷」として登録有形文化財に登録された[6]。2005年(平成17年)4月1日には尾西市が一宮市に編入され、一宮市尾西歴史民俗資料館に改称した。
2014年(平成26年)以後には専門の庭師が旧林氏庭園を手入れするようになった[5]。2019年(令和元年)10月16日、旧林氏庭園が登録記念物に登録された[5][3][4]。愛知県では名古屋市の鶴舞公園に次いで2例目である[5][3][4]。
一宮市は文化庁の補助を含めて約1億2000万円を投じ、2018年(平成30年)6月から2019年(令和元年)6月に別館の耐震補強・改修工事を実施した[4]。それまで別館が大正初期の建築であることはわかっていたが、梁の墨書きによって1913年(大正2年)の竣工であることが判明している[4]。2019年(令和元年)6月に工事を終えて再オープンした[4]。
本館
[編集]展示
[編集]資料や展示物は主に本館に展示されている。別館は建物及び内部が展示の対象である。本館の展示ギャラリー、別館の小会議室、あるいは別館全体を貸しきることも可能。
別館
[編集]一宮市尾西歴史民俗資料館別館 (旧林家住宅) | |
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情報 | |
構造形式 | 木造[6] |
建築面積 | 265 m² [6] |
階数 | 2階建(一部平屋建)[6] |
竣工 | 大正初期[6] |
開館開所 | 1983年(昭和58年)5月 |
所在地 | 愛知県一宮市起下町211[6] |
文化財 | 登録有形文化財[6] |
指定・登録等日 | 2002年2月14日 |
建築
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別館の玄関
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別館の内部
日本庭園
[編集]日本庭園(旧林氏庭園)の面積は1157平方メートルである[4]。中央の園池、西側の主庭、裏座敷に面する坪庭からなり[3]、主庭には石灯籠や飛び石が配置されている[4]。凝った石組が最大の特徴である[5]。
マツ、イロハモミジ、ドウダンツツジなど、約300本の樹木が植栽されている[3]。秋季には紅葉が楽しめ、2017年(平成29年)11月には約6000人が訪れた[4]。
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主庭
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坪庭
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園池
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飛び石と苔
利用案内
[編集]- 開館時間
- 9時30分から17時
- 休館日
- 毎週月曜日、休日の翌日、年末年始
- 入場料
- 無料
- 交通アクセス
脚注
[編集]- ^ “一宮市尾西歴史民俗資料館”. コトバンク. 2017年9月24日閲覧。
- ^ a b c d e 「旧街道の面影残す建築物 尾西市起宿記念館 脇本陣を修復」『毎日新聞』1983年5月21日
- ^ a b c d e f g 「旧林氏庭園 登録記念物に」『毎日新聞』2019年6月22日
- ^ a b c d e f g h i 「旧林氏庭園 国登録記念物に『近代造園文化発展に貢献』」『朝日新聞』2019年6月22日
- ^ a b c d e 「一宮の旧林氏庭園 登録記念物に」『毎日新聞』2019年6月22日
- ^ a b c d e f g “尾西市歴史民俗資料館別館(旧林家住宅)”. 国指定文化財等データベース(文化庁). 2017年9月24日閲覧。