上野誠
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人物情報 | |
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生誕 | 1960年(63 - 64歳) |
国籍 | 日本 |
出身校 |
國學院大學文学部日本文学科 國學院大學大学院文学研究科 |
学問 | |
研究分野 |
万葉文化論 芸能伝承論 折口信夫論 万葉挽歌の史的研究 日本古代文学研究 |
研究機関 | 國學院大學 |
学位 | 博士(文学) 愛知学院大学 |
学会 |
東アジア古代学会 日本山岳修験学会 古事記学会 美夫君志会 民俗芸能学会 芸能史研究会 古代文学会 日本民俗学会 日本文学協会 上代文学会 儀礼文化学会 万葉学会 |
主な受賞歴 |
第68回日本エッセイスト・クラブ賞 第12回立命館白川静記念東洋文字文化賞 第20回奈良新聞文化賞 角川財団学芸賞 上代文学会賞 日本民俗学会研究奨励賞 第79回NHK放送記念日表彰 |
脚注 |
上野 誠(うえの まこと、1960年 - )は、日本の日本文学者(万葉学者)・民俗学者。学位は、文学博士(論文博士・1998年)(学位論文『古代日本の文芸空間―万葉挽歌と葬送儀礼』)。奈良大学名誉教授。國學院大學文学部日本文学科特別専任教授。
人物
[編集]福岡県甘木市(現・朝倉市)に生まれ、福岡市で育つ[1]。万葉集の挽歌史的研究と、万葉文化論を主な研究の対象とし、主な手法研究は歌から飛鳥・奈良時代の生活情報を導き出し、それを用いて万葉集の読みを深めるという方法で著名。論文と著書については、「上野誠の万葉エッセイ」に網羅されている。
数多くの講演や万葉ウォークイベントを行う。そのほか、NHKのラジオ、テレビで万葉集を講義している。
MBSラジオ番組での「上野誠の万葉歌ごよみ」を放送中である。飛鳥周遊リレーウォーク・毎日カルチャースペシャル ラジオウォークには毎年講師として参加している。「平城京遷都1300年記念イベント」の中心メンバーでもあった。
経歴
[編集]- 1979年 福岡大学附属大濠高等学校卒業
- 1984年 國學院大學文学部文学科卒業
- 1990年 國學院大學大学院文学研究科博士課程後期単位取得満期退学
- 1992年 奈良大学文学部国文学科専任講師
- 1996年 同助教授
- 1998年『古代日本の文芸空間―万葉挽歌と葬送儀礼』で文学博士の学位を取得。
- 2001年 奈良県立万葉文化館万葉古代学研究所副所長(〜2012年)
- 2004年 奈良大学文学部教授(〜2021年)
- 2014年 国際日本文化研究センター客員教授も兼任(〜2017年)。東アジア古代学会副会長。
- 2021年 國學院大學文学部日本文学科特別専任教授[2]。奈良大学名誉教授。
受賞歴
[編集]- 1992年:第12回日本民俗学会研究奨励賞受賞
- 1998年:第15回上代文学会賞受賞
- 2009年:『魂の古代学』で第7回角川財団学芸賞
- 2018年:『万葉集から古代を読み解く』で第12回立命館白川静記念東洋文字文化賞(優秀賞)
- 2020年:『万葉学者、墓をしまい母を送る』で日本エッセイスト・クラブ賞
著書
[編集]単著
[編集]- 『古代日本の文芸空間 万葉挽歌と葬送儀礼』雄山閣出版 1997
- 『風呂で読む万葉挽歌』世界思想社 1998
- 『万葉びとの生活空間 歌・庭園・くらし』塙書房〈はなわ新書〉2000
- 『芸能伝承の民俗誌的研究 カタとココロを伝えるくふう』世界思想社 2001
- 『万葉にみる男の裏切り・女の嫉妬』日本放送出版協会〈生活人新書〉2002
- 『みんなの万葉集 響きあう「こころ」と「ことば」』PHP研究所 2002 /『はじめて楽しむ万葉集』角川ソフィア文庫 2012
- 『万葉体感紀行 飛鳥・藤原・平城の三都物語』小学館 2004
- 『おもしろ古典教室』ちくまプリマー新書 2006
- 『万葉びととの対話 シリーズこころをよむ』 日本放送出版協会 2007 /『万葉集の心を読む』角川ソフィア文庫 2013
- 『大和三山の古代』講談社現代新書 2008
- 『魂の古代学-問いつづける折口信夫』新潮選書 2008 /『折口信夫 魂の古代学』角川ソフィア文庫(改訂版)2014
- 『万葉びとの奈良』新潮選書 2010
- 『万葉挽歌のこころ 夢と死の古代学』角川選書 2012
- 『天平グレート・ジャーニー 遣唐使・平群広成の数奇な冒険』講談社 2012 / 講談社文庫 2015
- 『書淫日記-万葉と現代をつないで』ミネルヴァ書房 2013
- 『遣唐使 阿倍仲麻呂の夢』角川選書 2013
- 『万葉びとの宴』講談社現代新書 2014
- 『日本人にとって聖なるものとは何か 神と自然の古代学』中公新書 2015
- 『古典不要論への反撃!? 書評劇場』笠間書院 2015
