三菱・MiEV Evolution
MiEV Evolution(ミーブ エボリューション)は、三菱自動車工業がパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム (PPIHC) に出場するために開発した競技専用車両である。
三菱自動車は、2012年3月にプロトタイプEVでPPIHCに参戦することを発表した[1][注釈 1]。2009年に終了したダカール・ラリー以来の、ワークス体制を布いてのモータースポーツ活動となる[3]。
3か年計画で[4][5][6]、将来の量産車技術開発を目的とし[4][5]、2012年はクラス優勝[7][3]、2013年は総合優勝[8][9][10][11]、2014年はクラス優勝[12][13]を目標においた。
i-MiEV Evolution
[編集]カテゴリー | EVクラス | ||||||
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コンストラクター | ウエストレーシングカーズ | ||||||
後継 | MiEV Evolution II | ||||||
主要諸元[7][14][15][16] | |||||||
シャシー |
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サスペンション(前) | ダブルウィッシュボーン | ||||||
サスペンション(後) | ダブルウィッシュボーン | ||||||
全長 | 4341 mm | ||||||
全幅 | 1900 mm | ||||||
全高 | 1339 mm | ||||||
ホイールベース | 2700 mm | ||||||
電動機 | Y4F1 フロント×1, リア×2 | ||||||
バッテリー | 35 kWh | ||||||
出力 | 240 kW (80 kW×3) | ||||||
重量 | 1402 kg | ||||||
タイヤ | ダンロップ (245/40R18) | ||||||
主要成績 | |||||||
チーム | 三菱自動車 パイクスピーク チャレンジ | ||||||
ドライバー | 増岡浩 | ||||||
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三菱は、2012年3月にプロトタイプEVで PPIHC に参戦することを発表し[1]、5月に参戦体制とともに i-MiEV Evolution を発表した[7][14][17]。2012年大会には i-MiEV Evolution 1台とともに北米仕様の i-MiEV 1台を参戦させる[7][14][17][18]。チーム監督は増岡浩が務める[7][14][17]。ドライバーは i-MiEV Evolution を増岡が、i-MiEV はベッキー・ゴードンが務める[7][14][17]。
デザイン
[編集]スチールパイプで組まれたフレームにカーボン製カウルを組み合わせたプロトタイプマシンで、市販車の i-MiEV をベースにしていないが、カウルに i-MiEV の意匠が取り入れられている[19]。
モーター、バッテリーセル、インバーター、メーターパネル、CHAdeMO規格の充電システムは i-MiEV のものを、足回り (ホイール、ハブ、ブレーキ)、ラジエーターはランサーエボリューションXのものを流用している[20]。
i-MiEV の Y4F1型モーターを前輪駆動に1基、後輪駆動に2基搭載する[21]。市販車の仕様で確保しているマージンを削り、印加電流・電圧を引き上げることで 47 kW から 80 kW に出力を向上させている[20]。後輪の2基は結合しており、左右独立駆動制御は行っていない[18]。
バッテリーはi-MiEVで使用しているバッテリーセルをパッケージングして35 kWh分搭載する[21]。
PPIHC 2012
[編集]- 8月8日 - 8月10日
- 練習走行日
- 8月11日
- セットアップデー
- 8月12日
- 決勝
8日に行われた練習走行の2周目で増岡はコースアウトし、マシンを損傷した[22][23]。マシンの修理は11日までかけて行われ、9 - 10日の練習走行で増岡はベッキー・ゴードンのi-MiEVを使用して練習走行を行った[24]。
決勝はEVクラス首位の TMG・EV P002 から約15秒遅れの10分30秒850で走行し、EVクラス2位を獲得した[25][26]。
MiEV Evolution II
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東京モーターショー2013出展車 | |||||||
カテゴリー | EVクラス | ||||||
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先代 | i-MiEV Evolution | ||||||
後継 | MiEV Evolution III | ||||||
主要諸元[27][28][8][29] | |||||||
シャシー |
スチール製パイプフレーム CFRPカウル | ||||||
サスペンション(前) | ダブルウィッシュボーン | ||||||
サスペンション(後) | ダブルウィッシュボーン | ||||||
全長 | 4870 mm | ||||||
全幅 | 1900 mm | ||||||
ホイールベース | 2700 mm | ||||||
電動機 | 明電舎製 フロント×2, リア×2 | ||||||
バッテリー | LEJ製 50 kWh | ||||||
出力 | 400 kW (100 kW×4) | ||||||
