コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

三浦広光

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
三浦 広光
基本情報
本名 三浦 広光
通称 ラストサムライ
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1981-09-22) 1981年9月22日
出身地 福岡県浮羽郡浮羽町
没年月日 (2024-10-26) 2024年10月26日(43歳没)
所属 パンクラスMEGATON-TOKIN
→SAMURAI SWORD(旧称MEGATON)
帝拳ボクシングジム
→SAMURAI SWORD/リングス
身長 176cm
体重 89kg
階級 ミドル級
ウェルター級
バックボーン 柔道サンボ
テンプレートを表示

三浦 広光(みうら ひろみつ、1981年9月22日 - 2024年10月26日)は、日本男性総合格闘家プロボクサー福岡県浮羽郡浮羽町(現・うきは市)出身。SAMURAI SWORD/リングス所属。元ウェルター級キング・オブ・パンクラシスト

来歴

[編集]

3歳年上の姉の影響で小学1年から柔道を始める。西日本短大附属高校では県大会で2年連続2位。大東文化大学では正力杯-81kg級ベスト8となった。

2001年11月25日、第5回全日本コンバットレスリングオープン選手権大会-85kg級に出場し、優勝した。

総合格闘技

[編集]

2004年3月、大学卒業後に総合格闘技の練習を開始し、6月6日には第30回全日本サンボ選手権大会90kg級に出場し、優勝した。

体重100kg以上の選手が集まるパンクラスMEGATONで練習していたが、2004年7月から派生チームのMEGATON-TOKINの所属となった。

2004年7月25日、パンクラスにてデビュー戦を行い、ジョー・ダースにギブアップ負け。

2005年7月6日、HERO'Sのオープニングファイトで竹内出と対戦し、マウントパンチでTKO負け。

2005年11月26日、HERO'Sリトアニア大会でケスタティス・スミルノヴァスと対戦し、TKO負け。

2006年4月30日、R.I.S.E.に初出場し、キックボクシングルールでトモヤにフック連打でKO勝ち。

2006年9月24日、R.I.S.E. MIGHTY EIGHTY TOURNAMENT '06に出場。1回戦で伊賀弘治に右フックでKO勝ちするものの、準決勝でマグナム酒井に右ローキックでKO負け。

2006年10月9日、HERO'Sのオープニングファイトで滝川リョウと対戦し、マウントパンチでTKO勝ち。

WEC

[編集]

2007年5月12日、WEC初出場となったWEC 27でジェイソン・"メイヘム"・ミラーと対戦し、判定負け。

2007年8月5日、WEC 29でフェルナンド・ゴンザレスと対戦し、パウンドでギブアップ勝ち。WEC初勝利。

2008年8月3日、WEC 35でWEC世界ウェルター級王者のカーロス・コンディットに挑戦し、膝蹴りでダウンを奪われパウンドでTKO負けを喫し王座獲得に失敗した。試合には敗れたもののファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

ボクシング転向

[編集]

2009年1月頃から帝拳ジムに通い[1]、同ジムのトレーナー葛西裕一からボクシングの指導を受けていた[1]

2009年12月8日、プロボクサーテストをクルーザー級で受け、合格を果たした[2]

2010年4月10日、ラスベガスでプロボクシングデビュー。イサック・アテンシオとライトヘビー級契約で対戦し、3-0の判定勝ちを収めた[3]。4月22日の2戦目でもナサン・ベッドウェルに3-0の判定勝ち[4]

2011年8月6日、後楽園ホールで8回戦77.0Kg契約で松本晋太郎(ヨネクラ)と戦い判定勝ちを収めた。その後8月度の日本ランキングで2009年9月度より新設された以降で初となる日本スーパーミドル級で日本ランキング1位に就いた[5]

2012年10月6日、後楽園ホールでOPBF東洋太平洋スーパーミドル王者清田祐三(フラッシュ赤羽)に挑戦したが6RTKOで敗れ王座獲得はならなかった[6]

総合格闘技復帰

[編集]

2015年5月29日、リングス公式サイトにて、リングス所属となることが発表された。

2015年11月1日、約8年ぶりに総合格闘技に復帰。PANCRASE 271でKAZZにTKO勝ち。

2016年10月2日、ウェルター級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチで王者の村山暁洋に挑戦し、3-0の判定勝ちを収め王座獲得に成功した。

2017年7月2日、ウェルター級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチで挑戦者の阿部大治と対戦し、パンチラッシュでTKO負けを喫し王座陥落した。

2021年6月27日、PANCRASE 322で菊入正行と対戦し、TKO負けを喫した。

2021年9月26日、BreakingDown 2で坂本正博(元幕内 時津海)と対戦し、2-0の判定勝ち。

2021年12月12日、PANCRASE 325で引退セレモニーが行われた[7]

2024年10月26日、同年9月半ばより闘病していた急性白血病により急逝。43歳没[8]。11月5日に三浦の公式Xアカウントで報告された[9]

戦績

[編集]

