三辺信夫
人物情報 | |
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生誕 |
1931年1月16日 日本 富山県高岡市 |
死没 |
2019年8月1日(88歳没) 日本 兵庫県神戸市 |
出身校 |
大阪市立大学 学士 (1954) 大阪市立大学 修士 (1956) ロチェスター大学 M.A. (1964) ロチェスター大学 Ph.D. (1965) 大阪市立大学 博士 (1972) |
学問 | |
研究分野 | 国際経済学 |
研究機関 |
大阪市立大学 追手門学院大学 |
指導教員 |
名和統一 ロナルド・ジョーンズ ライオネル・マッケンジー |
称号 | 大阪市立大学名誉教授 |
影響を受けた人物 |
入江猪太郎 石井吾郎 坂本彌三郎 水谷一雄 藤井茂 小島清 マーティン・ブロンフェンブレンナー |
影響を与えた人物 | 小田正雄 |
三辺 信夫(みなべ のぶお、1931年1月16日 - 2019年8月1日)[1][2]は、日本の経済学者。大阪市立大学名誉教授。専門は国際経済学、特に国際貿易論。
経歴
[編集]1931年に富山県高岡市に生まれる[1]。1950年に広島県立尾道北高等学校、1954年に大阪市立大学を卒業する[1]。その後同大学大学院経済学研究科に進学し、1956年に修士号を取得、博士課程を単位取得退学後、同大学の助手となる[1]。1961年には6月から8月の2か月間コロラド大学ボルダー校に留学し、その1か月後の1961年9月からロチェスター大学大学院に進学、修士号(M.A.)と博士号(Ph.D.)を取得する[1]。博士号を取得するとすぐに大阪市立大学に講師として着任し、1972年には大阪市立大学からも博士号を取得している[1]。1975年に教授となり、1991年に大阪市立大学を定年退官している[1]。その後、追手門学院大学に教授として着任している[1]。
人物
[編集]大阪市立大学では名和統一の薫陶を受けた[3]。コロラド大学では マーティン・ブロンフェンブレンナーに学んだ[4]。ロチェスター大学ではロナルド・ジョーンズとライオネル・マッケンジーに師事した[3]。ジョーンズは三辺の指導教官でありながら、三辺とは同い年であった。三辺の博士課程修了後も学術交流が続き、ジョーンズは三辺の招きで大阪市立大学で在外研究を行い、大学紀要にも論文を寄せている[5][6]。入江猪太郎、石井吾郎、坂本彌三郎、水谷一雄、藤井茂、小島清にも指導を受けたと述べている[3]。
業績
[編集]American Economic Review、European Economic ReviewやJournal of International Economicsなど国外の一流雑誌に論文を掲載している[7][8][9][10][11][12]。ヘクシャー=オリーン・モデル、レオンチェフの逆説、近隣窮乏化政策などについての理論的考察をした研究に取り組んだ。同時期に活躍した小島清の海外直接投資理論について論じた論文も発表している[13]。
著作
[編集]書籍
[編集]- 『外国貿易の純粋理論』(風間書房, 1971年)
- 『国際貿易と経済成長理論(研究叢書5)』(大阪市立大学経済学会, 1975年)
主要学術論文
[編集]- "The Heckscher-Ohlin Theorem, the Leontief Paradox and Economic Growth." American Economic Review, 1966, 56(5): 1193-1211.
- "Capital and Technology Movements and Economic Welfare." American Economic Review, 1974, 64(6): 1088-1100.
- "Factor Market Distortions, Factor Intensities and Economic Welfare." European Economic Review, 1974, 6(4): 397-410.
- "A Simple Linear Programming Model of the Heckscher-Ohlin Theory of International Trade." European Economic Review, 1977, 9(3): 333-343.
- "The Possible Shapes of the Production Possibility Curve under the Cobb-Douglas Production Function." European Economic Review, 1980, 14(1): 1-8.
- "Tariffs, Capital Export and Immiserizing Growth." Journal of International Economics, 1981, 11(1): 117-121.
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h 大阪市立大学経済学会 (1991).「三辺信夫教授略歴・著作目録」『經濟學雜誌 藤田整・三辺信夫両教授退任記念号』92巻3・4号: 189-193頁。
- ^ “三辺信夫氏死去/大阪市立大名誉教授”. 四国新聞社. (2019年8月1日) 2019年8月4日閲覧。
- ^ a b c 三辺信夫 (1971).『外国貿易の純粋理論』風間書房。
- ^ 三辺信夫・三辺誠夫 (1972).「アメリカにおけるラディカル・エコノミックス」『経済学雑誌』67巻5号: 1-15頁。
- ^ "CURRICULUM VITAE Ronald W. Jones", University of Rochester, 2022年1月31日閲覧。
- ^ Jones, Ronald (1985). "Ricardo-Graham World Transformation Surfaces." Osaka City University Economic Review.
- ^ Minabe, Nobuo (1966). "The Heckscher-Ohlin Theorem, the Leontief Paradox, and Patterns of Economic Growth" American Economic Review, 56(5): 1193-1211.
- ^ Minabe, Nobuo (1974). "Capital and Technology Movements and Economic Welfare" American Economic Review, 64(6): 1088-1100.
- ^ Minabe, Nobuo (1974). "Factor Market Distortions, Factor Intensities and Economic Welfare: Theory and Computation" European Economic Review, 6(4): 397-410.
- ^ Minabe, Nobuo (1977). "A Simple Linear Programming Model of the Heckscher-Ohlin Theory of International Trade" European Economic Review, 9(3): 333-343.
- ^ Minabe, Nobuo (1980). "The Possible Shapes of the Production Possibility Curve under the Cobb-Douglas Production Function." European Economic Review, 14(1): 1-8.
- ^ Minabe, Nobuo (1981). "Tariffs, Capital Export and Immiserizing Growth" Journal of International Economics, 11(1): 117-121.
- ^ 三辺信夫 (1977).「小島清教授の海外投資論」『経済学雑誌』77巻3号: 1-16頁。