タイヤ | ダンロップ | ||||||
主要成績 | |||||||
ドライバー | |||||||
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2013年5月16日、PPIHC2013への参戦を発表[8][9]。同時に体制と新型車両 MiEV Evolution II を公開した[8][9][30]。2013年大会には2台の MiEV Evolution II を参戦させる[8][9][30]。監督は前年に続き増岡が、ドライバーは増岡と2輪で6度の優勝経験を持つグレッグ・トレーシーが務める[8][9][30][31]。
変更点
[編集]2013年参戦車両は i の名前を外して MiEV Evolution II となった[9][10]。
市販車のモチーフを取り入れることを止め、グラウンド・エフェクトを積極的に利用するなど空力性能を追求した[10][32]。i-MiEV Evolution と比較してドラッグ値は同等のまま、ダウンフォース量は4倍に向上している[10]。ドライバーの両サイド、背後にバッテリーを積んでいたレイアウトを、バッテリーを床下に敷き詰めその上にドライバーシートが載るレイアウトに変更している[33]。これによりドライバーの着座位置は上昇しているが重心は低下した[33]。
モーターとバッテリーは量産を志向した先行研究品を使用する[5]。モーター数は4基に増やされ、1基あたり 100 kW、合計 400 kW の出力を発揮する[28]。前輪は 2 つのモーターの駆動力をLSDを介して配分し、後輪は左右1つずつのモーターで独立駆動する[34][35]。バッテリーは 50 kWhに増量された[28]。
4輪ブレーキ制御、後輪の左右駆動力制御を組み合わせた S-AWC 制御を実装した。
PPIHC 2013
[編集]- 6月25日
- 練習走行
- 6月26 - 28日
- 練習走行・予選
- 6月29日
- セットアップデー
- 6月30日
- 決勝
25日の練習走行は増岡がクラス1位、トレーシーがクラス2位を獲得[36]。26日の練習走行はトレーシーがクラス1位、増岡がクラス2位を獲得[37]。27日の予選はトレーシーがクラス1位、増岡がクラス2位を獲得[38][39]。28日の練習走行はトレーシーがクラス1位、増岡がクラス3位を獲得[40]。練習走行・予選を通して上位を占有した。
決勝では出走前に荒天となり、ウェット路面を走行することになった[41][42]。増岡がクラス2位 (10分21秒866)、トレーシーがクラス3位 (10分23秒649) を獲得[43][42][注釈 2]。ウェットコンディションを想定したテストもセッティングもできていなかった[44]。
MiEV Evolution III
[編集]カテゴリー | EV改造クラス | ||||||||
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デザイナー | 田中泰男 | ||||||||
先代 | MiEV Evolution II | ||||||||
主要諸元[45][46][47] | |||||||||
シャシー |
スチール製パイプフレーム CFRPカウル | ||||||||
サスペンション(前) | ダブルウィッシュボーン | ||||||||
サスペンション(後) | ダブルウィッシュボーン | ||||||||
全長 | 4870 mm | ||||||||
全幅 | 1900 mm | ||||||||
ホイールベース | 2700 mm | ||||||||
電動機 | 明電舎製 フロント×2, リア×2 | ||||||||
バッテリー | LEJ製 50 kWh | ||||||||
出力 | 450 kW (112.5 kW×4) | ||||||||
タイヤ | ダンロップ | ||||||||
主要成績 | |||||||||
ドライバー | |||||||||
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2014年6月2日、PPIHC2014への参戦を発表[12][13][48]。新型車両 MiEV Evolution III を公開した[12][13][48]。監督・ドライバーは前年同様、増岡とトレーシーが務める[12][13][48]。
変更点
[編集]前年の MiEV Evolution II をベースに改良を加えている[49][13]。
空力面ではフロントスポイラーの拡大やカナードの追加などにより MiEV Evolution II に対して1.5倍のダウンフォース量を得ている[49]。
モーターは電圧設定の見直しにより1基あたり112.5 kWに上昇した[50]。バッテリーは前年に使用した個体を引き続き使用している[50]。
S-AWC 制御にトラクションコントロールを追加した[49]。
PPIHC 2014
[編集]- 6月24日
- 練習走行
- 6月25 - 27日
- 公式練習走行
- 6月29日
- 決勝
25 - 27日の公式練習走行では、3日間を通してトレーシーがクラス1位、増岡がクラス2位を獲得した[51][52][53]。
決勝ではトレーシーが9分08秒188でEV改造クラス優勝 (総合2位)、増岡が9分12秒204でEV改造クラス2位 (総合3位) を獲得した[47][54][55][56]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b “三菱自動車、「i-MiEV」のプロトタイプでパイクスピーク参戦”. Car Watch (Impress). (2012年3月1日) 2021年3月1日閲覧。
- ^ 高橋 2012, p. 13.