総合格闘技

[編集]
総合格闘技 戦績
22 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
14 9 0 4 1 0 0
8 7 0 1 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× 菊入正行 2R 2:31 TKO(グラウンドパンチ) PANCRASE 322 2021年6月27日
レッツ豪太 1R 1:08、TKO(グラウンドパンチ) PANCRASE 309 2019年10月20日
× 阿部大治 2R 0:26 TKO(スタンドパンチ連打) PANCRASE 288
【ウェルター級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ】
2017年7月2日
村山暁洋 5分5R終了 判定3-0 PANCRASE 281
【ウェルター級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ】
2016年10月2日
ジェームス・チェイニー 不戦勝(体重超過) PANCRASE 278 2016年6月12日
中村勇太 2R 0:39 KO(パンチ) PANCRASE 274 2015年12月20日
KAZZ 3R 0:48 TKO(パウンド) PANCRASE 271 2015年11月1日
× エドガー・ガルシア 1R 1:18 KO(パウンド) WEC 38: Varner vs. Cerrone 2009年1月25日
× カーロス・コンディット 4R 4:43 TKO(膝蹴り→パウンド) WEC 35: Condit vs. Miura
【WEC世界ウェルター級タイトルマッチ】
2008年8月3日
ブラス・アヴェナ 1R 2:35 KO(右フック) WEC 33: Marshall vs. Stann 2008年3月26日
フェルナンド・ゴンザレス 2R 3:35 ギブアップ(パウンド) WEC 29: Condit vs. Larson 2007年8月5日
× ジェイソン・"メイヘム"・ミラー 5分3R終了 判定0-3 WEC 27: Marshall vs. McElfrish 2007年5月12日
滝川リョウ 1R 1:36 TKO(マウントパンチ) HERO'S 2006 ミドル&ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント決勝戦 2006年10月9日
ジョバニ・ペレイラ 1R 2:35 KO(パウンド) W-カプセル 2006年6月11日
大久保一樹 5分3R終了 判定3-0 W-カプセル 2006年1月28日
× ケスタティス・スミルノヴァス 1R 4:30 TKO(パンチ連打) HERO'S LITHUANIA 2005 2005年11月26日
× 竹内出 2R 3:35 TKO(マウントパンチ) HERO'S 2005 ミドル級世界最強王者決定トーナメント開幕戦 2005年7月6日
出田源貴 1R 0:56 TKO(マウントパンチ) club DEEP 福岡 天下一祭り 2005年4月10日
藤沼弘秀 5分2R終了 判定3-0 DEEP 18th IMPACT 2005年2月12日
クァク・ユン・ソブ 1R 0:54 TKO(マウントパンチ) PANCRASE 2004 BRAVE TOUR 2004年11月7日
中西裕一 5分2R終了 判定2-0 PANCRASE 2004 BRAVE TOUR 2004年9月24日
× ジョー・ダース 3R 4:56 ギブアップ(パンチ連打) PANCRASE 2004 BRAVE TOUR 2004年7月25日

キックボクシング

[編集]
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× マグナム酒井 1R 1:12 KO(右ローキック) R.I.S.E. MIGHTY EIGHTY TOURNAMENT '06
【準決勝】
2006年9月24日
伊賀弘治 3R 0:19 KO(右フック) R.I.S.E. MIGHTY EIGHTY TOURNAMENT '06
【1回戦】
2006年9月24日
トモヤ 1R 1:16 KO(フック連打) R.I.S.E. XXV 2006年4月30日

ボクシング

[編集]
プロボクシング 戦績
10 試合 (T)KO 判定 その他 引き分け 無効試合
9 4 5 0 0 0
1 1 0 0


日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
10 2012年10月6日 6R 2:00 TKO 清田祐三 日本の旗 日本 OPBF東洋太平洋スーパーミドル級タイトルマッチ
9 2012年3月4日 2R 1:44 TKO ワーヒッド・カーン フィジーの旗 フィジー
8 2011年10月1日 6R 判定3-0 ヘクター・ヘルナンデス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
7 2011年8月6日 8R 判定3-0 松本晋太郎 日本の旗 日本
6 2011年3月26日 4R 判定3-0 トッド・マヌエル アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
5 2011年2月26日 1R 2:20 TKO ラミロ・ブエノ・ジュニア アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
4 2010年7月20日 5R TKO 相澤謙次 日本の旗 日本
3 2010年7月20日 2R 1:50 KO 白坂貴昌 日本の旗 日本
2 2010年4月22日 4R 判定3-0 ナサン・ベッドウェル アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1 2010年4月10日 4R 判定3-0 イサック・アテンシオ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 プロデビュー戦
テンプレート

獲得タイトル

[編集]
  • 第5回全日本コンバットレスリングオープン選手権大会 85kg級 優勝(2001年)
  • 第30回全日本サンボ選手権大会 90kg級 優勝(2004年)
  • 第10代ウェルター級キング・オブ・パンクラス王座(2016年)

表彰

[編集]
  • WEC ファイト・オブ・ザ・ナイト(1回)

脚注

[編集]
  1. ^ a b ゴング格闘技 2010年2月号 pp. 145 - 147
  2. ^ プロボクサーテスト合格発表 日本ボクシングコミッション 公式サイト 2009年12月9日
  3. ^ 三浦広光が米国で白星発進 nikkansports.com 2010年4月12日
  4. ^ 総合→ボクサー転向三浦が米でプロ2連勝 nikkansports.com 2010年4月24日
  5. ^ 三浦広光「日本ランカーに見合った試合を心掛けます」 帝拳ジム公式モバイルサイト
  6. ^ 清田が三浦を下してV6 ボクシングニュース「Box-on!」 2012年10月6日
  7. ^ 三浦広光が引退、12月12日(日)新木場スタジオコースト大会でセレモニーゴング格闘技 2021年12月6日
  8. ^ Former WEC title challenger Hiromitsu Miura dead at 43” (英語). MMA Junkie (2024年11月5日). 2024年11月5日閲覧。
  9. ^ 元パンクラス王者の三浦広光さん死去、43歳「9月中旬に急性白血病が発覚し闘病中」も10月に”. 日刊スポーツ (2024年11月6日). 2024年11月7日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]
前王者
村山暁洋
第10代パンクラスウェルター級王者

2016年10月2日 - 2017年7月2日

次王者
阿部大治