- 『さりげなく思いやりが伝わる大和言葉』幻冬舎 2015
- 『筑紫万葉 恋ひごころ』西日本新聞社 2017
- 『万葉集から古代を読みとく』ちくま新書 2017
- 『美しい日本語が話せる書ける 万葉ことば』幻冬舎 2017
- 『折口信夫的思考 越境する民俗学者』青土社 2018
- 『万葉文化論』ミネルヴァ書房 2018
- 『「令和」の心がわかる万葉集のことば』幻冬舎 2019
- 『体感訳 万葉集』NHK出版 2019
- 『入門 万葉集』ちくまプリマー新書 2019
- 『万葉学者、墓をしまい母を送る』講談社 2020、講談社文庫 2022
- 『万葉集講義 最古の歌集の素顔』中公新書 2020
- 『教会と千歳飴 日本文化、知恵の創造力』小学館 2021
- 『折口信夫「まれびと」の発見』幻冬舎 2022
- 『感じる万葉集 雨はシクシクと降っていた』角川選書ビギナーズ 2024
編著
[編集]- 『日本の古代を読む』文春学藝ライブラリー 2016 編・解説
- 『折口信夫 古代研究 「まれびと」とは何か』NHK出版「100分de名著」2022年10月放送テキスト
- 『万葉考古学』角川選書 2022
- 『万葉びと、その生と死と』NHK出版「こころをよむ」2024年4月ラジオ放送テキスト
- 『短歌を楽しむ基礎知識』角川選書 2024
共著・共編
[編集]- 『泊瀬川の祭りと伝承』(桜井満共編) おうふう〈古典と民俗学叢書〉 1997
- 『万葉民俗学を学ぶ人のために』(大石泰夫共編) 世界思想社 2003
- 『小さな恋の万葉集』(佐藤秀明写真) 小学館 2005
- 『心ときめく万葉の恋歌』(中嶋玉華書) 二玄社 2012
- 『万葉手帳』(牧野貞之写真) 東京書籍 2016
- 『万葉集の基礎知識』(鉄野昌弘, 村田右富実共編) 角川選書 2021
- 『神話の源流をたどる 記紀神話と日向』(大館真晴共編) KADOKAWA 2022
CD
[編集]- 2002年8月 万葉うた紀行 -古代の都- N.M.G
舞台
[編集]- 100年会館「万葉オペラ・ラボ公演」より (全て会場は、なら100年会館)
- 第1回万葉朗読劇「山上憶良と遣唐使~好去好来のうた」(原作・台本)2011年10月8日、9日 中ホール
- 第2回万葉オペラ『魔笛』翻案「猿沢ノ池不思議ノ横笛ーモーツァルト先生に捧ぐ」(翻案・台本・セリフ監修)2013年2月10日、11日 中ホール
- 第3回万葉オペラ『風の森、風の饗宴』(原作・脚本)2014年2月22日、23日 中ホール
- 第4回万葉オペラ『魔笛』翻案「猿沢ノ池不思議ノ横笛―モーツァルト先生に捧ぐ」(翻案・台本・セリフ監修) 2015年1月11日、12日 大ホール
- 第5回万葉オペラ 万葉オペラ・ラボ スペシャルコンサート「遣唐使物語への道」(原作・脚本)2016年1月10日 中ホール
- 第6回万葉オペラ「遣唐使物語―名も無き民へのオマージュ―」(原作・脚本)2016年10月1日、2日 大ホール
- 第7回万葉オペラ ガラ・コンサート「続・遣唐使物語〜学びて時にこれを習う〜」(脚本)2017年9月30日 大ホール
- なら100年会館開館20周年記念事業 第8回万葉オペラ・ラボ公演「遣唐使 阿倍仲麻呂の夢―東アジアを駆け抜けた風の男―」(脚本)2019年2月11日 中ホール
出演番組
[編集]- NHKラジオ 古典講読「万葉集-魂の宿る言葉-」
- NHKラジオ こころをよむ「万葉びと、その生と死と」
- 地元の人が教える!2泊3日の旅(第16話「サスペンスの女王が行く!奈良・万葉の道」、旅チャンネル)
- MBSラジオ 「上野誠の万葉歌ごよみ」
交遊録
[編集]- 桂ざこば…上野教授の誘いで奈良大学にて特別講義を行う。
- 柏木宏之… ラジオウォークで共演。奈良大学通信教育部入学。
- 武川智美…初代万葉歌ごよみアシスタント。
- 上田悦子…二代目万葉歌ごよみアシスタント。
- 八木早希…三代目万葉歌ごよみアシスタント。
- 中西進…上野教授が長年にわたり畏敬の念を抱く。
- 黛まどか…放送や各会合で交友。
- 辻原登…小説取材で20年来のつきあい。
- 河島翔馬…歌手の父英五以来のつきあい。
- 安部龍太郎…小説取材で交友。
- 松坂慶子…万葉集を教えている。
- 菅野典雄⋯飯舘村村長
役職
[編集]- 上代文学会理事
- 日本文学協会委員
- 奈良県立万葉文化館内万葉古代学研究所副所長
- 平城遷都1300年記念事業協会評議員
- 飛鳥保存財団評議員
- 万葉ラブストーリー脚本審査員
- 万葉オペラ・ラボ運営委員会委員長
脚注
[編集]- ^ “人生あおによし”. 朝日新聞奈良版. (2013年1月20日). "生まれは福岡県の甘木市で、現在の朝倉市です。育ったのは、福岡市の高宮というところで"
- ^ “「万葉文化」の風 新天地で : 奈良”. 読売新聞オンライン. 読売新聞社 (2021年3月17日). 2021年4月4日閲覧。