丁字屋平兵衛
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丁字屋 平兵衛(ちょうじや へいべえ、生没年不詳)とは江戸時代の江戸の地本問屋。
来歴
[編集]文渓堂と号す。岡田氏。江戸の小伝馬町3丁目の家主で、後に大伝馬町2丁目正三郎店、同町3丁目中程東側において寛政から元治年間に地本問屋を営業している。文化11年(1814年)から天保12年(1841年)にかけて柳川重信、渓斎英泉、2代目柳川重信、歌川貞秀、歌川国貞が挿絵を描いた読本『南総里見八犬伝』の第八輯、第九輯を出版したことで有名である。他に歌川広重の絵本などを出版している。
作品
[編集]- 柳川重信、渓斎英泉、2代目柳川重信、歌川貞秀、歌川国貞 『南総里見八犬伝』 読本 文化11年‐天保12年 ※初めは第一輯から第五輯までを山青堂(山崎平八)が出版し、次いで湧泉堂(美濃屋甚三郎)がその版権を買い取り第六輯を出版するが、第七輯から文渓堂が加わり、後に文渓堂が版権を買い取り最終輯の第九輯まで出版した。
- 歌川広重 『江戸土産』 絵本
- 鼻山人・渓斎英泉画『於玉ケ池』 鼻山人作