下気道感染症
下気道感染症とは、呼吸器感染症のうち下気道に起こる感染症である。慢性と急性に分けられるが、単に下気道感染症と呼ぶ場合は急性を指すことが多い。
下気道感染症は疾患群と呼ばれている。
下気道感染症には、短腸症候群(SBS)、びまん性汎細気管支炎(DPB)、気管支拡張症などがある。下気道感染症のうち、慢性的に症状が続くことを慢性下気道感染症という。また、重篤な慢性下気道感染症は、RSウイルス(RSV)だといわれている。[1]
概要
[編集]下気道感染症は、下気道にインフルエンザ菌や緑膿菌などの細菌がいて、湿性咳嗽を主な症状とする病気である。[2]
ちなみに慢性下気道感染症の場合、免疫が低下していると罹りやすいと考えられる。そのため、生活や持病などの原因を調べる。[2]
肺炎
[編集]発熱、呼吸困難、痰の増加がみられる場合、肺炎の可能性があるとされる。[2]
注意
[編集]以下のことを守らないと、症状が悪化する可能性がある。
・禁煙
・手洗い、うがい
・適度な運動
予防
[編集]一部の学会では、新型コロナウイルスワクチンおよびインフルエンザワクチンの接種が推奨されている。また、慢性下気道感染症の場合は、肺炎球菌ワクチンが推奨されている。[1]
検査
[編集]主に痰を採取して原因となる菌を鑑別することで、原因や重症度を調べられる。[2]
・胸部X線
・CT検査
以下の検査を用いることもある。[2]
・血液検査
・副鼻腔の検査
・耳鼻咽喉科の検査
治療
[編集]慢性下気道感染症の患者もしくは慢性下気道感染症の疑いがある場合、以下の治療法を行う。[1]
特に慢性閉塞性肺疾患(COPD)の場合、以下の治療法を行うことが望ましいとされる。
・マクロライド少量長期療法
下気道感染症の場合は、以下の治療法を行う。[2]治療法は対症療法(ウイルスの種類によっては抗ウイルス薬)が一般的となる。
・1-3週間、内服薬を服用
膠原病や慢性副鼻腔炎を合併している場合、それらの管理も同時に行う。[2]
特に、乳幼児や幼児の場合は肺炎を引き起こす可能性が高いため、注意が必要とされる。
原因
[編集]下気道感染症の主な原因は以下の通りである。[1]
・クリプトコッカス肺炎
・かぜ
脚注
[編集]出典
[編集]・外部リンク