一酸化テルル
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Tellurium monoxide | |
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別称 Tellurium(II) oxide | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | [1] 13451-17-7[1] |
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特性 | |
化学式 | TeO |
モル質量 | 143.60 g/mol |
関連する物質 | |
その他の陽イオン | 一酸化硫黄 一酸化ポロニウム |
関連するテルル 酸化物 | 二酸化テルル 三酸化テルル |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
一酸化テルル(Tellurium monoxide)は、化学式TeOの二原子分子である。遷移種として見られる[2]。固体一酸化テルルの存在を主張するこれまでの研究は、立証されていない[3]。DVDのコーティングに用いられるtellurium suboxideは、二酸化テルルと金属テルルの混合物である[4]。
歴史
[編集]一酸化テルルは、1883年にE. Diversと下瀬雅允により初めて報告された[5]。これは、恐らく真空中でのtellurium sulfoxideの熱分解により作られたものであり、1913年には、塩化水素との反応が見られることが報告されている[6]。後の研究でも、これが純粋な固体であるという主張は立証されていない[2]。1984年までに、パナソニックは、「一酸化テルル」(実際にはテルルと二酸化テルルの混合物)を含む、消去可能な光学ドライブの研究を行った[7]。
関連項目
[編集]- 二酸化テルル
- 三酸化テルル
- 炭化鉛 - 当初純粋な化合物であると考えられたが、現在は炭素と鉛の混合物であると考えられている。
- 五臭化ヨウ素 - 当初純粋な化合物であると考えられたが、現在は一臭化ヨウ素と過剰な未反応臭素の混合物であると考えられている。
出典
[編集]- ^ “Tellurium monoxide”. NIST (National Institute of Standards and Technology). 2013年12月16日閲覧。
- ^ a b グリーンウッド, ノーマン; アーンショウ, アラン (1997). Chemistry of the Elements (英語) (2nd ed.). バターワース=ハイネマン. ISBN 978-0-08-037941-8。.
- ^ Viktor Guttman, Main Group Elements: Group VI and Group VII - p. 141.
- ^ Tyan, Y.-S.; Preuss, D. R.; Vazan, F.; Marino, S. J. (1986). “Laser recording in tellurium suboxide thin films”. Journal of Applied Physics 59 (3): 716. doi:10.1063/1.336588. ISSN 0021-8979.
- ^ Sir William Crookes, Chemical News and Journal of Industrial Science, vol. 49, pagina 93. Chemical news office, 1884 (digitalized 15 Dec. 2008). Visited 2013-12-03.
- ^ The Analyst, vol. 37, Royal Society of Chemistry, Society of Public Analysts and Other Analytical Chemists, Society for Analytical Chemistry, Chemical Society, Royal Society of Chemistry, 1913 (digitalized 31 mar. 2010).
- ^ Electronic Design, vol. 32, nr. 24-26, p. 11, Hayden Publishing Company, 1984. Visited 2013-12-03.