コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

上田東駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
上田東駅
うえだひがし
Uedahigashi
(0.9 km) 染屋
地図
所在地 長野県上田市常田
北緯36度23分55.8秒 東経138度15分28.3秒 / 北緯36.398833度 東経138.257861度 / 36.398833; 138.257861座標: 北緯36度23分55.8秒 東経138度15分28.3秒 / 北緯36.398833度 東経138.257861度 / 36.398833; 138.257861
所属事業者 上田丸子電鉄
所属路線 丸子線
キロ程 0.0 km(上田東起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1925年大正14年)8月1日
廃止年月日 1969年昭和44年)4月20日
備考 路線廃止に伴う廃駅
テンプレートを表示

上田東駅(うえだひがしえき)は、長野県上田市常田にあった上田丸子電鉄丸子線廃駅)である。丸子線の廃線に伴い1969年昭和44年)4月20日に廃駅となった。

歴史

[編集]

駅構造

[編集]

廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった[7]。ホームは線路の南側(丸子町方面に向かって右手側)に存在した[7]。そのほか発着線がホームを外れた東側に機回しが出来る側線を1線、その側線の丸子町方から南側に分岐し駅舎東側附近に伸びた行き止りの側線を1線、さらにその側線から丸子町方に分岐しさらに2線に分かれる行き止りの側線を有した[7]。貨車の扱い及び電車の留置を行っていた[7]

職員配置駅となっていた[5]。駅舎は構内の南側に位置しホーム中央部分に接していた[7]。堂々とした佇まいの建物であった[7]。ホームは木造の上屋を2棟有し、うち1棟はホームを過ぎて線路の末端部分も覆っていた[7]。ホームの西側は利用客の自転車置き場になっていた[7]

駅周辺

[編集]

開通時は丸子鉄道で唯一の長野県上田市の駅であった。国鉄上田駅とは離れた、市街地の入口[6]に当たる、東に位置した独自のターミナル駅であった[7]。発着する列車本数が上田駅よりも多かったために当駅周辺は賑わっていた。ほていや百貨店や上田デパートといった大型店舗や、映画館などが建てられていた[7]

当駅が開業するまでは、願行寺という上田城初代城主真田氏ゆかりの寺の土地であった。駅の開業と同時に実施された上田市の都市計画事業により、土地を横断する形で都市計画道路が建設され、寺社地が墓地と寺の土地に分割され、道路沿いに通りが建設された(大門町)。駅の開業により上田市街地東部の開発が始まり、廃止直前頃までにそれが進んだ。

駅跡

[編集]

2007年平成19年)8月時点では、上田交通経営の上田東駐車場という有料駐車場になっていた[5]。2010年(平成22年)10月時点ではドラッグストアクスリのアオキ上田中央店店舗と同店舗駐車場が建設されており[6][8]、一部は引き続き上田交通経営の上田東駐車場であった[8]

また、2010年(平成22年)10月時点では、当駅附近の線路跡は細い道路に転用されていた[6]。但し遺構は残っていなかった[6]

2017年(平成29年)1月時点では、引き続きドラッグストアクスリのアオキ上田中央店店舗と同店舗駐車場、上田交通経営の上田東駐車場の敷地となっている。

隣の駅

[編集]
上田丸子電鉄
丸子線
上田東駅 - 染屋駅

脚注

[編集]
  1. ^ a b c 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く3 北陸・信州・東海編』(JTBパブリッシング2010年4月発行)210ページより。
  2. ^ a b 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 6 北信越』(監修:今尾恵介新潮社2008年10月発行)42ページより。
  3. ^ a b c 書籍『新 消えた轍 5 上信越』(著:寺田裕一、ネコ・パブリッシング2011年2月発行)27-28ページより。
  4. ^ 書籍『私鉄の廃線跡を歩くII 関東・信州・東海編』(著:寺田裕一、JTBパブリッシング、2008年1月発行)165ページより。
  5. ^ a b c 書籍『私鉄の廃線跡を歩くII 関東・信州・東海編』(著:寺田裕一、JTBパブリッシング、2008年1月発行)64-67ページより。
  6. ^ a b c d e f 書籍『新 消えた轍 5 上信越』(著:寺田裕一、ネコ・パブリッシング2011年2月発行)28-29,34ページより。
  7. ^ a b c d e f g h i j k 書籍『RM LIBRARY 73 上田丸子電鉄(上)』(著:宮田道一、諸河久、ネコ・パブリッシング2005年9月発行)26-29ページより。
  8. ^ a b 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く3 北陸・信州・東海編』(JTBパブリッシング2010年4月発行)71ページより。

関連項目

[編集]