- ^ a b “【インタビュー】帰ってきたミツビシ…三菱自動車 パイクスピーク参戦チーム”. Response.. (2012年5月25日) 2021年3月1日閲覧。
- ^ a b 古賀 2014a.
- ^ a b c 世良 2015, p. 44.
- ^ “2012年は「パイクスピーク」にも注目!(後編)”. Car Watch (Impress). (2012年4月12日) 2021年3月1日閲覧。
- ^ a b c d e f 『三菱自動車、「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」参戦体制を発表~ 『i-MiEV Evolution』でパイクスピークに挑戦 ~』(プレスリリース)三菱自動車工業株式会社、2012年5月18日 。2021年3月1日閲覧。
- ^ a b c d e f 『「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」2013年参戦体制を発表 ~『MiEV EvolutionII』でパイクスピークに挑戦~』(プレスリリース)三菱自動車工業株式会社、2013年5月16日 。2021年3月1日閲覧。
- ^ a b c d e f “三菱自動車、EVレースマシン「MiEV Evolution II」でパイクスピークに参戦”. Car Watch (Impress). (2013年5月17日) 2021年3月1日閲覧。
- ^ a b c d 世良 2014, p. 64.
- ^ 古賀 2013, p. 41.
- ^ a b c d 『「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」に3年連続3回目の挑戦』(プレスリリース)三菱自動車工業株式会社、2014年6月2日 。2021年3月1日閲覧。
- ^ a b c d e “三菱自動車、パイクスピーク2014に新車両「MiEV Evolution III」で参戦”. Car Watch (Impress). (2014年6月2日) 2021年3月1日閲覧。
- ^ a b c d e “三菱自動車、EV「i-MiEV」のパイクスピーク参戦車両「i-MiEV エボリューション」”. Car Watch (Impress). (2012年5月18日) 2021年3月1日閲覧。
- ^ 世良 2015, pp. 42, 45.
- ^ 古賀 2012, p. 48.
- ^ a b c d “[パイクスピークEV]三菱、i-MiEVエボリューション で優勝を狙う”. Response.. (2012年5月18日) 2021年3月1日閲覧。
- ^ a b 高橋 2012, p. 15.
- ^ 高橋 2012, pp. 13–14.
- ^ a b 高橋 2012, pp. 13–15.
- ^ a b 高橋 2012, p. 14.
- ^ “パイクス・ピーク・インターナショナル・ヒルクライムレース2012(前編)”. Car Watch (Impress). (2012年8月10日) 2021年3月1日閲覧。
- ^ “【パイクスピーク12】三菱 i-MiEV Evolution、練習走行でフロント損傷”. Response.. (2012年8月9日) 2021年3月1日閲覧。
- ^ “【パイクスピーク12】増岡の三菱i-MiEV Evolution 修理完了、万全の体制で決勝に挑む”. Response.. (2012年8月12日) 2021年3月1日閲覧。
- ^ 『三菱自動車、「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」 『i-MiEV Evolution』が電気自動車クラス2位、『Mitsubishi i』は6位完走』(プレスリリース)三菱自動車工業株式会社、2012年8月13日 。2021年3月1日閲覧。
- ^ “【パイクスピーク12】決勝、EVクラスはトヨタが制す…i-MiEV Evolutionは2位”. Response.. (2012年8月13日) 2021年3月1日閲覧。
- ^ 世良 2014, p. 65.
- ^ a b c 世良 2015, p. 42.
- ^ (英語)『mitsubishi motors to enter 2013 pikes peak international hill climb』(プレスリリース)Colt Car Company Limited (Mitsubishi Motors UK)、2013年5月16日 。2021年3月1日閲覧。
- ^ a b c “【パイクスピークス13】三菱自、MiEV エボリューションII 2台体制で参戦”. Response.. (2012年5月16日) 2021年3月1日閲覧。
- ^ “【パイクスピーク 13】9分30秒がターゲットタイム”. Response.. (2013年5月17日) 2021年3月1日閲覧。
- ^ 世良 2015, pp. 44, 46.
- ^ a b 世良 2015, pp. 44–45.
- ^ 世良 2015, p. 48.
