七大聖
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西遊記では牛魔王など孫悟空と義兄弟の契りを交わした妖仙はその場でみな、○○大聖を自称した。その兄弟を総称して「七大聖」と呼んだ[1]。
なお、下表の通り牛魔王が一番上(つまり年長を意味する)である。上から順番に、牛、石猿、蛟(竜の一種)、鵬、獅子、獼猴(大型の猿)、狨(日本では尾の長いむく毛の猿とする)が本相である。このうち狨とは、清の蒲松齢『聊斎志異』黒獣[2]の批評では猿を襲って食べる猿とし、『本草綱目』にも記述される[3]。なお『本草綱目』では果然[4]という猿がおりまたの名を𤟹(ぐ、犭偏に禺)という。
孫悟空(美猴王)と妖魔義兄弟 | |||||
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王号 | 大聖号 | ||||
脚注
[編集]- ^ 吳承恩. “第四回〈官封弼馬心何足 名注齊天意未寧〉”. 《西遊記》
- ^ 蒲松齡 (中国語), 聊齋志異/第03卷#黑獸, ウィキソースより閲覧。
- ^ 李時珍 (中国語), 本草綱目/獸之四#.E7.8B.A8, ウィキソースより閲覧。
- ^ 李時珍 (中国語), 本草綱目/獸之四#.E6.9E.9C.E7.84.B6, ウィキソースより閲覧。