- ^ “【パイクスピーク14】三菱ドライバー増岡浩氏インタビュー「目標は9分、総合優勝も夢じゃない」”. Response.. (2014年6月23日) 2021年3月1日閲覧。
- ^ “【パイクスピーク13】三菱、練習走行でEVクラストップタイムをマーク”. Response.. (2013年6月26日) 2021年3月1日閲覧。
- ^ “【パイクスピーク13】三菱、練習走行で前日に続きEVクラスのトップ2独占”. Response.. (2013年6月27日) 2021年3月1日閲覧。
- ^ (英語)『mitsubishi motors team scores first and second place in electric vehicle qualifying at pikes peak』(プレスリリース)Colt Car Company Limited (Mitsubishi Motors UK)、2013年6月28日 。2021年3月1日閲覧。
- ^ “【パイクスピーク13】三菱、EVクラス予選で上位を独占”. Response.. (2013年6月28日) 2021年3月1日閲覧。
- ^ “【パイクスピーク13】三菱、満を持して決勝へ”. Response.. (2013年6月29日) 2021年3月1日閲覧。
- ^ 古賀 2013, pp. 42–43.
- ^ a b c “【パイクスピーク13】三菱、雨にたたられ優勝ならず”. Response.. (2013年7月1日) 2021年3月1日閲覧。
- ^ a b 古賀 2013, p. 43.
- ^ 古賀 2013, p. 42.
- ^ 世良 2015, pp. 41–42.
- ^ (英語)『mitsubishi motors takes on the pikes peak international hill climb for third straight year』(プレスリリース)Colt Car Company Limited (Mitsubishi Motors UK)、2014年6月3日 。2021年3月1日閲覧。
- ^ a b 『パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム2014 『MiEV Evolution III』が電気自動車改造クラスで初優勝』(プレスリリース)三菱自動車工業株式会社、2014年6月30日 。2021年3月1日閲覧。
- ^ a b c “【パイクスピーク14】三菱、初優勝を狙う…進化型 MiEVエボ は「空力マシン」”. Response.. (2014年6月2日) 2021年3月1日閲覧。
- ^ a b c 世良 2015, p. 46.
- ^ a b 世良 2015, p. 47.
- ^ “【パイクスピーク14】三菱がEVクラスで1-2位独占…公式練習初日”. Response.. (2014年6月27日) 2021年3月1日閲覧。
- ^ “【パイクスピーク14】三菱、練習2日目もクラストップ「さらにペース上げられる」”. Response.. (2014年6月27日) 2021年3月1日閲覧。
- ^ “【パイクスピーク14】三菱、公式練習すべてトップタイム「総合優勝も視野に」”. Response.. (2014年6月28日) 2021年3月1日閲覧。
- ^ “三菱自動車、「MiEV Evolution III」がパイクスピーク2014 電気自動車改造クラス初優勝”. Car Watch (Impress). (2014年6月30日) 2021年3月1日閲覧。
- ^ “【パイクスピーク14】三菱、改造EVクラスで初優勝…総合でも2-3位、EVの強さ見せつける”. Response.. (2014年6月30日) 2021年3月1日閲覧。
- ^ 古賀 2014b.
参考文献
[編集]- 高橋, 一平「三菱iMiEV evolution」『Motor Fan illustrated』第69巻、三栄書房、2012年、12-15頁、雑誌コード 68715-07。
- 世良, 耕太「三菱MiEV Evolution II」『Motor Fan illustrated 特別編集 Motorsportのテクノロジー 2013-2014』、三栄書房、2014年、64-65頁、ISBN 9784779620256。
- 世良, 耕太「Pikes Peak - 三菱:過酷な環境を通じて量産ユニットの可能性を探る」『Motor Fan illustrated特別編集 Motorsportのテクノロジー 2014-2015』、三栄書房、2015年、40-49頁、ISBN 9784779623776。
- 古賀, 敬介「ハイヴォルテージなモンスターカーたち」『オートスポーツ』第49巻第17号、三栄書房、2012年、47-50頁。
- 古賀, 敬介「三菱とMiEV EVOLUTION IIが見たパイクスの掟。」『オートスポーツ』第50巻第15号、三栄書房、2013年、40-43頁。
- 古賀, 敬介「2014 Pike Speak 三菱MiEVIIIドキュメント すぐそこにある頂。」『オートスポーツ』第51巻第15号、三栄書房、2014年、88-93頁。
- 古賀, 敬介「頂点まであと一歩」『Racing on』第472巻、三栄書房、2014年8月、120-121頁。
関連文献
[編集]- 乙武嘉彦、田中泰男、丸山晃、鈴木浩恭、古市哲也、吉田昌弘、浦野徹、牧田哲也 ほか「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムにEVで挑む」『自動車技術』第68巻第9号、自動車技術会、2014年、33-38頁、ISSN 0385-7298。